2024年4月に開院し月2.3回、義肢装具士による装具作製の外来を行なっておりました。市販のコルセット、足底板とは違い一人一人、体型や足型を測定し、完全オーダーメードで作製しております。
 1日の外来で、5人程度作製しておりましたがお陰様で毎回予約枠が一杯となったため、6月末よりほぼ毎週、装具外来をするようにしました。当クリニックで1番作製している、足底板(インソール)について簡単に触れておきます。

 インソールは靴に入れる治療用の中敷きの事で、足や膝の痛み、変形等に対して保護や矯正を目的に行われる保存治療方法の一つです。歩行中の悪い動きを見つけ出し、動き(特に歩行姿勢)を意識的にコントロール、また、荷重のバランスを整え、スムーズでかつバランスのとれた状態に整えることを目的としています。正確な足サイズにあった靴を選び、オーダーメイドインソールを装着することで、トラブル解決のみならず、予防にも効果的な方法です。

 対象の疾患は?
 膝や股等の変形性関節症や外反母趾、内反小趾、扁平足や凹足、足底腱膜炎、アキレス腱炎、脚長差、原因のはっきりしない腰痛等
足、膝、大腿骨頸部骨折後の歩行障害
脳梗塞、脳性麻痺などの中枢神経系疾患の歩行障害
スポーツ障害(捻挫、シンスプリント、ジャンパー膝等)
対象は幅広く、小児から高齢者、スポーツ選手まで歩行のできる方であれば対象となります。

 インソールを装着する靴は、普段よく履く靴でひも靴が最適です。使い減りした靴及び足サイズと合っていない靴など装着が不適切だと効果ありません。機能・サイズが合った靴をご提案致します。
 おおよそ、足底板は片足25,000円、両足で50,000円、コルセットは30,000~35,000円程度かかりますが、医療費が3割負担の方は7割、1割負担の方は9割戻るので、市販の物を購入するよりむしろ割安になる場合があります。装具に興味ある方は、一度外来受診していただけますようよろしくお願いします。