今回は、写真を掲載したいと思います。
①土砂の掘削状況です。
コンクリートの柱を打ち込むために鉄の筒(ケーシング)をグイグイ地盤に
押し込みながら、筒の中の土をハンマーグラブと呼ばれる機械で掘削して
いきます。
②鉄筋の建込み状況です。
掘削が完了すると、コンクリートを補強する鉄筋を筒の中に入れ込みます
③コンクリートの打設状況です。
生コン車を直接、付けてコンクリートを打設します。
打設しながら、鉄の筒は抜いていきます。
これで、場所打ち杭が構築されます。
【おまけ】
今回は、河川内での工事であり、環境に対して特に配慮する
必要があり、アルカリ中和装置という機械を設置しております。
生コンクリートは、アルカリ性を示し、そのまま、生コン水を
河川へ排水してしまうと、魚や、河口域での海苔養殖へ
影響がありますので、今回、このアルカリ性の水を中性に
戻して排水するための装置となります。
実際に、場所打ち杭から発生した生コン混じりの
水のPHを測定してみました。
なんとPH11.8
完全なアルカリ水です。
ちなみに環境省が定める排水基準は
PH6.5~8.5(中性)となります。
ここで、アルカリ中和装置の出番です。
炭酸ガスを排出して、中和処理を行います。
そして、処理後のPHを確認
PH値8.17
ばっちり問題ない数字となりました。
これで、鮎や海苔への影響なく環境を保全できます。
この装置以外にも、地域の環境に配慮して
現場に入ったとき以上に、工事完成後には、環境まで
良くなったねと言われるように頑張りたいと思います。
以上、高尾野川橋現場ブログ KTでした。