現役書店員芸人カモシダせぶん(デンドロビーム)の
木曜に、一冊、本の話を
今回はー、三宅香帆の
(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法
タイトル長すぎてアメブロに入りきらなかった……
書評家の三宅さんならではの読書論と読書術、この一冊で「小説の読み方」がかなりアップデートされます。
まず小説とは「どういう目的で読めるのか」勿論どんな目的でも良いんですけど、こういう目的もあるよね、という道筋の提示が良かったです。
実は僕も昔からここで提案されている目的で小説を読んでいたので、同じ目的の人がしっかり文字にしてくれて凄く嬉しかったです。
最初は小説の大まかな読み方
小説(特に古典に多いと思うけど)のタイトルというのはわかりづらい。夏目漱石の『門』を例にだしてましたが。わかりづらさにも意味がある。
逆に小説でなく「小説を読んでほしいこの本」のタイトルめちゃくちゃわかりやすいのが更によく感じました。
他にも色んな読み方の説明を、僕も凄い参考になりました。
そしていよいよ、色んな名作を面白く読むための章が
いやーたまらなかったです。名作古典もあったり『三体』など近年話題になった本など
丁寧に噛み砕いて「読みたくさせる」素晴らしい文章でした……(読んだら「これでいいや」にならないのがポイント)
モノによっては話のオチも書いてるのがまたクレバーなポイント。確かに小説ってオチ知ってから読んでも、そこ以外のやりとりとかが超メインな場合もあって楽しめる時もあるもんな……
元々読んだことある本の章もとても楽しく読めました。三宅さんの解釈すごい。
未読で読みたくなったのは、ゴリオ爺さん、お父さんは心配なんだよ、雪国、老人と海。
読書がもっと楽しくなれる一冊でした。読書普段あまりしない人には更にオススメですー。
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【書店員芸人カモシダせぶんの読書のおとも】
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