秋に北関東〜南東北の赤線街と小ネタ収集にヒト走りしてきました。
私は純喫茶も大好きなので、地方ではよく純喫茶モーニングを探します。
グーグルで一際目立った店名のお店「羅布乃瑠沙羅英慕」宇都宮店
栃木らしいっちゃらしい店名かな笑暴走族っぽさもはいってる。
店名も尖ってますが建物もお城でした。
内部の設えもすごい
平成初期くらいの建物かなー、ステンドグラスは本物、レリーフも中々です。
テンションあがるテーブル席
もうモーニングの時間じゃなかった・・・。朝昼合わせたナポリタン。
コーヒーがすごく美味しかったです。
宇都宮のとある住宅街に・・・今まで狭い道だったのが突然開けました。
こういうのって元遊郭があった道なのです。
宇都宮の亀遊郭
電信柱には新地
この地に立つとここが不自然な道路だなって誰でも感じると思います。
ビルから100mくらいの幅広い道路は突然切れてます。
4、5mの崖で行き止まりです。
左に少しうつっている広い駐車場は元駆黴院(くばいいん)の跡地
娼妓専用の性病検査や治療の病院です。どの遊郭や赤線の中に必ずあります。無いのにカフェー建築があるのはほぼ私娼窟。
赤線に一件だけ残る特殊喫茶「幸楽」
本物を見た時の衝撃よ・・感動した。周囲は会社のビルや最近の住宅、そんな中にピンクと黄色の特殊なカフェー建築が。しかもこれ、すごい大きいんですよ。
私も最初人のブログで知って「こんなの一件のために宇都宮まで行くのもな」とずっとスルーしてました。でも、この有名な写真は「端っこ」なのです。
本来の間口の幅はこれ、バイクを置いて大きさを比較。
ついでに左のシュロの木があるでしょ、これ栃木県の赤線や私娼窟によく植えているのに気がつきました。暗黙のルールみたいな、遠くからでもわかる目印。
(他地域でもシュロに限らずなんらかの植物を入り口に植えている事が多いです)
脱線失礼しました。
そして
なんと奥行きはこれです!!写真にはいりきらん、50mはある。
長でっかいんですよー。
まず入り口の美人さんを愛でましょうよー。朽ちて歪んでしまってます。
夜には左の雨戸みたいなドアを全部開けてぱーっと明るく、音楽も流れていたでしょうね。
円柱も素敵。
豆タイルではなく、カラフルなタイルの砕いたやつをピンクの漆喰で塗り込めてるのかな?
碁盤の目になっているカラーガラス、手前の木の建具のデザインは梅。
二十年も前から知っている建物、よく残っていてくれたなーって。
感動しました。
どこもかしこも可愛らしい、昭和の遊園地みたいな感じ。
ワクワクするデザインですね。
途中はこんな感じ。たくさんの部屋があったのかなー。
あの華やかな入り口はダンスホールだったのかなー。
一番奥の不安定な建造物
幸楽の幸ですね。
この一軒のためにここまで走っても損はないと思います。
取り壊し情報が入ったら中を見に行きたいな。
次は太田市の赤線街です。