貘 | 風紋

風紋

鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

「ガキはもう寝ろ。」
黒い三つ編みおさげ髪の小娘にそう言い置いて居間の灯りを落とした。
メイ・チャン、昨夜のランファンという娘に引き続きまた抱え込むことに
なった新たな患者。こいつもシン国人だ。
今何がここアメストリスのセントラルで起こっているのか、軍に籍はある
が末端の監察医ごときにはわからない。ただ目の前の傷つき弱った者を
捨て置けずにこっそり保護するだけだ。


廊下に出るとランファンが暗がりのなか立っていた。顔が白っぽく浮かん
で見える。自ら斬りおとしたという左腕のあたりをかばうように上着の袖
をつかんで佇む姿は痛々しい。左肩から胸にかけて幾重にも巻かれた包帯。
それ以外は貸してやった上着を羽織っただけで、黒いズボンの下は素足の
ままだ。足指の白さが余計に心許なく頼りなげに見えた。
「お前もだよ。こんなところに立ってちゃ冷えるぞ。さあ早く寝ろ。」
「はイ。あの、ノックス先生。今日はベッドでお休みになって下さイ。
さっきまで私が寝かせてもらっていたところで申し訳ないですけド。」
「はあ? お前、何言ってるんだ。」
こいつが、さっきまで長い昔話をしていたのを居間のすぐ外で座り込んで
聞いているのはわかっていた。何か言いたいことがあるのだろうと思って
いたが、切り出されたのは意外な申し出だった。面食らう俺に構わず隻腕
の娘は重ねて言う。
「私は毛布か何かもらえれば床で構いませんかラ。」
「そんな訳にいかねえだろ。お前さん重傷患者なんだぞ。感染症にもなり
かけてるし、まだ熱だって高いだろうが。」
「でモ、二日も続けて家主の方の寝床を奪うわけにはいきませんシ。」


断りもなしにいきなり患者を担ぎこんできたアルフォンス・エルリックの
不用意さに思わず怒鳴ったのを聞かれてたのだと思い当たった。
「勝手に患者増やしやがって。俺はどこに寝たらいいんだ。」
あれは怪しまれやしないかとの心配半分、思わぬ頼られ方をして驚いたの
が半分だった。口が悪いのは生まれつきだ。誤解されても仕方ない。

自分の失態を棚にあげて、目の前に立つ腕を落としたばかりの小娘の姿に
苦い感情が湧きあがってくる。
なんだってこいつはこんな小さな体と小さな声してるくせに、ここまで
きっぱりと物事を受け止めて言い切るんだ。こんな傷ついて弱っている娘
に、それでも毅然とした態度を崩さぬ緊張を強いているのはこの国か、
こいつの国か。
いずれにしろ大人たちの巻き添えになっていることには変わりはないのだ。
そして、それをどうしてやることもできない不甲斐ない自分もその大人たち
と同類だ。忌々しさがつのるが、内心舌打ちするだけしかできない。


―――俺はやっぱり頼られる資格がないのか?
ふと兆してしまった考えを振り払う。
今できること、治療者の仕事を全うしろ。頼る頼られるなんてのはその余禄だ。


できることなら、もっと率直に保護者面して説教してやりたかった。
そんな、お前が受け止めなくてもいいものまでを自分のことにしなくて
いいんだ。お前はまだ守られるべき子供じゃないか。
敵でもない大人相手にそんな肩肘張らなくてもいいだろう、と。
言いたいことは山ほどあったが、この娘がそういう扱いを受けるのをよしと
しないのはたった今見せ付けられたばかりだ。


