昨日は郡山市開成の開成山大神宮に参拝後、河沼郡柳津町に行ってきました
円蔵寺で行われる七日堂裸詣りを見学するためです。
磐越自動車道に乗って会津坂下ICで下車。
どうやら西会津はあまり天気が宜しくない模様。
が圓蔵寺本堂(菊光堂)
只見川の段丘崖に建ってます。
七日堂裸詣りとは下帯一丁の男達が菊光堂の大鰐口目指して麻紐を登るという、
ちょっと意味分らない系のお祭り。
一年の幸福と無病息災を願う行事だそうだけど・・・
芥川龍之介先生の「蜘蛛の糸」を思い出しました。
先ずは柳津の市街散策
六十里越街道(国道252号線の旧道)ですが良い雰囲気
そうそう・・・旧道沿いに小売店舗が残ってるんが良いんだよなぁ
阿部サダヲさんと松たか子さんの書き割り看板あり。
「ジヌよさらば」なる映画のロケ地だったようですね。
「パン工房あかべこ」さんがあってビックリ
だった私の住む郡山市安積の河内屋スーパーであかべこさんのパン売ってるんだもん。
言っちゃなんだけど、なんで河内屋さんで柳津のパン屋さんのパンを売るのかな
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じゃぁ取りあえず圓蔵寺へ
ここが正面玄関たる参道なのかな
もの凄い急階段です
撫でると開運になるという赤牛銅像。
各所が磨り減ってる
円蔵寺には赤牛伝説があって、それが由来でアカベコが生まれたそう。
菊光堂の中は薄暗い
写真撮影は原則禁止とのこと。
只見川が見下ろせます。
向こう側のバイパスはニールセンローゼ橋。
手前側は吊り橋ですね。
ニールセンローゼアーチは経済的だってんで一時期流行したなぁ
ここにも忠魂碑と慰霊碑あり。
左の忠魂碑は元帥陸軍大将大山巌侯の揮毫。
大山巌は奥さんが会津の人ですからねぇ
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次はJR柳津駅へ
1928年(昭和三年)建設の駅舎は補修中でした。
残念
Aバリの支脚があかべこ意匠ってのがGood
C11244の静態保存。
運転席。
SLは機械の塊ですな。
柳津駅って気仙沼線や名鉄にもありますからね。
よって会津柳津駅なんですな
キハ110、国鉄時代の古強者。
新潟県の小出行きですから・・・終点まであと3時間40分ちょっと
粟饅頭で有名な小池菓子舗さん
饅頭を蒸す蒸気が香ばしい匂いです。
ところで「粟」と「栗」って一目区別が付きませんな
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夕方頃になって再び円蔵寺にやって来ました
16時半から菊光堂で待機。
日が暮れてから雪が強くなってきました
七日堂裸詣りは20時30分開始なので・・・お堂の中で4時間待機
寒かった
20時半に鐘が突く音と共に下帯と手拭のみを付けた男達が裸足で
雪が積もる参道の階段を駆け上がってきます。
ヒェ~
先頭の若い人は腕力だけで麻縄を登って行きます。
コレは凄い
先ず先頭の2人が鰐口の「耳」に座して登ってくる人の手助けをします。
のように下帯に手を掛け持ち上げます。
3人目の方が鰐口上の梁で待機して引き上げるってわけ。
麻縄ですが・・・大鰐口のところで太くなっていますが・・・ここが難所
よっぽどの腕力と握力が必要で脚はバランスを取るのに使う程度なんですね。
普段から縄昇り等で練習しないと登るのは難しいと感じました。
後は体脂肪率は低い方が有利です。
ワッショイ、ワッショイのかけ声がお堂の中に響きまくって
否が応でも盛り上がります
掛け声のみの盛り上げ役の方も多いですね
でもずり落ちてしまう方々も多し
落ちる方もいらっしゃいますがヒヤヒヤしてしまいます。
賽銭箱に上がって麻縄を掴むのがセオリーのようですが・・・
その賽銭箱から転落する方々もいてヒェ~
正直、危険なお祭りです
下は檜の床板なんでねぇ・・・まぁクッション性はあるんで落ちてもアレなんでしょうけど。
これは競争ではないんですねぇ
1人でも多く大鰐口に登れるように皆で応援して手助けするお祭り
参加者にとってはこの一体感が堪らないとお察しします
上に登ったら梁で待機ですが・・・下で皆でワッショイワッショイしているは暖かいですが
上がったら寒いだろうなぁ
高所恐怖症の方も参加不可だな
この10m程度の高さが最も恐怖。
梁から落下したら・・・ブルブル
最後に上に登った方々も順次下に降りて、
皆でワッショイワッショイと一盛り上がりして七日堂裸詣りはお開き
20時半に始まって終了は22時頃。
自家用車じゃなければもう柳津に泊まるしかない時刻です
かつてはホントに丑の刻(午前1~3時頃)にやってたようですな。
恐ろしい
毎年1月7日に行われるお祭りのようですが、
今年は7日が日曜日で翌8日が成人の日で休みだからこそ訪れた訳です。
これ・・・正月明けの平日にやるんだったら大変ですよ
細かい捻挫や擦剥け、爪剥がれ等(骨折も)の負傷者も多いと思うなぁ
まぁ昔だったらもう雪に覆われて仕事どころじゃない農閑期だからこその
お祭りだったんだと感じます
戦利品は・・・地酒のカップ酒と小池菓子補さんの粟饅頭と栗饅頭。
粟饅頭は粟がモチモチしていて想定外に美味しくて驚いた
また、柳津に行って粟饅頭食べたいな。