『美女と野獣』(「Beauty and the Beast」129分 17年米 監督ビル・コンドン)

 フランスの小さな村。モーリス(ケヴィン・クライン)とベル(エマ・ワトソン)の父娘は二人暮らし。美人で読書好きのベルは父親思いの優しい女性だが、村では変人扱いされて、いじめの対象となっていた。ある日、モーリスはオルゴールを売りにパリへ向かうが、途中、オオカミに襲われ森の古城に辿り着く。その帰り、ベルにと庭の薔薇を一輪摘むが、それが古城の主野獣(ダン・スティーヴンス)の逆鱗に触れ囚われの身となる。古城に駆けつけたベルは、モーリスの身代わりになると野獣に告げる。一方、ベルにしつこく求婚を迫っているガストン(ルーク・エヴァンス)は、ベルを救おうと古城へ向かうのだが…。さて…。

 美女と野獣の実写版。14年のフランス版と違いファンタジー、ミュージカル要素があり、全く別の作品。ただ、野獣は本当は優しい心の持ち主、ベルは馬を乗りこなす…のは同じでしょうか。ガストンにつきまとわれているベルですが、野獣に城の図書室に連れて行ってもらったシーン("こんなにたくさんの本が毎日読めるのだったら、(うざいガストンと会わなくて済む)軟禁生活も悪くないわ…"と思ったであろうシーン)。この時のベルの満面の笑顔が素敵ですね。ラスト、魔女の呪いがとけてよかった。

ちなみに…ベルの父親役のケヴィン・クライン、『デーヴ』(映画日記No.144)は93年の作品。だいぶおじいちゃんになりましたね。