こんにちは、kammyです!
中国・中国人の面白いところを紹介するブログです。
先日、ここのブログ記事何本かで、
規範主義の日本人
実質主義の中国人
という話をしてきました。
初めての方のために簡単に説明すると、日本人はルールや規範を重視し、中国人はそれよりも実質的な結果を重視する傾向がある、という話です。
中国には、規範やルールが少ない、といえば聞こえはいいかもしれません。
人の目を気にしなくて良く、制限のない、自由な言動が許された、開かれた環境のようにも思えるからです。
特に日本人にとっては、「人の目」「世間」というものが、いろんな言動の基底にあるので、それがないとなれば、自由な雰囲気も想像できるかと思います。
たしかにその側面はあって、僕も以前、日中を頻繁に往来していたときには、中国に来るたびに、その開放感・自由感を(やや無意識に)味わっていたように思います。
ただ悪く言えば、ルールや道徳、常識がないということ。
なにごとも一長一短で、たとえば、ビジネスの世界の話をすれば、「コピー商品」は、この実質主義が悪い方に出た典型例な気がします。
ご存じように、商品のコピーは当たり前です。
売れる商品と分かった途端に、すでに誰かに真似されています。
逆に真似されるくらいじゃないと、商品として一人前ではない、とさえ言えるかもしれません。
「売れるためにはなんでも真似する、真似される」
と聞くと、オリジナルが産まれる素地がないのでは?と思いたくなりますが、そこは中国。
本当に誰にも真似できないようなものや、独自性がないと大きな利益は出せないので、より本質的なオリジナリティが求められている、と見ることもできます。
その意味で、競争は、より厳しい。
身近なところでいえば、商品写真はよくコピーされます。
ネット検索すると、違うショップが、まったく同じ写真を使っていて、すでにオリジナルのものがどこなのか分からない商品がたくさん出てきます。
商品画像にロゴなどを入れて、コピーされてもすぐに見分けられるようにすることもあります。
ただ、今では写真加工技術もあがっているので、たいがいのロゴやマークは簡単に消すことができるのです。
消すことができないようなロゴやマークは、そもそもの商品写真の見栄えが落ちてしまうため、なかば諦めているところもあるのかもしれません。
そのため、商品自体の写真に加えて、正規販売店としての証書や書類を掲示しているショップも多いです。
ただ、それさえも本当か偽物か、分からない。
日本人的感覚だと、ちょっと信じられないかもしれませんが、中国ではふつうです(笑)
じゃあ、どうやって本物か見分けるのかというと、ネットで言えば、レビューや販売数などを参考にしますが、決定打はありません(タオバオだとタオバオ自体が認証した正規ショップがあるので、多少の安心感はあります)
ただ、オリジナルではないものの方が、品質が良いこともあったりするので、何をもって「偽物」としたらよいのか、複雑な気分になることも。
日本にも、似たような模倣やコピーはあるでしょうが、中国の比ではありません。
純粋に良い商品を作っていればよい、ともいえる日本と比べると、中国のビジネス環境は、実質主義的世界の厳しい側面といえるかもしれません。
今回の記事、どうでしたでしょうか?
どうぞお気軽にコメントください。お待ちしております
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