開店休業のお知らせ | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


雪柳

写真は雪柳(ゆきやなぎ)。

日頃の不摂生に天罰が下り、今日はこれから入院と相成ります。
期間はどのくらいか分かりませんが、暫し擱筆(かくひつ)と致します。
暫時「中入り~」でございます。

さて、雪柳畑の、春風に揺れる花は実にダイナミックですね。
荒天に天に届くかのような花穂を振る様は、まるで「歌舞伎連獅子」ではありませんか。

爺はいくら酔狂だとて、雪柳畑に留まって「音羽屋!」、「成田屋!」などの大向こうの掛け声は発しません。
寒風吹きさらす畑中で、声を涸らしたら、こりゃあ脳天空っぽのボーブラ爺ですよ。

写真で御覧の通り、我が家の雪柳は豆鉢に座しています。
枝は伸び放題の法界坊では、誰のココロにも訴えないので、見栄えが良いように枝を剪定してあります。

剪定と言っても、邪魔な枝を無雑作に斬って捨てて懲らしめる訳ではありません。
剪定はムズカシイ。
花芽のできる前に枝を揃えるのですが、時期が遅れれば花芽はパー、剪定爺のオツムもパー。
花の咲かない雪柳なんざ、不細工ですよ。

あ、いえいえ、ここでは雪柳を見ていただきたいのではありません。
鉢ですよ!鉢!
何を隠そう、この鉢は爺の手製であります。
制作場所は京都清水焼窯場。
よってこの鉢は清水焼也!
形といい、発色といい、良いでしょう?
え?良くない?


雑俳9句。 
先日「那須高原温泉」で作りっぱなしにして置いたものです。

鵯(ひよ)一羽露天見下ろす春の雨
鄙(ひな)の湯は芯暖たむる湯なりけり
那須高原新芽を包む霧の雨
蕉翁の元禄の旅花の頃
那須の湯は熱燗が良いか氷雨降る
長湯してふらり目眩(めまい)の氷雨かな
焼岳を探る一日春の雨
鶯も出渋る那須の氷雨かな
湯煙に春の雨沿ふ那須高原

腰折れ1首。
春立ちて雨降り続く那須高原芭蕉曾良の歩み行ける野