みちのくのしのぶもじずり | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


捩子花
写真は捩子花(捩子花)。


昨日の帰宅は何ごとの劇的な場面もなく、「当たり前の人間が当たり前の帰宅をする」日常の続きでした。


この当たり前の日常の繰り返しがどんなに嬉しいことであるのか、心の隅に記憶したものです。

門柱の笠の上にひょいと置かれた小鉢には「捩子花(ねじばな)」が精一杯に咲いていました。

まことに地味な色合いながら、この野生蘭が美しく見えたのです。
茎に縋る小花が一点の省略もなく伸び上がり、我が命の尊さを主張するかのように見えたのです。



駄句1句。
捩子花の一念縒れても上目指し


腰折れ1首。
捩子花のくねりくねりて咲き居たり一点略なく楷書咲き