第6報 場所打ち杭の写真公開(11月2日) | * 

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前回、場所打ち杭の構造等についてお話しましたが

今回は、写真を掲載したいと思います。

①土砂の掘削状況です。
  コンクリートの柱を打ち込むために鉄の筒(ケーシング)をグイグイ地盤に
  押し込みながら、筒の中の土をハンマーグラブと呼ばれる機械で掘削して
  いきます。



②鉄筋の建込み状況です。
  掘削が完了すると、コンクリートを補強する鉄筋を筒の中に入れ込みます



③コンクリートの打設状況です。
 生コン車を直接、付けてコンクリートを打設します。
 打設しながら、鉄の筒は抜いていきます。
 これで、場所打ち杭が構築されます。
 

【おまけ】

 今回は、河川内での工事であり、環境に対して特に配慮する

  必要があり、アルカリ中和装置という機械を設置しております。



生コンクリートは、アルカリ性を示し、そのまま、生コン水を

河川へ排水してしまうと、魚や、河口域での海苔養殖へ

影響がありますので、今回、このアルカリ性の水を中性に

戻して排水するための装置となります。

実際に、場所打ち杭から発生した生コン混じりの

水のPHを測定してみました。




なんとPH11.8

完全なアルカリ水です。

ちなみに環境省が定める排水基準は

PH6.5~8.5(中性)となります。

ここで、アルカリ中和装置の出番です。

炭酸ガスを排出して、中和処理を行います。

そして、処理後のPHを確認



PH値8.17

ばっちり問題ない数字となりました。

これで、鮎や海苔への影響なく環境を保全できます。

この装置以外にも、地域の環境に配慮して

現場に入ったとき以上に、工事完成後には、環境まで

良くなったねと言われるように頑張りたいと思います。

以上、高尾野川橋現場ブログ KTでした。