蓮始開（はすはじめてひらく）の時候に、
蓮（ハス）のことアレコレを(*^^*)
こちら画像お借りしています。
蓮、と聞いて
ぱっと思い浮かぶのは
あの淡いピンク色の花と
蓮根、そして蓮の実、でしょうか(*^^*)
茎、花、葉なども
食用などの
利用価値があることを存じですが？
蓮という植物の成長過程に
薬膳が関わっていることを
お知らせしていきます(*^^*)
蓮は泥の中に根付き、
それが伸びて成長し水面に花を咲かせ
葉は浮かび、花が終わると実をつけます。
☆蓮子（蓮肉）＝れんし（れんにく）
蓮の実を指します。
性味：平/甘渋
体を温冷に傾けず、
下痢の症状があれば改善して
食欲を取り戻し脾胃の調子を整えます。
精神安定、疲労回復、腎精を増します。
でんぷん質が豊富で、
いも、トウモロコシのような食感です。
スープに、おかゆに、
夏の食養生に
蓮の実はカラダの熱を取ってくれる
優れた食材です(*^^*)
実の中心部には
連心（れんしん）とういう
とても苦みが強い胚芽があるので
それを除き乾燥させて使います。
花が散って花托（かたく）の実が
ふくらんできます。
３週間ほどで取り出すのが良いようです。
☆蓮根（れんこん）
性味：【生】 寒/甘
【加熱】平/甘
生食では、体の要らない熱を取り
水、血巡りを整えます。
加熱食では五臓を養い、とくに
肝腎（かんじん）を整えます。
血の滞りを解消、疲れを取ります。
食材の粘り氣のムチンは食物繊維。
胃粘膜を保護し
タンパク質の吸収を高めます。
☆連心（れんしん）
蓮の実の中にある胚芽部分。
性味：寒/苦
胸上にこもる熱を取り
神経の興奮を鎮め、血圧を下げ、
氣持ちを安定させて
不眠を改善に導きます。
☆蓮の茎（くき）
実は蓮根も蓮の茎に属します。
蓮根の部位から
さらに花や葉に伸びる茎は
タイやベトナムの東南アジアでは
酢漬けなどの食材に加工されています。
蓮根より粘りはないものの
清熱効果があり、
シャキシャキとした食感は、
暑い夏を凌ぐ食材として
サラダやピクルスにして
現地では蓮根より日常に使われています。
☆蓮の花
淡いピンク色のおおきな花弁は
ほぼ無味無臭で
料理を載せる彩りにされたりしています。
食用にしているところもあるようですが、
風味、食感を味わう文化の国では
食べられてはいないようです。
ベトナムなどでは
緑茶に花弁やおしべを入れて
飲んだりするそうです。
☆蓮の葉（荷葉＝かよう）
性味：平/苦
暑さによる熱を取りつつ
体内のうるおいを維持します。
生の葉の表面には
ワックスのような物質でできた
無数の突起があり、このために
蓮の葉に着いた水ははじかれます。
その利点で料理の器に使われたり、
食材を蒸し焼きにする際の
包む材料に使われたり
用途が多岐に及びます。
仏教では、
蓮の花は人間の現在、
実は過去、
葉は未来を表すという説が
あるそうです。
蓮は、泥のなかにあっても、
まるで汚れを知らないかのように
水中から非常に美しい花を咲かせます。
特に葉っぱは、
泥の中であっても、
その撥水の性質で汚れないことから
「煩悩に満ちた
世の中を清浄に保つもの」の象徴と
崇められてきたとされています。
いかがでしたか。
蓮はその姿すべてが
私たちの食養生に役に立っている
植物であるという本日のブログでした^ ^
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