「言っただろ。患者は医者の言うことを聞け。お前はちゃんとした寝床で
体を休める義務がある。俺がお前を治療する義務があるようにな。
それを全うするのが俺の仕事だ。」
「でモ・・・」
「俺の仕事を奪うなよ。女房子供のうえに医者の仕事まで手放しちまったら、
おっさんはどう生きてったらいいか途方に暮れちまうだろ。」
ことさら自嘲的に言ってみせたが、かなり本音に近い。
女房と息子が出て行ったことは昨夜のうちに話していた。さっきまではその
いきさつに関しても、アルフォンス相手に話すことになった。イシュバール
戦で壊れてしまった男はその家庭までも破綻させたと。
ただの泣き言だ。だが素直に心情を吐きだしたつもりだ。
そうすればこいつも少しは自分の辛さを訴えることができるかと小さな祈り
をこめながら言葉を続ける。
「お前、護衛の仕事ができなくなったから置いていかれたと思ってるだろ。
それは絶対違うからな。今ここにあの若がいたらきっとこう言うぞ。
今のお前の仕事は体を治すことだ、ってな。さあ、とっとと寝ろ。」


今の、を強調して言い寝室に追い立てるとやっと頑なな瞳がやわらいだ。
マスタングの小僧についてるあの女。あいつにそっくりだ。
本質を射抜く硬質な目をしている。有能なんだろうが容易に心を許さない。
自分の役目と思い決めたことを果たすためには何だってするという気構えが
いつも眦のあたりに漂っている。
仕事の相棒としては実に心強いだろう。しかしその立場にない者としては
どうにも扱いづらくて困る。


「わかりましタ。寝床のことは甘えさせていただきまス。」
「そうしろ。俺ぁ夕べと同じように椅子で寝てるから痛みが強くなったり
したら遠慮なく起こせよ。」
「はイ、では私も先生がうなされてたら遠慮なく起こさせてもらいまス。」


―――いきなり胸を衝かれた。
「何言い出すんだいきなり。」
「アルフォンスにお話されてたのを私も聞いてましタ。ご存知でしょウ。
私は敵兵と間違われても先生の攻撃くらいかわせますかラ。」


腕を切断した患者の手当てをするのは、イシュバール最前線の野戦病院
以来だった。無残な斬り口と血の匂いにあの忌まわしい記憶が甦り心が
騒がないはずはない。
ただ、昨夜あったことはそれだけで済まなかった。
何もかも喰らう人造人間。そいつが暴れ出し、車でなんとか逃走した。
ハムのようにワイヤーで縛り上げられた太った男は、マスタングへの呪詛
をつぶやきながらもの凄い力を発動して粗末な小屋ごと吹っ飛ばしたのだ。
わけがわからないまま逃げる算段を真っ先にし、この娘を自宅に匿った。
あまりにも常軌を逸していたのでかえって冷静になってまともな行動判断
ができていると思っていたのだ。人目につかぬようマスタングたちを帰し

この娘の手当てをしてから眠りにつくまでは。
明け方ちかくにおそろしい鮮明さであの野戦病院での、そして実験施設とは
名ばかりのあの室内のおぞましい光景が次々と襲い掛かってきた。夢だなど
とは思えなかった。時間が巻き戻ったと思った。声にならない悲鳴ととも
に飛び起き、そのまま荒い呼吸がおさまるまで動くことができず、ただじっ
と震える自分の手を見つめているしかできない。あの絶望的な時間をまた
味わうまでは。


無意識のうちに煙草の箱に手を伸ばしかけ、昨夜の悪夢に思った以上に衝撃を受けていることに気づいた。自分の弱さに憮然として手をとめる。
「何気に失礼なこと言うなお前。大の男に向かって俺より強いみたいに。」
動揺をさとられないようにことさら不機嫌を装って言葉を返す。
「本当のことでス。メイ・チャンの飛鏢をかわすのを見たでしょウ?」
「おい、ランファン。」
直球すぎるぞ。何なんだこの娘は。
礼儀正しいくせに不遜なまでに自分を通そうとする。俺を気遣ってるのかも
しれないが、普通こういう言い方をするか。
我慢強くおとなしい娘かと思えばとんだじゃじゃ馬だ。だからこそこんな
怪我をすることになったんだろう。端から見れば危なっかしくて仕方がない。
「ったく、お前はどこまで武闘派なんだ?ちったあケガ人らしくおとなしく
することを考えろよ。」
「若の護衛をするには、おとなしくなんてしていられませんかラ。」
ほら、こういうところがあの女にそっくりだ。
どうしてこう青臭い理想に向かって足掻く面倒くさい男にはこの手の女が
ついてくるんだか。


