Enough | The Rina Times 日本とモロッコの間で

The Rina Times 日本とモロッコの間で

モロッコの女性自立支援で2010年に始めた活動からDAR AMALというエシカルブランドを立ち上げ、モロッコと日本の半分半分の生活の中で感じたことを書いています。

私がアメリカへ渡ったのは
17歳のとき

当時、インターネットもなければ
情報も極端に少ない。

そんな環境の中での
カルチャーショックは
数え切れないほどあった。


その中でも
学校の入り口にある
金属探知機のゲート

これは異様でしかなかった。


セキュリティの大きな男性が
高校生の私たちにボディチェックをしたり
バックの中身を検査している。


日本の学校では当たり前だった
筆箱の中のハサミやカッターは
没収されてしまった。


何に怯えているのか
わからないほど
それが普通だった。



幸い私は銃を見る機会はなかったけど
今のアメリカはその銃に揺らいでいる。



民間人同士が殺しあう事件が
日常化していて
自分を守るために銃を所持せざるを得ない
それが銃社会アメリカ。



銃所持を禁止するのではなく
若い女性や子供にも
自分を守る権利があると
銃所持を促進するような社会は
まさにクレージーの一途を辿っている。


銃を持つことでしか
自分を守ることが出来ないのだろうか。


今、アメリカでは
大勢の人たちが立ち上がり
銃社会を変えようとしている。


銃規制を求めるデモは
私たちの命のための行進として
3月24日にアメリカ全土で実施された。


TIMEの表紙になっている若者たちは
その立役者でもある高校生。

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「ENOUGH. (もう十分)」


真ん中で腕を組んでいるエマは
今回のフロリダ州であった銃乱射の
現場にいた一人

銃規制に動かない政治家たちに
恥を知れと一喝し
世界的な注目を集めている。

(少しだけ日本語の訳文あり)

先日のデモのスピーチはこちら。
(英語のみ)

他の国に戦争を仕掛けることで
アメリカの軍事産業は成り立ち
経済が動いているのは、周知の事実。

でも、それだけでなく国内でも
利権が絡み合い、銃規制もせず
多くの子供達が
恐怖にさらされるなんて
本当に馬鹿げている。



普通に考えれば
止めれることも
全ては利権がらみ。。。

日本も原発やダム建設など
色々問題はあるけれど。。。


でも、銃を持たなくても
こうして自分を守れる社会が
この日本にあることを誇りに思う。

これ以上、アメリカだけでなく
世界中で無実の人々へ
銃の引き金が簡単に引かれないことを
本当に願います。



今まで高校で残虐な事件が起きるたびに
ムーブメントがありはしたけど
結局は何も変わらなかった。


この高校生たちが果たして
本当に改革できるのか。

わからないけれど、
出来る力があるのを知っている。

それがアメリカの強さだからこそ
期待したい。