『3月のライオン(前編)』(139分 17年  監督大友啓史)

 現役高校生で将棋のプロ棋士桐山零(神木隆之介)はひとり暮らし。日夜、将棋の研究に没頭している。しだいにわかる零のこと。小学生の時、父、母、妹を交通事故で亡くしたこと。身寄りのない零をプロ騎士の幸田(豊川悦司)が内弟子として自宅に招きいれたこと。幸田には香子、歩というふたりの子供がいて、いずれも奨励会入りを目指していたこと。そして、零が、幸田の家を出たのは香子、歩が関係していること…。そんな、ある日、零は幸田家の件でむしゃくしゃし、飲めない酒を飲み路上で倒れ込む。そこに通りかかった川本あかり(倉科カナ)に助けられて、翌朝、川本家で目覚める。あかりは中学生のひなた(清原果耶)、保育園児のモモ(新津ちせ)と3姉妹で暮らしていた。しだいに、川本家とも交流を始める零だっだが、川本家も問題を抱えていた。さて…。

 プロ棋士の零が、将棋道を極める話かと思いましたが全く違いました。家族の愛にほとんど触れていなかった零が、さまざまな人と出会い、愛をもらって成長していくストーリー。後編で、どういう結末になるか…。予想はつきません。


ちなみに…何故、この作品?それは、未だにTUTAYAのDVDレンタルを利用している私。他の作品の新作情報で、この作品の映像に出ていた二階堂(染谷将太)の容姿が気になったから。学生時代に囲碁部だった私、将棋界のことも少しは知っていました。当時は谷川浩司の時代。そんな中、村山聖という棋士がいました。彼は腎臓に病気を抱えており、29歳という若さで亡くなったのですが、その容姿が二階堂そっくり。なので、この『3月のライオン』という作品は実在棋士が出てくるのではないかと思ったのです(ちなみに、桐山姓の棋士もいらっしゃったと思います。)。ただ、調べてみると、二階堂は村山聖を少し意識したが、その他は架空の人物とありました…。