過去の記憶探しの旅にいざ行かん | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


小豆島 オリーブ


写真はオリーブ。

過去の記憶は歳月とともに薄れ行くものですが、どうしても鮮明にとどめおきたいものもありますね。
半世紀以前の我が高校の修学旅行がそうなのです。

東京駅東海道線ホームから出発した、修学旅行専用列車「日の出号」が切れ切れの記憶の中で妙に生き生きとしています。

どの街をどのように回ったのか、もはや曖昧ですが、3月になったら霞の中の街をもう一度訪れてみるつもりです。
尾道、鞆の浦、小豆島、どの街も途切れがちな記憶の中で、輝きを放つ所です。

指折り数えれば、あの旅の同行者の内半数がはや黄泉の人。

愚老「過去の世界」に、思いがけない忘れ物をしてきたような気がするのです。
それゆえ、3月には忘れ物探しの旅に行ってきます。

駄句5句と愚歌1首。

夏来ればオリーブの花咲かせてむ
思ひ出はあの友この友花の頃
オリーブの花思ひ出の白き花
オリーブの実を摘み笑みし人遙か
オリーブの花咲きし日から半世紀


オリーブの旅は秋のことバスに溢れる笑ひ懐かし