(マイクロ波聴覚効果で音の来る方向を判別できるメカニズムについて、私の例で説明した文章を末尾に掲載しました)

 

 マイクロ波は、水を熱する作用があります(電子レンジ)。水は熱せられると体積が膨らみます。

 マイクロ波を間欠的(パルス状)に照射した水塊は、パルスが衝突するたびに加熱され、体積が膨らんで周囲の水を圧迫します。すると、水塊を起点に波紋のような振動(圧力波)が広がっていきます。

 頭の中身の85%は水分です。そこにマイクロ波をパルス照射すると、照射条件によっては、頭のなかで音波のような圧力波が発生します。

 この圧力波が、内耳のうずまき管【蝸牛(かぎゅう)】器官に伝わると、音波と同じ仕組みで電気信号に変換されて脳の中枢に伝わり、音として認識されます。

 

 これが、マイクロ波聴覚効果( microwave auditory effect )です。

 

 

 マイクロ波聴覚効果は、関連する産業や科学の分野では「最も重要かつ興味深い生命現象のひとつとして広く認識」されており、様々な調査・研究がなされています。

 人体や動物を使った実験室レベルでの研究は半世紀以上にわたって行われています。

 

 それらの研究のレビューが、イリノイ大学のLin名誉教授によってThe Microwave Auditory Effect のタイトルで公表されました。

 

 

 同教授は、米国議会や同科学アカデミーなど多数の諮問委員を歴任された方です

 

 ここでは、Lin教授の論文を引用しながら、

①マイクロ波聴覚効果のメカニズム、

②どのような音が聞こえるのか、

③悪用された場合の脅威

 について、解説します。

 

 是非、おつきあいください。

 

1.マイクロ波聴覚効果のメカニズム

 (前回の記事集団ストーカーの騒音攻撃~小さな声を聞かせる力とマイクロ波~と一部重複します)

 

1)  音波(ふつうの音)を知覚するメカニズム

 耳の中に入った音(空気の振動)は、鼓膜を介して小耳骨を振動させ、うずまき管【蝸牛(かぎゅう)】につたわります(図1)。

 蝸牛には、リンパ液で満たされた内外の部屋(腔)があり、内リンパ腔には2種類の有毛細胞の感覚毛が露出しています(図2)。

 感覚毛は(ピアノの鍵盤の位置と弦の長さの関係のように)音の波長によって特定の位置の毛が屈曲

 それがきっかけとなって、内リンパ腔のカリウムイオン(K+)が有毛細胞内に流入(図3、山下ら(1998))。

 

 

 有毛細胞の極性(電位)は、普段外側が電気的にプラス極、内側がマイナス極に分かれた分極の状態です。

 これがK+の流入で分極の状態を脱し(脱分極)、細胞内がプラス極へとオ-バ-シュ-トして電位が変化(活動電位)。

 音の振動(機械信号)が、電気信号に変換された瞬間です。

 

 活動電位によって、電位依存性カルシウムチャネルが開き、カルシウムイオン(Ca2+)が細胞内に流入

 Ca2+は神経伝達物質の放出をうながし、音の情報が神経系に伝えられ、脳の中枢に達して音の3要素が認知されます

 

2) 骨伝導式補聴器

 前述したとおり、音波は鼓膜―耳小骨―蝸牛の順に伝わり、そこで電気信号に変換されて脳の中枢に伝わり、音として認識されます。

 しかし、鼓膜や耳小骨に障害を持つ方々や有毛細胞の働きが衰えた方々のために、骨伝導式補聴器が市販されています。

 この補聴器は、拡声器ではなく振動子です。これを耳の後ろなどにとりつけて、音の振動を耳のまわりの骨を介して蝸牛に伝えます

 

3) マイクロ波聴覚効果

 この効果には、マイクロ波の水を熱する特性、水塊が熱せられると膨張する特性、および振動の骨伝導が関係しています。

 マイクロ波を水に向かって間欠的(オン・オフのパルス状)に照射すると、オンの際に水塊が熱せられて膨張し、まわりの水を圧迫します。それが連続すると波紋(圧力波となって周囲に広がっていきます。

 

 脳はその多く(85%)が水分ですから、そこに特定パタ-ンと強さのマイクロ波パルスを照射すると、内部で音波のような圧力波が発生します。

 その圧力波が骨伝導して蝸牛に伝わると、蝸牛で音波と同じ要領で電気信号に変換され、脳の中枢に伝わり、音として認識されます。

 

 これが、マイクロ波聴覚効果のメカニズムです。

 

 

2.どのような音が聞こえるのか

 

 Lin(2022)によれば、単一パルスはジップ(zip)音、クリック(click)音、ノック(knock)音に聞こえる可能性があります。連続パルスは、出力とパルス幅によってバズ音(buzz)、小鳥や虫の鳴き声・甲高い機械音(chirp)、あるいは旋律(tune)として聞こえる可能性があります。

 

 私の場合は、クリック音や旋律が不可解なタイミングで聞こえることがあります。

 また耳鳴りが強くなったり弱くなったりし、一度だけですが、モーターの回転が落ちて停止するような音で止みましたから、chirp音と思われます。

 その際、首筋や背中に手のひらを密着させて皮下深度を変化させたり、電磁波シールドで覆ったりすると音量が減衰することがあります。

 

3.マイクロ波聴覚効果の脅威

Lin(2022)は、

① マイクロ波パルスの出力によっては、誘発される音圧のレベルが聴覚知覚の閾値を大きく上回り、組織の損傷を引き起こす原因となる可能性がある。

②マイクロ波聴覚効果および関連する圧力波は、潜在的に脳組織に損傷を与え、致死的または非致死的傷害を引き起こす可能性がある。

 の2点を警告しました。

 

