UR都市機構「集合住宅歴史館」に行く・・・の巻 | 乾パンのブログ

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ここも前々から行きたかった場所の一つだったのですが・・・

GWの平日を利用して八王子市にある(独)UR都市機構の集合住宅歴史館に行ってきました走る人

 

集合住宅、いわゆる団地の歴史博物館みたいなモノ・・・でしょうかはてなマーク

世の中には少なからず「団地マニア」と称される人々がいるんですねぇ、これがべーっだ!

 

 

JR八高線北八王子駅から歩いて10分ほど。

他の皆さんは自家用車利用のようでした。

 

 

UR都市機構とは昔で言うところの住宅・都市整備公団のこと。

普段はURと略していますが、URとは何だろう!?と思っていました。

 

Urban Renaissance Agency(アーバン・ルネッサンス・エージェンシー)ということで、

直訳すると、都市の復興の仲介屋さんはてなマーク

アーバンでURだったとはねぇ・・・知らなかったにひひ

 

 

簡単な講義を受けてから場内へ走る人

 

かつては「UR都市機構 技術・コスト管理部 技術管理分室」ということで、

URの実験場みたいなモンだったようですが、現在は実験業務は終了とのこと。

廃墟化しつつある試験棟も何だか興味ありますが・・・

 

 

集合住宅の歴史展示棟に到着。

この中に古い団地をそのまま移設するという凄い施設。

 

 

日本には昔から「長屋」と称される集合住宅がありましたが、

近代的アパートの始祖は同潤会アパートとなります。

 

 

1927年(昭和2年)竣工の代官山アパート

 

 

同潤会アパートの単身者向け住居。

何とロフトタイプのベットです。

 

 

四畳半ぐらいかなぁ!?

ガス栓1つと電灯1個だけでコンセントはありません。

下宿みたいなモノだったんですねぇ

 

 

同潤会アパートの家族向き住居には蛇口1つとガス栓二つがが付いた台所があります。

昭和戦前期における最先端のキッチン。

 

 

トイレは和式ながら水洗便所。

これも当時とすれば最先端。

 

 

但し・・・やっぱり電灯があるだけでコンセントはありません。

アイロンやトースター等の電気器具を用いる場合は電灯を外して使用したとのことで、

当時の人々も不便に感じていた。

松下幸之助が「発明」したとされる二股ソケットが大ヒットしましたが需要はあったんですねぇひらめき電球

 

 

1957年(昭和32年)の蓮根アパート。

 

 

現在の団地のプロトタイプとなるようです。

 

 

ダイニングキッチンの登場。

「寝食分離」という概念が初めて集合住宅で具現化とのこと。

 

 

電化用品や家具は住居者が残したモノや寄付したモノをそのまま展示とのこと。

扇風機も懐かしいなぁ

 

 

1958年(昭和33年)の多摩平団地。

 

 

二階建てのいわゆるメゾネットタイプの団地ですが、公団ではテラスタイプと称していたらしい。

 

 

やっとステンレス流しが登場。

電気冷蔵庫や電気洗濯機は当時とすれば革命的だったんだろうなぁ

 

 

あと住居毎の内風呂も登場ですが、これも革命的だったとのこと。

それまでは銭湯が一般的でしたからねぇ

 

 

それから1958年(昭和33年)の晴海高層アパート。

 

 

スキップフロアタイプの団地。

あまりにも革新的過ぎて広がりませんでした。

 

私がコミックマーケットのために晴海に通っていた頃・・・

まだ晴海団地はあったんですけどねぇ

 

 

いわゆる引き戸のドア。

空間の有効利用としては有効だと思われますが、広まりませんでした。

何故だ!?

 

 

応力を梁のみに負わせたラーメン構造ってヤツで、壁は空中ブロック汗

60年前の集合住宅とすればちょっと信じがたい。

 

 

いわゆる洋式便所の登場。

当時の日本人には戸惑っただろうよガーン

 

 

明るい室内。

2DKタイプは現在のアパートに比べて遜色ないっす。

 

 

当然ながらエレベーター付きですが、現在でもエレバーターはお金がかかるとのこと。

現在でも5階建て程度の団地はエレベーターはありませんが、高齢者の方々は大変そうですからねぇ

 

 

その他、様々な興味深い展示が成されていましたが、2時間程度ではとてもじゃないが回りきらない汗

 

 

真面目にじっくり見て回るには丸1日は必要だ。

 

 

現在、最先端の「団地」の展示ですが・・・

 

 

風呂と洗面所が部屋の真ん中にあるなど思いも付かなかった叫び

 

 

住居者の意向によって、自由に内装や空間の配置を選択できるというのが

これからの集合住宅のあり方のようです。

へぇ~・・・です。

 

 

コレまでURの実験施設の見学という目的だったのが、

最近は集合住宅の歴史博物館に特化しつつあるとのことで、

現在はこれからの集合住宅歴史館のあり方で試行錯誤している最中・・・との職員の方の説明でした。

 

先ずは見学は平日のみで事前予約必須ですから、普通の社会人にはハードル高すぎだよなぁ叫び

後は、講習含めて3時間の見学時間(実質2時間)ではとてもじゃないが、

全ての展示を見ることは不可能です。

 

ホントに全ての展示物を見るには6時間は必要という印象です。

いわゆる観光施設ではないのは承知ですが、少々中途半端な気がします。

見学者から某かの見学料金を徴収しても良いんじゃないの!?

 

頑張れ、UR都市機構集合住宅歴史館さんチョキ