音というエネルギー① | KAMOROGI -仁八美枝-

KAMOROGI -仁八美枝-

知っていることを知るモノの

創造のものがたり

 

新人開発育成セクションの最初の生活は、

 

先ず、

朝からデモテープを聴く。そして、夜はライブハウスに行く。

という各々の活動がベーシックで、

 

時に、

オーディション期間はボーカルチェックを一日100人程見たり、

楽器店主催のイベントで、

 一日に各バンド1曲ずつだが80〜100バンドのライブを見でアドバイスしつつコメントを書く。

 

等々...色々あった。

 

書くとキリはないが、

そういった中から、自分が世に出したいアーティストの卵を見つけ、育てていく。

中にはそのまま、即、世に出すプロセスに向かう場合もある。(極まれだが...)

 

先にも記載したように、

セクションに所属して一週間とかからないうちに、

偏頭痛と肩こりに見舞われた私でしたが、

 

ちょうど、そのタイミングで、

海外アーティストの来日コンサートに行く予定にしていた。

が、そんな状態なので、正直、音を聴くのに気合いがいる…

 

いくら好きなアーティストとは言え、気が進まない…ショボーン

頭痛いし…ショボーン

 

暫し、葛藤した結果、

ちょっとだけでも見に行こう...と自分と折り合いをつけた。

 

今度、いつ来日するかわからないし、

後で言った人から、凄く良かったのに!

と言われたら、後悔しそうな気がしたので。

 

そして日本武道館に到着。

そこは熱気と歓声に溢れていた。

 

いつもならワクワクするのだが、

体調の芳しくない私は、ちょっと気が重くなった...ショボーン

 

しかし、始まってみると、

おー、やっぱいいなあ。

 

音が気持ち良い。

音に音楽に自分が浸透していくのを感じる

音のエネルギーが気持ち良い照れ

 

狭まっていた自分の世界が広がって来たような感じおねがい

 

数曲そうして聴いているうちに、

 

 

「あれ、身体が軽い」

「頭痛も治って来た…」

 

「えーっ!」滝汗

 

 

その時に悟った。

 

音は薬にもなるが…

毒にもなるのか…ポーン

 

音楽にずっと助けられて来た私にとっては、

音楽で身体がおかしくなるなんて考えたこともなかった…

 

かなりの衝撃だった…

 

音というエネルギーの

認識を新たに持ったのはこの日だったと思う。