写真はなんじゃもんじゃの花。
なんじゃもんじゃってなんじゃね、とつい言いそうなな名前です。
正式名の「ひとつばタゴ」もまたおかしい。
花に責任はないものを、まったく無責任な批評です。
三省反省に賛成。なんじゃこれは!
調布深大寺の「なんじゃもんじゃ」の花は素晴らしいですよ。
空を一斉に白に塗り替え、ひたすら地上に散り敷く花。
さすが天台宗の古刹らしく「無常」そのものの景観です。
境内には中村草田男の句碑があり、
【万緑の中や吾子の歯生え初むる】
万緑の輝き、新生児の乳歯、咲き散るなんじゃもんじゃの白花。
生命の激しい流れを覚えるのです。
駄句5句。
夏衣なんじゃもんじゃの白さかな
夏の寺なんじゃもんじゃの花と蚊と
行く春やなんじゃもんじゃの咲きて散る
ただ過ぐるなんじゃもんじゃと夏の夕
涼み台なんじゃもんじゃの蕎麦を食ふ
腰折れ1首。
涼み台蕎麦食ふ背なに一輪のなんじゃもんじゃの花びら流る