『しまなみの遠く近くに花の色』

 

 

今月の「男の料理」教室は、

花見旅行。

課外学習と称して、

美しいものを見、

美味しいものを食べに行く、

バスでの 日帰り旅行です。

 

コロナ騒動で、

教室そのものが、3年ほど休眠に。

昨年6月から、

新しい先生のもと、

メンバーも再編成して再開。

毎年行っていた花見旅行も、

2019年以来の5年ぶり。

 

前回は、

「播磨の小京都・龍野の旅」。 

赤とんぼの公園で、

新元号の発表を聞きました。

「平成」から「令和」へ。

そして、今回は、

尾道から今治へ、

「しまなみ海道 花の旅」。

 

 

「男の料理」教室は、

歳を重ねた男どもが、

(年齢の決まりは無いのだけど、

結果として、なぜか高齢者ばかりなのです)

若い女性の先生に、

(生徒が、超級の高齢者ばかりなので、

結果として、先生が一番若いのです)

「料理」を教わる教室です。

「女の料理」教室もあって、

年に一度 春のこの旅行は、

二つの教室合同で行います。

春四月、花の季節に、

老爺と老婆たち、

ちょっとワクワク、

若返る一日です。

 

 

 

 

近年の異常気象続きで、

年々、桜の季節が早まって、

4月上旬のこの旅行、

桜もシーズン後半にになることが、

増えて来ていました。

今年は、カレンダーの都合で、

4月8日となって、

もう散ってしまっているかと、

懸念していました。

 

ところが。

異常気象が、異常になって、

桜が、昔に戻りました。

 

しまなみの海の道。

行く先々、

どの島にも満開の桜。

空は雨が心配な花曇りでしたが、

なんとか持って、

いい花見旅行となりました。

 

 

 

 

 

花見と言えば、

豪華なご馳走に、美味い酒。

来島海峡の島々と大橋が見渡せる絶好の場所。

他愛無い話が、賑やかに弾みます。

 

何にも要らない、酒さえ有れば、

という人も。

酒が入れば、歌いたい踊りたいと。

美味しい海の幸山の幸を、

食べ始めたばかりというのに、

食後のソフトクリームの心配をする人も。

酒は要らない、

甘いものを、別腹になどと。

帰りの土産は、タルトか、母恵夢か。

三色団子もいいなあと。

静かに、

遠い島の桜を眺めているだけでいいのです 

という人もいて。

 

それぞれに、

70年も60年も重ねてきた花見。

腹が満ち、酔いが回るにつれ、

それぞれの花見感が、

交錯して喧しく、面白い。

とは言うものの、

高齢者ばかり。

酒も弱く、食も細くなりました。

気持ちだけは若く、

声は変わらず元気だけど。

 

「年年歳歳花相似たり、

歳歳年年人同じからず」

まぁ、

みんな元気で長生きして、

来年の花も楽しみましょう。

 

初めて参加の先生、

こんな生徒たちですが、

こんな花見旅行ですが、

懲りずに、よろしくお願いします。

 

楽しい花見旅でした。

 

(今年の 各地の桜と共に)