バウホールで月組公演『アンナ・カレーニナ』を観る・・・の巻1/14 | 乾パンのブログ

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昨日は某所で一泊しますと・・・

今日は宝塚大劇場に付帯するバウホールまで、

宝塚歌劇月組公演『アンナ・カレーニナ』を観に行きました。

11時公演。

 

 

バウホールは外装改修中ですか。

今回のチケットは宝塚友の会でGetしましたが・・・バウホール公演のチケットって滅多に当たらないのに

思わぬ公演で唐突に当選しますから、いざ当たったらギョっとしますわな目

 

 

主演は月組2番手男役の美弥るりか。

ヒロインは海乃美月ちゃん、そして公演の2番手は月城かなと。

 

この3人がガッツリ組んでバウホール公演って・・・役不足以外の何者でもないだろうよむかっ

梅芸DC+日本青年館or赤坂ACTだって、チケット難確実だもんなぁ汗

どういう了見なんでぇ!?

 

『アンナ・カレーニナ』は植田景子先生の作品。

再演ですよね。

原作は帝政ロシアの偉大なる作家トルストイですが、勿論未見ハートブレイク

 

但し・・・一路真輝さんや瀬奈じゅんさんがアンナを演じた鈴木裕美先生の作品は、

シアタークリエや(今はなき)名鉄ホールに頻繁に通いました。

遠野あすかさんがキティ役でしたからね。

今振り返ると、あすかさんが御出演された舞台では最も「正統的な」東宝ミュージカルでしたなビックリマーク

 

 

まぁ原作は知らないのですが、大まかな粗筋は鈴木先生版も景子先生版も同じ感じ。

アンナの亭主であるカレーニンさんが「良い人」なんですよねぇ

感情移入出来るのです。

 

となるとだ・・・アンナは愛にとち狂って自滅するメンヘラ女・・・にも感じられるのが何だかな叫び

原作はどうなんだろうはてなマーク

 

昨日観た『霧深きエルベのほとり』と構図は同じ気がしました。

つい、愛の深みに落ちてしまう2人・・・

 

でもエルベはマルギットが若い未婚のお嬢さんだし、結果的にカールが身を引くから最後は大団円。

もしカールが愛したのが人妻でズブズブとのめり込んでしまったら・・・こうなるんだろうなぁガーン

 

まぁ19世紀後半の帝政ロシア貴族階級の倫理観や人生観、貞操感が分からないと理解しがたいのかもしれませんが、景子先生もかみ砕いて分かりやすく提示していてくれたと感じます。

 

景子先生がバンフで述べていますようにこの物語は、

アンナとヴィロンスキーの破滅的な愛。

コンスタンチン(コスチャ)とキティの不器用な愛。

スティーバとドリィの人間臭い愛。

の3組のカップルの「愛」について描いた作品。

 

この人間関係の軸となるのが、主人公であるアンナ・カレーニナ。

でも宝塚だから主人公はヴィロンスキーとなります。

ヴィロンスキーは多くの登場人物の1人・・・ですからね。

そこがねぇ演出の難しさかもねぇ

 

愛の十字架ぁ~音譜」ってよく聞く歌ですが、『アンナ・カレーニナ』の挿入歌だったんだなニコニコ

競馬場でカレーニンさんがアンナを想って歌う曲も凄く良いですねぇクラッカー

後半はどうしてもカレーニンに感情移入してしまいます。

 

しかしながら、ヴィロンスキーとの子供を生んで、産褥熱で瀕死の状態のアンナを見て身を引くのに、

その後いきなり奇跡的に回復したアンナと一緒にイタリアに行くとか・・・

ヴィロンスキーの行動にはてなマークはてなマークはてなマークでした。

ヴも決して悪意はないのですが、想定外の連続に驚きました。

 

 

バウホールの便所って広くて空いていて良いねぇ

小便器の数は・・・大劇場と同じくらいだもんなドキドキ

 

主人公ヴィロンスキー伯爵は美弥るりか

ビジュアルが若いロシア青年貴族そのまんま。

素晴らしいとしか言い様がないラブラブ

一途にアンナを愛し悩み傷つき、そして悲劇的な結末。

これまでのみやるりの路線男役としての経験があってこそ、ここまで自然に演じられるのだと思います。

人としての強さと弱さを同時に表現できる役者。

美弥ちゃんの役者としての素晴らしさを120%表現しきった演出だな。

 

