昨日は職場を定時に上がると、ダッシュして有楽町駅前にある東宝劇場へ
宝塚歌劇月組公演「1789」を観劇しました。
もちろんソワレ18時30分公演です。
この観劇が「1789」の私的千秋楽となります。
最後に早乙女わかばオランプがどうしても観たくて、「非正当的手段」でもってチケットを手に入れました。
なお、ソレーヌは晴音アキちゃんでしたね。
コレで大劇3回、東宝3回、計6回観劇となります。
オランプわかばバージョン3回、海乃美月ちゃんバージョン3回。
大劇では全く違う個性を見せていた、わかば・うみちゃんオランプが東宝では似通っていたように感じる。
互いに影響しあった結果・・・なのかな
ラスト近くのアルトワ伯に拳銃を向けるシーン、大劇で観た時はココ で少し述べたように
強いわかばオランプに、か弱いうみオランプ風味だったのが、東宝では真逆。
2人とも意識して演じているのかな・・・とも感じました。
でも全体的な押し出しの強さ、顔芸の濃さ、役としての入れ込み具合は、
わかばちゃんが圧倒しているように思うんですね。
ホントに今回のオランプ役で早乙女わかばという娘役に惚れちゃったもんな
役に入れ込んでくると妙に棒読み口調になるのが気にはなりますが、
これがわかばちゃんの個性だと思い始めてきたモン
実際のところ、オランプ役としてのバランスはうみちゃんの方が整っているように思います。
ロナンとの関係、アントワネットとの関係・・・
2幕でオランプがマリーにお暇を頂戴する場面、ちゃぴマリー・うみオランプの組合せだと、
ウェットな雰囲気の名場面になるのです。
オレ号泣しちゃったもん。
それがわかばオランプになると、マリー・オランプの関係が妙にドライな風味になるような・・・
オランプ「私はアントワネット様にお仕え致しますキリッ」
アントワネット「あなたはあなたの愛する人のところへ生きなさい(/_;)/~~」
オランプ「・・・分かりました」
切り替え早いぞ、オランプ\(゜□゜)/
わかばオランプは強固な意志を感じるのです。
この後のアルトワ伯にロンドンに行こうと誘われるシーンね。
アルトワのことを全く相手にしていないというか、一瞥もしていない。
もう心はロナンの元へ一刻も早く・・・邪魔するなコノ野郎ってな感じなのです
強い意志を持って困難な時代を生きようとするわかばオランプちゃんの演技に、私はイカレてしまいました
うみオランプだって決して悪くはないのですが、どうしてもインパクトに欠ける(面白味がない)演技のように
感じてしまいます。
すいませんですm(u_u)m
ホントにね・・・わかばちゃんがこんな役者だったとは知らんかった・・・
ロナン龍真咲ですが・・・真咲って華奢な体躯だなぁと改めて感じました。
でも秘めたる情熱は誰よりも熱い(暑苦しい)
最初からプチブル革命家(ロベスピエール・デムーラン・ダントン等)とは一線を画していたんですね。
でもテニスコートの場面で、命懸けで軍隊に抗する彼らの態度を見て初めて心から共感し始める。
「活動家が闘争を始めるのではない、闘争が活動家を生み出すのだ」です。
でも最初のボロボロ衣服から、徐々に身なりが良くなっていくのはなんでかな
オランプが貢いでいる
マリーアントワネット愛希れいか・・・この芝居では見事なまでの2番手としての役割を果たしています。
最初の(政略結婚ゆえに心を許さない)頑なでフェルゼンに入れ込む生き方から、
王太子の死を経て王妃として目覚める様を分かりやすく演じていた。
でも最後までフェルゼンのことが好きだったんだろうなぁ・・・と思わせる演技も涙です
うみオランプとはバランス良いのですが、わかばオランプだと、どうしてもいろいろバランス悪いような
これは学年的に、わかば>ちゃぴ、だと認識してしまうゆえかもしれません。
ロベスピエール珠城りょう・・・この芝居の3番手の役はこのロベスピエールじゃないかと思い始めまして・・・
凄い風格と押し出しの強さが客席までガシガシ響いてくると言いますか・・・
たまきちは決して器用な役者とは言えないように感じますが、真ん中に立つ役者だと思います。
ロベスを中心に上手下手にデムーラン・ダントンだと凄くしっくり来る。
デムーラン凪七瑠海・・・一方、デムーランが中心でロベスピエール・ダントンが左右だと違和感あり。
かちゃってかなり器用に作り込んでいるのはよく分かりますが・・・
アルトワ伯美弥るりか・・・非常に印象に残る怪しい妖しい役。
やっぱり「私は神だ、アポロンだ」の場面が絶品です。
ただこうして何回も観劇してくると、みやるりの「線の細さ」も目立つような。
かちゃと役替わりだったらどうなっていたかとも頭をよぎりましたが、
かちゃにこの役の「面白さ」を表現できていたかどうか甚だ疑問。
現状では同学年成績順で、かちゃ>みやるり の扱いですが、次から逆転もあるんじゃないか
と思ってしまった配役と演技でした。
今回のソレーヌは晴音アキちゃんでしたが・・・観ていてソレーヌ役はあずさちゃん(琴音和葉)シングルでも
良かったんじゃないか、と思い始めました。
ペイロール伯爵星条海斗は・・・素晴らしい演技
悪くて黒い剛直な役を分かりやすい役作りで演じていました。
役とすれば共感できないけど、マギーの演技には共感出来ます。
ダントン沙央くらま・・・どちらかというと洒落者ですね、このダントンさん。
様々な場面で「隙間を埋める」役割ですが、これが専科の役割なのかもしれません。
ルイ16世実城れん・・・「良い人」なルイ16世
「オーストリアに帰るかい」の問い掛けに対して「陛下と共に」と答えるアントワネットに、
一瞬だけ嬉しそうに微笑むシーンが絶品
ラマール紫門ゆりや・・・コレも良い役だなぁ
オランプを好いていて、様々な場面で彼女を助けようと一生懸命。
でもアルトワ伯には逆らえない・・・の中間管理職的役柄を極めて分かりやすく演じてくれました。
でもオランプを手込めにしようとするアルトワ伯に一瞬拳銃を向けてしまう・・・良い人です。
紫門は白い貴公子タイプのようですが、こういう役が出来るのも良いッスね
その他では・・・
シャルロット役は紫乃小雪・・・小柄で可愛らしい娘役さん。
印刷工の皆さん(宇月颯・煌め月爽矢・貴千碧・千海華蘭)も良く目立つ美味しい役。
民衆の皆さんの頑張りがあっての「1789」ですが、真愛涼歌さんは何処にいても目立つなぁ
1人1人いろいろ述べたくなる「1789」ですが・・・
好きな場面はいろいろありますが、2幕冒頭球技場での「動かない」のダンスの場面。
大変そうなダンスですが、凄い迫力で客席に迫ってくる感あり。
いつも度肝を抜かれます。
もう私にとっての「1789」は終幕ですが、思い出したらまたノシ