無反応=「自分の英語が通じていない」わけではない | .

アメリカのような多民族国家では、様々な思想・宗教・文化を持った人たちが暮らしています。そのため、次のような社会的ルールができてきました。

自分の意見をはっきりと言うこと
他の人の意見をきちんと聞くこと
相手の主義主張を批判せず、まず受け入れること


最近は「他の人の意見をきちんと聞くこと」が重視されるようになりました。マネジメントの資質の一つとしても重要になってきています。

【相手の話を「黙って聞く」文化】


英語圏では、「人が話をしているときは、静かに聞く」ことが小さい頃から徹底されます。日本でも同じように教育されますが、英語圏の国の方がより厳しく教えられているようです。

実例として、アメリカ在住の女性の話をしたいと思います。

彼女がアメリカへ渡って最初の頃、現地の人が自分の話を聞いている間、あまりにも静かで驚いたそうです。相づちさえなく、聞いているのいないのかわからないから、「自分の英語は通じているのか?」不安になったと言っていました。

しかし、アメリカで過ごすうちに、「これはアメリカでのマナーなんだ」と気づいたそうです。

それ以来、話している間の沈黙による不安はなくなり、「この人たちは、私の話を聞いていてくれている」という安心感に変わったのです。

このように、「話し相手が何も言わない」は、「あなたの話を聞いていますよ」というよいサインであることを覚えておきましょう。

【それでも不安になるときに使える「確認」フレーズ】


いくら「沈黙が続いても大丈夫」だと言っても、本当に「この人は私の話を聞いているのか?」「みんなに私の英語は通じているのか?」と、相手に確認したくなるでしょう。

そこで、話が通じているかどうかを確認するために使える、便利な英語フレーズをいくつか紹介します。

1.“Do you understand what I am saying?”
2.“Do you follow me?”
3.“Are you following me?”
4.“Are you with me?”


1~3までは、どのシチュエーションでも使えるフレーズです。4は、友達同士など、近い関係の人に使う方が無難でしょう。

一方的に話しているように感じてきたら、一息つく意味でも上のフレーズを使ってみてください。意外な質問が出たり、今までの話の感想が聞けたりと、話の幅の広がりを作るのに役立ちます。また、一息つくことで注意を自分に向けさせることもできます。

上のフレーズを効果的に使って、あなたの話を聞いてもらう工夫をしてみてください。