写真は椿、品種名は「このみ白」。
二枚とも同一個体の椿を映したものです。
撮影日時と、椿自体の開花状態で、まるで違った椿を掲示しているようで、不思議な気分になります。
椿栽培は日本国内にとどまらず、米国、中国、西洋諸国で行われています。
毎年膨大な数の新花が作出されています。
近所に住まいおられる、椿にヤカマシイ爺さんなど常々、
「椿の品種見分けは大事だ。見分けも仕分けもできない素人は、ただ黙って花を見ていればよい」
と言っておいでになる。
椿について、反り返って自説を述べられる姿は、まことに頼もしい限りなれど、この爺さん大丈夫かいな、とも思うのです。
近くお出でになったら、今日の2枚の写真を示して、品種名を問うてみたいですね。
おそらくこの「玄人」氏は反り返って何やら講釈されるでありましょう。
「玄人」氏は兎も角、愚老など椿の識別は困難を極めています。鉢に差したラベルの文字は雨風に霞み、あち飛び、こっちさすらい、我が家の狭い庭に溢れかえる椿はもはや収拾が付かない状態となっているのです。
ニュージーランドで作出された「ジョイフルベルズ」と、鮮紅なれど「紺」と名付けられた「紺侘助」の区別をつけたいのですがねえ。
駄句5句。
待て暫し小春で呼びたし師走の陽
蝋梅の花芽萌えたり蟻のほど
寒木瓜の咲きにし朝震え居り
冬木瓜の実は結ばじと誓ふごと
紅葉散り赤強烈な実海棠
腰折れ1首。
ヒマラヤの雪の下の葉を上げて花の芽探す小春日和かな