藪椿阿吽の形に咲きにけり | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


木瓜蕾

写真は木瓜の花蕾。

今日はセンター入試。
私立中学高校入試。
日本全校で「科挙」の季節です。

孫の衆の総領ケタ君は、先日の1校目の高校入試にひどく、鷹揚な態度で受験されたらしい。
受付時間に滑り込み、平然と受験したらしい。
周囲は気をもんで、試験の出来をあれこれ尋ねたけれど、ケタ君「ああ」とか「うん」と答えるだけ。
これこそ「阿吽」の呼吸の対応ですな。

総領ケタ君はさすがにどこか見所がある。
個別の試験問題ができたかどうかなどの些事は問題ではない。
後悔なくことに臨めたかどうかが肝要。

「高校が我を選ぶなら、我は高校を選ばん」
ケタ君のこの気概が好きなのです。

今日は私立高校2校目。
ケタ君、持てる力を十分発揮し給え。
我老いたりといへど、君の思想を支持致すでござる。

さて、我が家では「藪椿」「雪椿」「寒椿」「侘助」が咲き始めました。
「藪椿」の咲き様はてんでんばらばら。
大社を護る「仁王」の如し。
阿形あり、吽形あり。

「木瓜」の花蕾も押し合わんばかりに付いております。
一つ一つの蕾がかけがえのない、花を咲かせるのはまもなくのことでありましょう。

十五の春もまた同じ。
一人一人がかけがえのない人生を切り開くはずです。
「天上天下唯我独尊」
若き諸君、君の前途は洋々たるものがある。
悔いなく頑張れ!

駄句5句と愚歌1首。


藪椿阿吽の形に咲きにけり
侘助に目白飛び交ふ冬日差し
科挙なるや十五の春に高校は
落ちる故椿は見ずに会場へ
木瓜の花春には個性光らせよ

春思ひ入試に向かふ花蕾一つ一つを好きに咲かせよ