「よっぽどあの若に惚れてんだな、お前。」
半ば呆れて言った言葉だったが、その効果は意外なほどにあったらしい。
「惚れて、って違ッ、そんな、とんでもなイ! 私ハ・・」
途端に泡を食ったようにどもりながら、顔を真っ赤にして首を振る姿は
今までの頑なさからは想像もつかないほどに初心で、こう言っては何だが
・・・可愛いかった。


「そういう顔するとお前も年相応の娘だよな。」
初めて見た無防備な顔に思わず口の端がゆるんだのを見咎めたのか、
「からかったんですカッ?!」
キッとこちらを見据えた目は鋭いが、頬が赤く染まったままだ。
迫力のないことおびただしい。
「いや、思ったままを言ったまでだ。その方がいい。」
一瞬なにを言われたのかわからないという顔つきをしたランファンに
もう一度追い討ちをかけてやった。
「そういう顔してる方がいいって言ったんだよ。ほれ、灯り消すぞ。」
こういう言葉は照れたほうが負けだ。悪いが勝ち逃げさせてもらうぞ。
お前に言うことを聞かせるためには技が要るようだからな。
暗くなった部屋のなかにまだ赤くなったままのランファンが何か言い返そう
としている気配が残っていたが、タイミングを逃したのだろう。
しばらく経って小さな声で
「おやすみなさイ、ノックス先生。」というのが聞こえた。
「ああ。」とだけ返事をする。
靴を脱いで並べた椅子に足を投げ出した。肘掛椅子の背もたれに体を預け
ると重ねたクッションが疲れた腰を受け止めてくれる。そのまま天井を向
いて目を瞑り、眠りが訪れるのを待った。



ああ、またあの場所に来ている。昨夜と同じだ。
これは夢だと半ば覚醒しつつも幻影の奔流は止まらなかった。
砂埃を巻き上げる風の音。迫ってくる雪崩のような勢いの無数の足音。
粗末なテントの周囲を囲む肌に突き刺さるような殺気。一番重傷の兵を
抱え起こそうとした瞬間、天幕の帆布を突き破って斬りかかってきた褐色
の手に握られたナイフ。ごつい腕に拘束され夢中で抵抗するうち衣服や髪
の毛がずくずくに濡れてべたつく。濡れているのに冷たくはない。それは
大量の血だった。自分の手に握られたメスがそれをもたらしたことを知っ
て呆然としていると崩折れる敵兵の感触を最後にすべての気配が消えた。
傷病兵は死んでいた。テント内で生き残ったのは自分だけだった。隊は
形をなさぬほど人員を減らしボロボロになって撤退した。員数外となった
自分に「前線に出なくてもいい仕事があるが、そちらに移るかね?」
ねばつく声が言う。見せられた黒く焦げた丸太のような死体。腕を硬く
折り曲げ死んでもなお自分の体を守るようにしているその姿勢から生き
ながら焼かれたことをあまりにもあからさまに知らされた。黒く焼けた
棒杭のような体にメスを入れ、胸郭をひらいた途端にあらわれる瑞々しい
内臓の鮮やかさ。その生の気配にいいようのない怖れがこみあげる。
叫びだしたくても声が出せない。まるで自分も火に焼かれ喉を潰されて
しまったように。止めろ、やめるんだ。こんなことは絶対に間違っている・・・



