こんにちは、kammyです!
中国・中国人の面白いところを紹介するブログです。
今月末に、友人が中国に来るというので、高速鉄道の時刻を調べていました。
そこで初めて知ったのは、高速鉄道の事前予約が2週間前からであること。
もしかすると時期によっても違うのかもしれませんが、日本の新幹線が1ヶ月前からなのと比べるとだいぶ遅い印象です。
こちらで生活している肌感として、2週間前に予定を決める、というのはけっこう早いです。
たとえば高速鉄道なら、まあ前日か前々日が適当でしょうか。便が多そうであれば当日もふつうです。
日本的感覚だと、新幹線の予約をするなら1週間前くらいが平均的、予定調和的な日数でしょうか?
もちろん個人差や状況の違いがあるので、一概には言えませんが、日中どちらも経験している私の体感としては、中国の方がもろもろのことを直前に決めるのは間違いないです。
ここで何度も書いていますが、中国人は、日本人に比べたら計画性がゆるく、事前にしっかり予定を組むことも多くありません。
つまり、日本人からみると、割と直前になってから予定を決めます。
このブログでも紹介してきましたが、学校から「明日遠足です」と前日に知らされたり、連休の日程がかなり直前に通知されたり、イレギュラーなお迎えの時間が前日に知らされたりするのは、同じ現象のあらわれです。
なぜ、日中でこうした違いがあるのか?
別の言い方をすれば、なぜ中国は、直前になるまで予定を決めない傾向があるのか?
これは中国が、文化的・習慣的バックグラウンドが違う人たちが多い社会である、ということが関係していると思っています。
日本ではあまり報道されませんが、すぐ隣の村では、方言さえ違うような多様な社会が中国です(もちろん現在のほとんどの人は共通語を話せますが)。
そのため、おそらく予想できない変化が多い社会体質なのでしょう。
これは国家の政策しかりで、最近でいえば、ゼロコロナ政策は段階的というには程遠いスピード感のなかで終わりました。
また、中国全体の祝祭日の日程は、その前年の12月に正式に決まるのが通例です(参考)。
日本人から見れば、どれも「直前」のように見える性急さですが、中国人にとってはどれも「普通のこと」であり、特になにかを感じているわけではないと思います。
比較する対象がないので当然ですね。
逆にいえば、日本人にとっても同じことがいえます。
日本人は、かなり予定調和的で、しっかり予定を組む傾向がありますが、多くの日本人はそれがかなり特徴的だということを知りません。
そこからちょっと想像力を働かせると、中国人のこうした、
- 予定のだらしなさ
- 計画性の無さ
- ドタンバでいろいろ決まること
を知るだけで、気持ちがラクになる日本人もいるのではないでしょうか?
語弊を恐れず、良い言い方をするならば、中国のほうが「自由」なのです。
予定調和が美徳とされ、なにごとも事前に準備をしておくことが礼儀であり、常識であり、当たり前であり、"普通のこと"である日本社会で、息苦しさを感じている人も多いのでは?と思うのです。
僕個人は、中国という国に惹かれてかれこれ20年くらい経つわけですが、その惹かれた原因のひとつは、そんな「自由さ」にあったのではないかと感じています。
「あったのではないか」と書いたのは、当時は意識していたわけではなく、無意識に、つまりよく分からずに中国や中国人に惹かれていたからです。
いま思うと、中国人のおもしろいところをいまだにブログに書いている根底には、そんな意識があるのかもと思ったりしています。
今回の記事、どうでしたでしょうか?
どうぞお気軽にコメントください。お待ちしております
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