写真は洋種雲間草。
この花は洋種雲間草。ヨーロッパ原産の花を品種改良したものです。
日本の高山植物「雲間草」より強健で、この時期に園芸店に出回るのですから、かなりの早咲きですね。
写真の花は三年目の春を迎えようとしています。
日本種雲間草は、北アルプスと御嶽山に自生する高山植物で、初夏に開花致します。これを栽培育成するのは至難の業で、愚老如き怠け者の手におえるものではありません。
「雲間草」はユキノシタ科ユキノシタ属。
ユキノシタ科の「雪の下」は夏と冬の季語。
近縁種の「大文字草」は秋の季語。
「雲間草」は洋種和種ともに歳時記からは仲間はずれ。どちらも季語に非ず。
これは不公平不平等不見識不勉強不衛生不老不死の不良、何だか分からんが、
雲間草は泣いてござる。
「義を見てせざるは勇なきなり」
「愚を見てせざるは金なきなり」
よろしい、せめて拙老「雲間草」をここで雑俳と腰折れに一挙取り上げようではないか。
雑俳5句と腰折れ足萎え1首。
雲間草春立つ前に賑やかに
雲間草可愛く咲いて雪模様
雲間草如雨露氷るも花咲けり
雲間草霜を厭ひて首すくめ
雲間草時と思ひて梅一輪
雲間草洋種も和種も季語になし茎を伸ばして春を求め居たり