写真は牡丹(ぼたん)。
品種名は島錦(しまにしき)。
島錦というとうっかり相撲取りを連想してしまいますが、大変上品で艶やかな古典花です。
いえいえ、お相撲さんが上品でない、というのではありません。
我が家の牡丹は大輪咲き、植え場所をゆったりとらないと悠然と開花しないので、関取=相撲取りになるのかな。
♪今年の牡丹もよい牡丹
牡丹は我が狭隘な庭に、可能な限りの地を取って一本植えてあります。
日頃雑草には寛容な爺も、牡丹のためには怒声を発してドクダミを追い払い、ネコジャラシを抜き捨てて、牡丹の開花に遺漏なきよう応援致すのです。
牡丹への依怙贔屓が過ぎるのでありましょうか、牡丹の隣では「ツワブキ爺」が背を屈め「咳き込み爺」となって、辛うじて緑葉を春の陽に当てています。
間もなく秋海棠嬢がお目覚めになるはずです。
「おめざ」のホウビに、秋海棠姫には牡丹領を少し譲らせるつもりです。
駄句5句。
紅牡丹葉も染め上げて燃ゆるごと
我が宿に急ぎて咲くや紅牡丹
触れぬごとそっと通るや牡丹園
牡丹咲き破屋の庭も煌びやか
待ちわぶも散るはあっけなし我が牡丹
腰折れ1首。
触れぬやう音立てぬやう忍び歩く我が宿の牡丹一本(ひともと)咲けり