今回の宝塚歌劇月組公演『1789-バスティーユの恋人たち-』の主な配役と役替わり発表について・・・
この時 に感想を述べましたが、ちょっと感じたことを補足。
このミュージカルですが、マリー・アントワネットがちゃぴ(月組トップ娘役)で、
ヒロイン格のオランプが早乙女わかば・海乃美月ということで、多くの宝塚ファンがと考えているようです。
でもトップ娘役がヒロインじゃないことって結構ありますよね
最近のベルばらとか風と共に去りぬなんかが良い例。
しかしながらベルばらはヒロイン不在だし、風共のヒロイン(スカーレット)は男役が抜擢されるのが普通。
今回のようにトップ娘役以外の路線娘役がトップスターの相手役に抜擢されるのは異例ですかね。
大劇公演では私は観たことないです。
実はYoutubeで「1789」で検索して映像を見てみたのですが(ロシア語字幕のヤツ)、
こりゃどう見てもオランプちゃんがヒロインですよね
思ったよりも、と言うか、どう見てもヒロイン。
アントワネットちゃんは・・・確かに印象に残る役
登場シーンで度肝を抜かれましたが・・・でも、宝塚で言うところの別格娘役の役っぽいですな。
私的にはアントワネットがわかばちゃん(マリーは経験済み)、オランプはちゃぴが適当です。
そうしなかった訳は・・・小池先生じゃないので分かんねぇ┐( ̄ヘ ̄)┌
オランプのもう1人のヒロインである海乃美月ちゃんをどうしても抜擢したかった・・・
な~んてことはないと信じたいが
アントワネットもオランプも、難しそうなナンバーがあるし、歌いこなすのは大変そうです。
この配役が観る者にとって納得できる物であることを願っています。
~~~~~~~~
トップ娘役の役割ってなんだろうぅと考えてみると・・・
1. トップスターの相手役
2. 組の娘役の代表(=最も出番の多い、良い役割の娘役)
の2つだと思います。
宝塚歌劇の場合は基本的にあて書きですから、トップスターの相手役=最も良い役なのですが、
宝塚を配慮していない外部のミュージカルなんかはその限りではない・・・と。
まぁそれはそれでいいのですが、トップ娘役にとってどちらの要素が重要かと言いますと、
1>2 だと思います。
最近の月組トップ娘役不在時代(彩乃かなみ~蒼乃夕妃間)は、
実質的にあいあい(城咲あい)が組で最も出番の多い、良い役割の娘役でしたが、
トップスター(瀬奈じゅん)の相手役ではなかったが故にトップ娘役にはなれなかった。
やっぱりね、トップコンビって疑似夫婦なんですわな。
観ているこちら側も2人のその擬似的関係をニヤニヤしながら眺めるのが楽しいのです。
まぁそう考えない方もいるだろうし、今回の「1789」のような配役も偶にはありかもしれません。
でもトップ(男役・娘役)としての時間には限りがあるし、あまり奇異なことはして欲しくないな。
予定調和と言われればその通りなのですが、トップコンビがイチャイチャするだけで、
この作品の半分は成功なのだと私は考えています。