 マイクロ波聴覚効果は、パルスの出力とパルスの幅に依存しています。

 周波数1250~3000MHzのマイクロ波を10~30μ秒のパルス幅(≒照射スイッチオン時間)で頭部に照射した場合、1平方センチメートルあたり0.014ワットの出力(ピーク電力密度)以上で音が聞こえ、その1000倍で通常会話レベル(60デシベル)、さらに1000倍(1400ワット)で蝸牛を傷つける音量(120デシベル)に達します。

 その際の理論上の脳の温度上昇は1℃。この温度上昇幅は、米国の安全ガイドラインの基準以下だそうです。

 

4.まとめ

 

 マイクロ波聴覚効果とは、マイクロ波のパルスを頭の中に照射した際に発生する圧力波が、蝸牛で電気信号に変換され、音として認識される現象です。

 

 この効果は半世紀以上にわたって研究されており、「最も重要かつ興味深い生命現象のひとつ」として広く認められています。

 しかし、世間一般にはあまり知られていません

 

 このため、ジップ(zip)音、クリック(click)音、ノック(knock)音、バズ音(buzz)、小鳥や虫の鳴き声・甲高い機械音(chirp)、あるいは旋律(tune)などを聞かされるという嫌がらせを受けていることを被害者がいくら訴えても、「気のせい」や「統合失調症」などのような誤った評価が下され、その結果、たくさんの被害者が社会生活を破綻させられ、生命や財産を奪われたり脅かされたりしています。

 

 これは、霊感商法などによって生活の破綻を強いられた旧統一教会の被害者が、どれほど救済を訴えても、その声が聞き届けられなかったことと同じです。

 

 しかし、「旧統一教会」問題関係省庁連絡会議が発足し、「合同相談窓口」において(旧統一教会を中心に)宗教をめぐる様々な問題が把握されて、省庁横断的な情報共有が進展しました。

 同時に、これまで隠蔽されてきた問題がメディアにより暴露され始めました。

 

 

 先日、旧統一教会のもと2世信者が、記者会見を通じて窮状を世界に向けて発信しようとした際、教会から精神異常・嘘つき呼ばわりされ、会見の中止を要請されました。

 しかし、その信者は涙を流しながらも、世に向界かって「どちらが悪なのか」を問いかけられました。

 

 

 

 集団ストーカーの被害者は女性が圧倒的に多く、中にはマイクロ波によって命を落としたとしか思えない方もいらっしゃいます。

 

 集団ストーカーのインフラは完成しており、ターゲット枠に空きができたら、危険人物や精神異常者に仕立てた別のターゲットを用意してあき枠を埋めることを繰り返すでしょう。

 

 集団ストーカーを行っている団体は、旧統一教会だけではありません。

 国民に対する周知を徹底し、政府主導で封じ込めることにより、国民の生命と安全を確保することが不可欠です。

 

 最後まで目をとおしていただき、ありがとうございました。

 

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(10月18日追記 音の方向の判別について)

 ヒトが音(波)の来る方向を理解できるのは、両耳に届く音量の差(両耳間音量差)、両耳に届くタイミングの時間差(両耳間時間差)、及び前方からの音を増幅し、後方からの音を減衰させる耳介効果の3点の機能によることが知られています。

 

 2 KHz(キロヘルツ)の音を境に、それ以上の周波数の音は両耳間音量差、以下の音は両耳間時間差により判別。耳介効果による判別は、7KHz~10KHzの甲高い音が重要とのことです。

 

 こうした判別機能を蝸牛のはたらきで考えた場合、片方の蝸牛における活動電位が、もう片方の蝸牛のそれよりも大きい(両耳間音量差)、あるいは早く発生する(両耳間時間差)ことによって音の来る方向がわかることになります。

 前後方向については、ある音(例えば犬の吠え声)が普段よりも低く聞こえる時(=低周波に反応する感覚毛が屈曲したとき)は、後ろからの声と判断されがちになりそうです。

 

 私は、現時点(朝5時前)で耳鳴りのような甲高いchirp音を感じています。同時に上1002が私のすぐ頭の上でゴトゴトと騒音を立てたり、砂粒をばらまくような(エコー)音声を盛んに流していますから、これが嫌がらせであることがわかります。

 左側で大きく聞こえるので、左の蝸牛の活動電位が右よりも大きい状態

 

 これをマイクロ波聴覚効果によって実現するためには、左の側頭部(の比較的浅い部分を起点)に圧力波を発生させる必要があります。

 電磁波には、皮下に浸透するほどエネルギ-が弱くなり、周波数が高くなるほど深くまで浸透できなくなる性質があります。

 したがって、周波数と出力を調整した指向性の強いマイクロ波パルスをピンポイントの方向で照射すればOKなので、「集団ストーカーの電磁波攻撃~その理論と実際~」にて推測した照射4要素(出力、周波数、指向性、方向)を調整できる出力装置とドップラーセンサ-システムがあれば、この嫌がらせがマイクロ波聴覚効果を用いて実現できるでしょう。

 

 その際、頭部のある表面部分に対して、かならずしも垂直にマイクロ波パルスのビームを当てる必要はありません。例えば斜め下から照射しても、頭部の当たる部分によって、あたかも横から音が出ているような、仮想音源が形成される筈です。

 私は就寝中に耳鳴りのようなchirp音による嫌がらせを受けることが多く、その際、電磁波シ-ルドを後頭部から背中にかけて設置すると、減衰することが多いです。