赤椿の花のまぶしさまっすぐに | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


椿 赤西王母12/3/25


写真は椿。品種名赤西王母。


秋から早春まで咲く、秋咲きの椿です。

写真の花は葉陰に隠れるように、ふと咲いておりました。
隠れるように咲きながら派手やかな印象の花です。


薄桃色の秋咲き椿西王母の自然実生とされていますが、色彩の明瞭さは親以上に優れた花ではないかなと思うのです。
雨に打たれても悄然とするどころか、なお意気高し。花の少ない早春に華やぎを演出する椿ですね。


「青は藍より出でて藍より青し」
「後生畏るべし」


拙老、赤西王母の花を眺め、己の愚昧さに恥じ入り、薄ぼんやりしつつある白頭を掻き掻き、孫諸君の成長に目を細める日々であります。

「孫は爺より出でて爺より人らし」
「後輩恐るべし」
などと意味不明なことをつぶやき、春の到来と、近い将来孫諸君と語り合う日を楽しみにしているのです。


雑俳4句と腰のばし1首。


赤椿の花のまぶしさまっすぐに
幼子の寒の誓ひに背を正す
赤椿厭ふことなく顔を上ぐ
赤椿律儀なるかな蕊揃へ
顔見つめ正しきを言ふ孫直し園に学びて日々成長す