『人生はあるがままに』(「WAS  WIR  WOLLTEN(私たちが欲しかったもの)」93分 20年オーストリア 監督ウルリケ・コフラー)


 オーストリアの都会に住む夫婦(妻/ラヴィニア・ウィルソン、夫/エリアス・ムバレク)は不妊治療中。4回目の体外受精が成功せず、補助金の申請ができなくなった。気分転換にと医師に旅行を勧められ海辺の避暑地へとやってくる。隣の部屋の田舎からやってきた家族連れとの交流が始まるが、彼ら家族も問題を抱えていた。さて…。

 『プライベート・ライフ』(18年米)と同じく、夫婦の妊活を描いた作品。お互い、隣の夫婦を羨ましいと思い始めるのですが…。夫婦とは、子供とは、そして家族とは…。改めて考えさせられる作品。ここまで書いて思ったことが一つ。『冬物語』(91年仏  監督エリック・ロメール)、『コールドマウンテン』(03年米)、『朝が来る』(20年日)、『ショートターム21』(13年米)…この4作品に共通して出てくる人物はどのような人でしょうか?それは、"子供を作る気持ちは無かったのに子供を授かった女性、又はその生まれた子供が登場する作品"。


子供を授かるのは、

パートナーを愛する気持ち > 子供を作ろうとする気持ち

なのかもしれません。


ちなみに…私とママはお互い36歳の年に結婚しました。4月1日に籍を入れ、二人暮らしを始めましたが、新婚生活を少し楽しみたく、子供を作る気持ちはありませんでした。しかし、翌月のゴールデンウィーク明けにママの妊娠4週目が確認されました…。そして、その時の子供美穂はこの1月10日で26歳になりました…。