『いつか晴れた日に』(「Sense and Sensibility」136分 95年英米合作 監督アン・リー)


 19世紀のイギリス。貴族のダッシュウッド氏(トム・ウィルキンソン)が亡くなる。婦人と3人の娘、長女エリノア(エマ・トンプソン)、次女マリアンヌ(ケイト・ウィンスレット)、三女のマーガレット(エミリー・フランソワ)には僅かな遺産しか与えられず、4人は家を出ていくこととなる。エリノアはエドワード(ヒュー・グラント)とマリアンヌはジョンと恋仲になるが、エドワードもジョンも女性関係の問題を抱えていた。さて…。

 この時代、女性は遺産相続もなく、自身でパートナーを選べなかった時代。エリノア、マリアンヌとも誠実な夫と一緒になれてハッピーエンド。エマ・トンプソン、『ハワーズ・エンド』(92年)、『日の名残り』(93年)とともに、この時代の作品がよく似合います。


ちなみに…エマ・トンプソン作品の私のイチオシは『ウォルト・ディズニーの約束』(13年;映画日記No.187)。この作品、彼女とポール・ジアマッティとの会話シーン…最高です。