タイトルロールである、アンナ・カレーニナは海乃美月

くらげちゃん、宝塚娘役としての一世一代の役だろうなぁ

白黒赤のドレスを着熟す美しさと言ったらないぜ恋の矢

それから私の想像以上に妖艶な色っぽい艶やかな表情を作れる娘役さんなんだよなぁ

このアンナだったら、愛に溺れて破滅してししまう顛末もちょっと納得です。

 

アンナの亭主カレーニンは月城かなと。

前半は冷たい人だと思いきや、後半になるとアンナに対する愛情を吐露していく・・・

かなり美味しい役ですな。

アンナがカレーニンの本性を理解していれば・・・ともどかしくなります。

まぁそこが人間ドラマなんですけどね。

れいこは「美味しい役」を確実にモノにしていた感じ。

 

コンスタンチン・レーヴィンは夢奈瑠音

へぇ~、この人96期なんだ。

トルストイは農本主義の人だから、この役にシンパシーを感じているようですな。

 

キティはきよら羽龍

研1とは思えない演技と歌唱力を持つ娘役。

凄いとしか言い様がないクラッカー

但し・・・メイクや衣装の着こなし、舞台での姿勢とかはイマイチ。

まだまだ原石なんでしょうな。

いろいろ風当たりもあるだろうし、無茶な抜擢は逆効果なんだけどな。

 

アンナの兄、スティーバは光月るう

遊び人と思いきや、結構な世間を斜に構えて見る人。

この芝居の人間関係の中心になっているのは彼だ。

彼にはドリィがいるから、身を保っているんだろうな。

 

スティーバの細君でキティの姉、ドリィは楓ゆき

へぇ~彼女も95期の1人なんだ。

何だかんだ言ってスティーバと似たもの夫婦感を出しているのが凄い。

光月とは7期差だからねぇ

 

ヴィロンスキーの旧友の青年士官は英かなと。

99期なのに貫禄あるし押し出しも迫力もある男役さん。

目立っていた。

脇役なのかなぁ!?

 

ヴィロンスキーの母である伯爵夫人は専科特出五峰亜季

いかにもまゆみさんらしい役だな。

もしかして貴賤結婚で伯爵夫人になったのかな・・・と感じてしまう。

何だかんだ言って、ヴィロンスキーと母親は似てるんだよなぁ

 

 

今回は6列目に座りましたが・・・バウホールって6列目までは客席に段差がないんですね。

結構見づらい。

7列目以降は段差があって見易いのに・・・

この席は少々損した気分になりましたえっ

 

フィナーレは男役黒燕尾群舞はあったけど、娘役群舞はなかったような気がしますが汗

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みやうみのデュエットダンスはアダルトな雰囲気と表情で驚きました。

今現在のトップ5組でこの雰囲気を出せるコンビは居ません。

 

コレまでの2人の経験とスキルに裏打ちされた雰囲気であり、これは凄いと思う。

くらげちゃんの色っぽい表情が最高ひらめき電球

 

でもデュエットダンスを終えて客席にお辞儀する時の2人の表情は

うって変わって柔やかで初々しい。

一瞬でここまで表情と雰囲気を変えられるんだなと驚きましたよ。

GJグッド!

 

立場的に難しくなるだろう、みやるりとくらげちゃんだけど、

もうちょっっと何とか出来ないモンなんだろうか!?

劇団さん、お願いしますよDASH!

 

まだまだ書き漏らしたことが多そうですが、眠いので一先ずお終いノシ

 

P.S.

 

 

今回、久しぶりに阪急の駅にある立食いそば屋さんに入りました。

 

 

刻みうどんに生玉子トッピングで400円ラーメン

関西独特の薄口醤油昆布だし。

透けてるスープ。

 

 

刻み油揚が入った刻みうどんは関西特有な食べ物で関東にはありません。

私的にはきつねうどんより刻みうどんの方が好きなんです音譜

 

基本的に私は

そばは濃口醤油に鰹だしの関東風、

うどんは薄口醤油に昆布だしの関西風、が好みです。

いりこだしの讃岐うどんも好きだけどねニコニコ