今日、10月7日はミステリー記念日とのこと。
これは日本語の語呂合わせでの記念日ではなく(11月22日は「いい夫婦の日」とかさ)
推理小説の始祖となった米国人エドガー・アラン・ポーの忌日が今日とのこと。
1849年(嘉永二年)10月7日にエドガー・アラン・ポーは死去したとのこと。
N.Y.の場末の酒場の片隅において泥酔状態で「発見」されてそのまま死んでしまいましたが、
その最期については現在でも謎が残されています。
ポーは生前には全く評価されませんでしたが、現在では米国近代文学の最も偉大な作家の1人だそう。
恵まれてんだか恵まれてないんだか
「モルグ街の殺人」が世界初の推理小説だそう。
ポーが創造したオーギュスト・デュパンが世界初めての「名探偵」となります。
んで物語の語り部である「私」(=いわるる「ワトソン」役の元祖)の存在。
「モルグ街の殺人」がなければ、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」モノも
あり得なかったのは確かだと思う。
私もいろいろとポーの作品は学生時代に読みました。
「アッシャー家の崩壊」「黒猫」「陥穽と振子」「赤き死の仮面」「早すぎた埋葬」等々・・・
非合理的・耽美的・神秘的・廃頽的なおどろおどろしい人間の心理にズキンと突き刺さるような感覚。
その一方で合理的推理を全面に打ち出した一連の作品群(推理小説)は不思議な気がします。
ポーという人間の複雑さを感じさせます。
江戸川乱歩はその推理小説評論でポーの「お前が犯人だ」を高く評価しています。
(平井太郎こと乱歩のペンネームはエドガー・アラン・ポーから名付けたのは有名ですな)
「お前が犯人だ」は推理小説とすればほとんど反則な作品。
でもこれも「ミステリー」だよなぁ・・・ってのが私の読後感でした。