『3月のライオン(後編)』(140分  17年  監督大友啓史)


 トーナメントで勝ち続ける零(神木隆之介)だったが、香子(有村架純)の不倫相手後藤(伊藤英明)を意識するあまり、後藤と対戦する前に島田(佐々木蔵之介)に負けてしまう。その島田の研究会の一員となった零、最高峰に君臨する宗谷(加瀬亮)打倒に向け、研究を積み重ねていった。一方、川本家では、次女ひなた(清原果耶)が学校でイジメの対象となっており、又、3姉妹を捨てて行った実父誠二郎(伊勢谷友介)が突然現れ、同居したいと言ってくる。さて…。

 "血は水よりも濃い"のか?生みの親と育ての親、師匠と内弟子、義理の姉との確執、妻と愛人…さまざまな人間関係が交錯する作品。零とひなたの意外なつながりが明らかになってラストへ。ひなたの「今度、クラスの子と一緒にクッキー作る約束をした。」…。このなんでもない一言が私には心に響きます。家族愛に満ちた素敵な作品。


ちなみに…川本3姉妹の末娘モモ役の新津ちせは新海誠監督の実の娘。女優、声優、歌手をこなすマルチタレント。主演女優を張る日も近いことでしょう。