雪組東宝公演「shall we ダンス!」を観る1/5 | 乾パンのブログ

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昨日は有楽町の東京宝塚劇場まで、宝塚歌劇雪組公演「Shall we ダンス!/CONGRATURATIONS宝塚!!」を観に行きました。


有楽町といえば、新年3日に線路際の建物に火事があって、新幹線や山手線が5時間以上運休と

大騒ぎとなった場所ですあせる




建物が高架下に食い込んでいますが、本来はあり得ない構造で、いろいろないわくがありそうです。




果物屋さんや中華料理屋さんが無傷なのは良かったですねチョキ

有楽町ではこの一角だけが、昭和の香りが残っている場所で何時までも残って欲しいのですが、

どうも火事の原因は漏電っぽいし、表は綺麗ですが裏側の施設は老朽化しているのでしょう・・・


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15時30分公演。




「Shall we ダンス!」は周防正行監督の映画で有名ですが、よくぞ宝塚に持ってきたなぁ・・・。

誰も傷つかないし死なないし、スペクタクル感なし、命を懸ける恋愛もなし、みんな良い人。

宝塚らしい夢々しさは皆無で、中年男のちょっとした「冒険」をユーモアとペーソスで描いた佳作。


この主演を演じられるのは、今の宝塚のトップクラスではえりたん(壮一帆)ぐらいでしょうかはてなマーク

轟理事あたりだと、あまりに端正過ぎて「市井の人」には見えないからねぇにひひ


演出は小柳奈緒子先生ですが、今回は久々の「大人の作品」っぽかったですね。

ちょっと正塚チックと言いますか・・・

ただ役は多くないし、どちらかというと本公演というよりもDC・青年館公演向きですな。

よくぞこれを本公演でやるなぁが第一感でした。


この作品はほぼヘイリーの視点でのみで描かれていて、サイドストーリーはない。

全てがヘイリーとの関わり合いで進行していくので、話の筋は分かりやすいと思います。

ヘイリー以外の役はそれほど大きくはないのですが、その分、役としての印象度を測ることが

できました。




プロローグのベルばらっぽいダンスの場面で、登場したまっつ(未涼亜希)に客席から大拍手音譜

そっかぁ・・・まっつって大劇公演休演で、この東宝から復帰だったのを思い出しましたビックリマーク

誰のファンだろうが応援するところは皆で応援するのが「宝塚らしさ」の一つなのでしょうよチョキ



主人公ヘイリー・ハーツは壮一帆

この手の役はえりたんならではなのかもしれませんねぇ・・・

冴えない中年男ですが、それを(主演としての)宝塚らしい役で納得させる役者はそうはいない。

役柄をハッキリさせた上でかっこいい気品も感じさせている。

舞台で包容力を感じさせる役者ですね。



ヘイリーの妻ジョセリンは愛加あゆ

最初はトップ娘役がこんな役はてなマークだったですが、あゆっちのあて書きとすればこの役は正しいです。

平凡な専業主婦の役ですが(こんな綺麗で心優しい奥さんはいないぞパンチ!)、

違和感なく演じています。



ダンス教師エラは早霧せいな

チギ(早霧)は端正な役者ですねぇ

凝った役作りではなく、素直に演じていたと思いますが、

ただやっぱり低音で発声する、男役さんが演ずる女役です。

娘役好きとすれば納得しませんが、誰がエラを演ずるか!?となれば、やっぱり2番手ですかね。

とは言え、これで本職の娘役さんのように演じてしまうと、男役として演じる意味がない、

となってしまいます。

かつての洲悠花さんのような超強力別格娘役がいないとこの役は難しいですね。

それにしても、チギの痩せッぷりには驚くしかない。

あれで娘役さんをリフトできるのかガーン



ヘイリーの同僚ドニー・カーティスは夢乃聖夏

最も「美味しい役」ですねべーっだ!

