『彼女たちの革命前夜』(「Misbehaviour」107分 20年英 監督フイリッパ・ロウソープ)


 1970年ロンドン。サリー(キーラ・ナイトレイ)は既婚者で娘もいるが、歴史の勉強をするため、ロンドン大学の試験を受ける。合格したサリー。学内で、女性差別に反対する集会に参加。そこで、ジョー(ジェシー・バックリー)と出会う。ジョーは活動のひとつとして、この年、ロンドンで行われる予定のミス・ワールドを妨害し、メディアで自分たちの運動をアピールしようとしていた。さて…。

 サリーもジョーも実在人物。大学の入学試験面接。面接官も受験生も男性だけ。面接官の"イギリスで革命が起きなかった理由は?"に対して、サリーは"内戦で反乱軍が勝ってもすぐに王政復古しました。ですから、正しい質問はーなぜ革命は失敗したのか?"と答える。そう、志を持つ人の発言は強い。ミス・ワールド妨害のスローガンは"私たちは美しくも醜くもない。私たちは怒っている。"…。強い。実話作品ゆえ、最後に、(現在の)サリー、ジョーのご本人登場。…美しい!


ちなみに…キーラ・ナイトレイの推し作品を聞かれたら…今のところ『つぐない』(07年)かな。