『マザー!』(「mother!」 115分 17年米 監督ダーレン・アロノフスキー)


 郊外の一軒家で暮らす詩人の男(この作品の登場人物は、すべて、名前が出てこない)(ハビエル・バルデム)とその妻(ジェニファー・ローレンス)。ある日、ふたりの元へ見知らぬ男(エド・ハリス)が訪ねてくる。どうやら詩人の男のファンのようだ。詩人の男は、見知らぬ男を家に招き入れる。すると翌日、今度は見知らぬ男の妻(ミシェル・ファイファー)まで現れ、さらに、その息子の兄、弟まで現れて…。さて…。

 マザーという題名と、キャストのみを確認して視聴。途中からは、サイコ、ホラー、カルト、宗教、生贄…。『ミッドサマー』(19年)とよく似ている。そして、ネタバレを読んで、この作品がキリスト教の話であること。エド・ハリス→アダム、ミシェル・ファイファー→イブ、息子たち→アベルとカイン、ジェニファー・ローレンスが産んだ子→キリストの暗喩であると知ります。ただ、私、キリスト教に疎いので、それでも、よくわからないのですが…。さらに、ハビエル・バルデムは"神"、ジェニファー・ローレンスは"母なる大地、地球"とのこと。…。


ちなみに…ハビエル・バルデム、『それでも恋するバルセロナ』(08年)では、ペネロペ・クルスの、『食べて、祈って、恋をして』(10年)では、ジュリア・ロバーツの、そして、この作品ではジェニファー・ローレンスの夫役。羨ましいモテ男優。でも、『選ばなかったみち』(20年)では、認知症になってしまいましたが…。