「大丈夫でス先生。」
荒い呼吸をつく自分の声に重なるように静かな声が聞こえた。
「大丈夫。ここは戦場じゃなイ。セントラルの先生の家でス。
ここには何も先生を脅かすものはありませン。」
ランファンが右手で肩をさすりながらそう囁いていた。
反射的に手を振り払いかけなんとかとどまる。
「う、あ、済まない。俺は」
「何も言わなくていいでス。今はすべて忘れて眠って下さイ。」
「・・・忘れられたら苦労は無えよ。」
まるで駄々っ子だ、と思いながらもつい吐き捨てるように言ってしまう。
「ティバーヂェアグェアモンダンムォ」
ランファンがなにか低い声でつぶやく。
「何だ、今のは?」
「よく眠るためのおまじないでス。」
「呪文ってやつか、ハッ。」
「私たちの国では貘という動物は人間の夢を食べるといわれてまス。
悪い夢を見た時には『この夢を貘にあげます』と言うと、もう二度と
その夢を見ることはないト。」
「そんなんで気休めになりゃあ、世話ないがな。」
「私も、怖い夢は見たくないかラ。」
ぽつりとそう言う声は心細げに揺れていた。やっとそれでこの娘が深手
を負ったケガ人だということを思い出す。
「大丈夫か、ランファン。」
灯りをつけ改めて様子を見ると呼吸が浅くせわしない。額に手を当てると
熱がまたいくらか上がっているようだった。
「しんどいんだろう、注射するぞ。そうしたら楽になって眠れる。」
「はイ。」


ランファンはうながされるままに腕を出した。針を刺す痛みにもわずかに
眉をひそめただけだったが、はぐれた子犬のような不安げな表情は隠し
きれていない。
こいつが本当に安心して眠れるようになるには、あの若とやらが絶対に
必要なのだろう。だからといって、俺がかわりにしてやれることなど何が
ある。俺たちお互い傷だらけだな、などと言っても気休めにもなるまい。


手当てを終えふたたび灯りを消した。だが何かどうしてもそのまま眠れる
ような気がしない。ベッドにいるランファンも身動きはしないものの眠っ
てはいないのが気配でわかった。
「そうだ。もう一度言ってみてくれ、そのおまじないの言葉とやらを。」
「ティバーヂェアグェアモンダンムォ」
「てぃばー・・・? どう言ってるか分からねえや。」
「ティバーヂェアグェアモンダンムォ」
「てぃばーじゃぐあ・・・」
「ティバーヂェアグェアモンダンムォ」
真似しようとしてもランファンの唱える言葉は耳慣れず聞き取りにくい。
珍しい鳥の囀りのような抑揚の異国の言葉を繰り返すうち、いつしか
眠りに落ちていた。
もう悪夢は見なかった。




翌朝、まだ明けきらぬうちにメイ・チャンは出て行った。
こいつはこいつで安否のわからない連れを気にして、休んではいられない
らしい。(その連れが連続殺人犯だというのはまたとんでもない話だが。)
ランファンはまた上着を羽織って起きだしてきていたが、昨日とうって
変わっておとなしく神妙にしていた。
メイもランファンもお互い気が咎めているのかもしれない。
仇同士のようなものらしいが、よその国に来てまで殺し合いをするような
私怨があるのかと説教したのが少しは効いたのだろうか。
それでも目をあわせないように視線を伏せたままのランファンと、白黒猫
だけが自分の頼りと言わんばかりのメイを見ているとそう簡単にはいかない
のだろう。気がかりながらもメイを見送ることにした。
緊張が解けたのだろう。ランファンはメイが出てゆくと気が抜けたように
肩を落とし、朝食もそこそこにふたたびベッドに横になった。


容態はまだまだ気になるが、匿うことに決めたからにはなるべくいつもと
同じように過ごして周囲から怪しまれないようにしなくてはなるまい。
仕事に出るために夕刻まで留守にしても平気かとランファンに声をかけると
「いってらっしゃイ先生。私は寝ていまス。」
そう答えが返ってきた。
大丈夫です、平気です、という強がりでない言葉が出るようになったのは
いい傾向だろう。人に甘えるのが下手そうなこいつにしては上出来だ。
そう思っておこうか。


