オススメ本 七百冊目 完全無罪 | カモシダせぶんの、日々の文

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松竹芸能のピン芸人、カモシダせぶんです。本屋と図書館が好き。そんな僕の、ブログです。僕を、知ってる人がいたら嬉しい。好きな小説家は詠坂雄二。好きな歌手は後藤まりこ。好きなダンは、モロボシダン。

現役書店スタッフ芸人 ウルトラトウフ カモシダせぶんの

木曜に、一冊、本の話を

七百冊まで来ましたか…

今回はー、大門剛明の長編ミステリ

完全無罪




大門剛明といえばデビュー作の「雪冤」をここでも紹介しましたが、本当に傑作でした。トリックとかじゃなく、お話の流れがすんごい小説でした。


この完全無罪も、雪冤と同じ「冤罪」がテーマのミステリ。

お話の中で「足利事件」という言葉が出てきます。これは実際に日本であった誘拐殺人事件で。凄い時間がかかって冤罪が証明された事件。

清水潔さんの「殺人犯はそこにいる」(文庫X)でも詳しく語られてます。読んでて良かった…

自分の読んでる本が、作者も違う、別の本と繋がると、謎の興奮を覚えますね。


フィクション、ノンフィクションともに読んでて冤罪事件というのは、弁護士さん、検事さんや周りの人が


どこまで信じてるか

の勝負だと思います。それは冤罪を訴えてる方だったり時分だったり。

足利事件の判決終わりで「完全無罪」と書かれた紙を広げてる映像を今見てとても心に刺さります。

この小説読んで、ただの無罪ではない「完全無罪」という言葉の重みを知りました…

大門剛明さんは法曹ミステリ書かせたら天下一品だな…

僕、中学時代に、地方裁判所で実際の裁判を見たことがあって

担当の先生が気を使って、殺人事件の裁判は外してくれたのですが

結果

ひき逃げと、売春の裁判でした…

先生、重いよ…でも本当に、めちゃくちゃためになった時間でした。

因みにグループによって見る裁判違ったのですが

先生は、おじさんの万引き裁判で、情状酌量のためにきた、おじさんのお兄さんの話で泣いたそうです。

自分は、昭和の人情話に浸っててちょっとずるいなと思いました…

法廷にはドラマがある。完全無罪、続編も出てるみたいなので読まなくてはっ。


1/23(木)
【長崎館お笑い祭り】
会場 日本橋 長崎館
開演 18時
チケット 500円(1ドリンク込み)
(じゃんけん大会もあるお笑いステージです、お土産もらえるので実質無料ライブですよっ。)

1/24(金)
【パインジューススペクトル】
会場 高円寺北区民集会所
開演 19時10分
チケット 1000円

1/25(土)
【トウフでトーク】
会場 秋葉原ZERO-G
開演 14時
チケット
前売 1000円(1ドリンク込み)
当日 1500円(1ドリンク込み)
出演
ウルトラトウフ 
ゲスト
じなんぼ〜いずシギハラ
ハナイチゴ関谷
(コンビのトークライブです。)

1/31(金)
【読者たちの集いvol.12】
会場 秋葉原ZERO-G
開演 19時半
1500円(1ドリンク込み)
(ピンで出演、本好き芸人トークライブです。)

2/1(土)
【ウルトラトークブンダー】
会場 秋葉原ZERO-G
開演 19時
1500円(1ドリンク込み)
ゲスト 梶研吾(監督)