4月1日にクリニックを開院して2週間経過しました。お陰様で初日から、多数の患者様に来院していただいております。
今後時々ですが、院長ブログとして、堅苦しくない範囲での医学的な内容、医学と関係ない内容など、私の気まぐれではありますが、発信したいと思います。よろしくお願いします。

 さて、私は院長挨拶にも書きましたが、平成9年に大学を卒業し、2年間の研修医を経て、昨年までの25年間、職業はいわゆる勤務医でした。ところが、4月1日に、開業医という立場に変わりました。今までの人生で、いくつか生活サイクルが変わるタイミングがありましたが、勤務地の違いはあれど、勤務医時代はある程度、生活サイクルや、業務内容はほぼ一定のものでした。一般的な総合病院では、外来、入院対応、救急対応、手術、当直(夜間、日曜の救急対応)を行うことになります。私は決して外来が嫌いな訳ではないのですが、手術が好きだったのと、入院患者さんとお話しする事が、時間を気にせず話せるので、落ち着いて話を聞くことが出来るので好きでした。ところが外来は、入院、手術が必要な患者さんが来院すると、なぜ入院、手術が必要なのかを説明することになります。そうすると、30分、場合によっては1時間近く、その患者さん1人に時間を費やすこととなり、次の番号でお待ちしていた患者さんを長時間待たせる事になってしまいます。
 皆さん、具合が悪くて病院に来てるのに、待合室で、何時間も待たされたら、余計具合が悪くなりますよね。なので、勤務医時代の外来は、患者さんを待たせたくないので、必要最低限のの会話しか出来ないことが多く、それがストレスだったので、新患患者の多い、土日明けの月曜日の外来の朝は、正直、憂鬱な気分でした。
そんな生活サイクルから、今年4月、外来業務のみの生活となりました。これは私にとって、オタマジャクシがカエルになるくらいの激的な変化です。外来のみの生活で、本当に私はやっていけるのか?また手術したくなったりしないのか?等の不安が開院前よぎりました。
 

 そして4月1日開院します。人生初の体験です。来る人全員、はじめましての新患患者さんです。まだそこまで混んでないのもあり、かなり時間に余裕があるので、必要最低限の事のみしか聞けなかった勤務医時代と違い、雑談も交えて、色んな事を聞く事が出来ます。運動してる人なら、どんな運動をどれくらいの頻度で、どこのスポーツジムでしているのか?とか、糖尿病、コレステロールの高い人に1日何食食べて、どんなものを食べてるのか、パンなのか、ご飯なのか、肉、魚、野菜バランスよく食べてるのか等、かなり突っ込んだ事を聞き取れます。
そうすると、リハビリでこういう運動療法が良いのではないかと話し合いが出来たり、食事が偏って必要な栄養が足りてない人がいれば、こういうものを食べた方がいいとか、場合によっては栄養士の指導をしてもらう方が良いのでは?等、勤務医時代はほぼ治療の事しか話せなかったのが、クリニックの外来では、予防医療の事をゆっくり話すことができるのです。これは、予想以上に楽しく、この2週間で、嫌いだった外来が、今のところ全く苦になりません。
 

 一緒に働くスタッフも全員本当に良い人で、開業医ってこんな感じなのね!と実感し、楽しく過ごしてます。これから、ますます信頼されるクリニックにしていきたいと思う今日この頃です。