怒涛の二夜を越えてなにか久しぶりのような気がする仕事場は、一昨日と
何も変わらない。事件も特に起こらず、監察の仕事は暇だった。
家に残してきた気がかりと少々の寝不足に悩まされながらも死体検案書の
束をやっつけ、なんとか普段どおり仕事を終えることができた。
同僚にも不審を感じさせることはなかっただろう。
「ちょっと頼みがあるんだけどよ。」
時計を見ながらさりげなく切り出す。
「俺、しばらくの間緊急の案件がなければ時間どおり帰らせてもらうわ。」
一昨年に入ったばかりの若い技手にそう声をかけた。
「どうしたんですか、珍しいですね。いつもなんだかんだ言って必要が
なくても居残っていることが多いのに。」
イシュバールを知らない若造にも家で過ごす夜を避けたがっているのは
知られていたんだな、と内心苦笑するしかない。
「なに、なりゆきでケガした子犬を預かっちまってな。飼い主が迎えに
来るまで世話してやらなきゃならねえんだよ。」
「へえ、ノックス先生犬好きだったんですね。」
「いんや全然。ただほっとけなかったんで仕方なく、な。」
「そうですか?なんだか楽しそうに見えますよ。」
「はっ、バカ言うんじゃねえ。んじゃそういう訳だから俺ぁもう帰るよ。
お疲れさん。」


・・・バカ言うんじゃねえよ。
ずっと内戦からこっち、死んだふりでもするように心を殺して死体の相手
だけしてきた人殺しがちょっとばかり人助けしたからってそうそう変われ
るもんじゃねえ。
そうひとりごちながらも、なぜか足取りが軽くなるのは止められなかった。


ランファンは腹をすかせているだろうか。朝より食欲が出ているといいが。
もとより料理などしたことのない男やもめだから今日も出来合いのものを
買って帰るしかないが、せめて栄養のあるものを食わせてやらなければな。
近所の馴染みの食堂でまた肉と野菜のスープでも持ち帰らせてもらおう。
それと明日の朝食の牛乳とパンとりんごか何かをマーケットで買うといい。
そういやあの娘はオートミールやシリアルなんかは食えるのだろうか。


ああそうだ、それよりまずパジャマを買おう。
本当ならランファンのサイズのものを買いたいが、ただでさえ遠慮ばかり
しているあの娘のことだ。素直に受け取るわけがない。
男物を買って、昨日アルフォンスが掃除してくれた時に買ったまま忘れてた
未使用のものが出てきたからこれを着ろと言って渡そう。
斬り落とした左腕の付け根から胸まで覆う包帯と貸してやった俺の上着
だけで上半身裸じゃあんまりだ。肌をさらすのを何とも思っていないあの娘
の無頓着さは世話するこちらとしては気楽だが、あのオスガキどもには
目の毒だろうから。
エルリックのガキどもは今日も見舞いに来るのだろうか。
あいつらが来る前に言っておかないとな。
お前も年頃の娘なんだからちょっとは自分の姿に気をつかえと。
大切な人のために懸命になるのはわかるが、自分のことをまず大事にしな
けりゃ何にもならないんだから。


パジャマと一緒に差し出すそんな言葉を考えながら買い物を終え、重たく
なった包みを手に提げる。夕日に向かい顔をあげて坂道を上り、久しぶり
に待つ者のいる家へと帰る足を速めた。







あとがき: 書き下ろしじゃなくてすいません。

2008年『×ランファンアンソロジー』に寄稿した作品を少しだけリメイク。
16巻あたりのノックス先生とランファンのエピソード妄想補完ssです。


おっさんキャラ好きで、その中でもノックス先生大好きです。そして
ランファンはそのけなげさでおっさんをメロメロにするおっさんキラー
だと今も確信しております