雲間草春立つ前に賑やかに | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


雲間草


写真は洋種雲間草。


この花は洋種雲間草。ヨーロッパ原産の花を品種改良したものです。
日本の高山植物「雲間草」より強健で、この時期に園芸店に出回るのですから、かなりの早咲きですね。

写真の花は三年目の春を迎えようとしています。


日本種雲間草は、北アルプスと御嶽山に自生する高山植物で、初夏に開花致します。これを栽培育成するのは至難の業で、愚老如き怠け者の手におえるものではありません。


「雲間草」はユキノシタ科ユキノシタ属。


ユキノシタ科の「雪の下」は夏と冬の季語。
近縁種の「大文字草」は秋の季語。
「雲間草」は洋種和種ともに歳時記からは仲間はずれ。どちらも季語に非ず。


これは不公平不平等不見識不勉強不衛生不老不死の不良、何だか分からんが、
雲間草は泣いてござる。


「義を見てせざるは勇なきなり」
「愚を見てせざるは金なきなり」
よろしい、せめて拙老「雲間草」をここで雑俳と腰折れに一挙取り上げようではないか。


雑俳5句と腰折れ足萎え1首。



雲間草春立つ前に賑やかに
雲間草可愛く咲いて雪模様
雲間草如雨露氷るも花咲けり
雲間草霜を厭ひて首すくめ
雲間草時と思ひて梅一輪
雲間草洋種も和種も季語になし茎を伸ばして春を求め居たり