ともみん(夢乃)の持ち味と合致した当たり役。

あの奇妙なステップだけで笑いを取ってたもんなぁ

でも、こういう役で笑わせることが難しかったりするもんなぁ・・・


ダンサーのアルバートが未涼亜希

プロローグで登場してから、次に出てくるのが50分後・・・

これは怪我明けのまっつに合わせて演出を変えたとか、かなぁはてなマーク

アルバートは演出的にそれほど書き込まれていませんし、単純に「良い人」なのですが、

まっつの演技は妙に「影」があるように感じられます。

これがまっつの持ち味でもあるのですがはてなマークはてなマークと感じました。



私立探偵クリストファーは奏乃はると

こういう脇役が舞台では重要なんですよねぇヽ(゚◇゚ )ノ

きっちりと役作りしていたし、笑いも取っていました。

はるとはこの前の全ツ「若き日の~」で石栗さんだったひとですね。

若い雪組では重鎮な男役さんですわ。



生真面目なダンス生徒、ジャンは鳳翔大

大柄なダイが、このような気弱なサラリーマン役を演ずるから面白いのですラブラブ!

レオン(彩風咲奈)と一緒に、舞台上をあっちでウロウロ、こっちでモゾモゾするのですが、

イヤでも目に付くんだもんなぁにひひ



その他は・・・

娘役ではバーバラ(大湖せしる)、エミリア(星乃あんり)、キャッシー(透水さらさ)、

リジェット(夢華あみ)が、良い味出してたなぁドキドキ


エミリアは途中まであんりが演じていたとは気が付かないほどの見事な女の子っぷりでした得意げ

さらさはどんどん色気が濃厚になってきているような・・・あせる

夢華はメイクが上手くなっていると感じますが、これで退団とは残念です(>_<)


せしるはあゆみ(沙月愛奈)と似ていて、区別が付かなくなる瞬間がある。

ただ・・・新公卒業した路線男役が娘役転向してこのようなポジに付くのは、

どうしても、モニョモニョ感じてしまうんだよなぁ汗




ショーの「CONGRATURATIONS宝塚!!」は100周年を意識した、藤井大介先生らしい

勢い「だけ」ムダに溢れているエンターテイメントショーでしょうか!?


客席降りが2回、銀橋総踊りは何回だか、記憶にないほど多数。

プロローグ~フィナーレ間が全て中詰めという印象。


とにかく意地でも盛り上げるぜビックリマークという藤井先生の気合いを強く感じましたニコニコ


どこかで聞いたことがある曲ばかりで親しみやすい。

でもこのような緩急の緩がないショーは、1回観ただけでは、何が何だか分からないだけで、

印象に残らないんだよなぁ叫び


好きな場面は・・・プロローグ後の「ダンス天国」で男役さんが踊る場面かな!!

男役さん各々のアピールの違いが面白い(´∀`)


それからチギが、ロカビリー風衣装とヘンテコ眼鏡で歌う場面。

初日の客席は、口ポカ~ン\(゜□゜)/だっただろうなぁ

しかし、よくぞ藤井先生もチギに堂々と歌わせたもんだわw

(あの眼鏡は「2014」とあったけど、大劇場の時は「2013」だったのかなはてなマーク

理科実験で着たような白衣で踊る場面(ハレルヤ)は、やっぱ盛り上がるね。

退団者に見せ場をちゃんと用意するのも藤井先生らしいや恋の矢


フィナーレは羽山先生チックだけど、違うフレーバーも混ざっているし、ちょっと異質でした。


私は雪組の若手男役、特に彩凪翔と彩風咲奈の区別が付かないというのが残念な感じで叫び

若手男役全体が把握できなくなってしまいます。

いい加減、彩凪と彩風(名前も似ているあせる を別の組に分けて欲しいっすチョキ

ただ、演技が濃い、蓮城まことはよく目立つんだけど、彼女はまだ路線なのかな!?


娘役陣では、なんつっても透水さらさが何処にいても目立つし、良い味出しまくりニコニコ

多分、かつての若手新進娘役から割り切ったんだろうと察するけど、良い笑顔で踊るよなぁラブラブ!

それからあゆみ姐さんや笙乃茅桜さんが活躍しているのを見ると、嬉しくなります。