ウィズアウト・リモース(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ウィズアウト・リモース(ネタバレ)

※今回の記事は、映画の内容とは関係のない文章がダラッと垂れ流されているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

 

 

 

 

 

ウィズアウト・リモース

 


原題:Tom Clancy's Without Remorse
2021/アメリカ 上映時間109分

監督:ステファノ・ソッリマ

製作:アキバ・ゴールズマン、ジョシュ・アッペルバウム、アンドレ・ネメック、マイケル・B・ジョーダン

製作総指揮:デビッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー、ブライアン・オリバー、ブラッドリー・J・フィッシャー、バレリ・アン、アラナ・メイヨ、デニス・L・スチュワート、グレゴリー・レッサンズ

原作:トム・クランシー

原案・脚本:テイラー・シェリダン、ウィル・ステイプルズ

撮影:フィリップ・ルースロ

美術:ケビン・カバナー

衣装:ティファニー・ハズボーン

編集:マシュー・ニューマン

音楽:ヨンシー

出演:マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・ベル、ジョディ・ターナー=スミス、ローレン・ロンドン、ブレット・ゲルマン、ジェイコブ・スキピオ、ジャック・ケシー、コールマン・ドミンゴ、ガイ・ピアース、トッド・ラサンス、カム・ジガンデイ、ルーク・ミッチェル

(あらすじ)
海軍特殊部隊員のジョン・ケリーは、武装集団に自宅を襲撃され、妊娠中の妻を殺されてしまう。復讐を誓ったケリーは仲間のシールや怪しげなCIA工作員と協力して犯人を追ううちに、国家を揺るがす恐ろしい陰謀に巻き込まれていく。(以上、映画.comより)


予告編はこんな感じ↓

 

 


75点

 

基本的に「映画は劇場で観るのが大好き」派の僕としては、配信作品を観る時間なんてなかなか作れないにもかかわらず、amazonプライムビデオ(500円/月)にNETFLIX(1490円/月)、そしてU-NEXT(1990円/月)にHulu(1026円/月)、さらにはDisney+(770円/月)に加入していましてね…。そのくせ、今年頭に「ビルとテッドの大冒険」をネットで観ようと思ったら、GYAO!の有料配信(299円)しかなかったから「なんじゃこりゃあぁぁぁっ!(`Δ´)」と激怒したし、ああん、今ではなぜかすっかりU-NEXTで観られるからamazonでもいつのまにか配信されてた…こっちは有料ですがー、悔し涙を流しながらベッドの枕を殴るエブリデイですよ。しかも、アンソニー&ジョー・ルッソ監督×トム・ホランド主演の話題作「チェリー」Apple TV+(600円/月)でしか観られないしさぁ…。ねぇ、どうしろっていうの? どうしろっていうのYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!

 

 

ここまで読んだ人の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね「範馬刃牙」第30巻より)。

 

 

だがしかし。「『大奥』全巻を衝動買いしようとしたら、いつの間にか購入済みであり、逆になんか得をした気分になった」なんて経験があるほどに記憶力の悪い僕ですよ(苦笑)、毎月合計5776円を払っているという事実さえ忘れてしまえば、いろいろな作品が見放題でオトクな気分だけが残る…という力業(a.k.a.実質無料)。で、今週は、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」が、コロナ禍の影響によって配信コンテンツを課題対象にしたんですけど、選ばれたのがすでに加入済みのamazonプライムビデオのオリジナル作品だったということでね、「タダで観られる!観られるゥ!(唐突なディオ口調)」と喜び勇んで、5月12日(水)の夜に鑑賞いたしました。「次を待つ (゚⊿゚) エラソウ」と思ったり。

 

 

鑑賞直後の僕の気持ちを代弁する宮本武蔵を貼っておきますね(「刃牙道」第8巻より)。

 

 

あらすじを雑に書いておきますと。シリアで任務を果たしたネイビー・シールズ所属の軍人ジョン・ケリーは、妻のパムと赤子が生まれるのを楽しみにしていたんですが、ロシアの軍人っぽい奴らに「報復」として襲撃されて、身重の妻&仲間が殺されてしまったから怒り心頭!( ゚д゚) ブッコロス! 上官から情報をゲット→ロシアの高官ワシリエフを手際よく拷問→自分を撃った暗殺者の名前(「ヴィクトル・ルイコフ」)を聞き出して射殺→アッサリ警察に逮捕されて監獄送りになるんですけれども。国防長官の助力を得て「ルイコフの捕縛作戦 in ロシア」に参加することになるのです。

 

 

襲撃者を3人撃退するも妻を殺されてしまい、自らも重傷を負うというね。

 

 

ところが、実は作戦自体が「罠」であり、ケリー with 仲間たちは輸送機が撃墜されて死にかけただけでなく。作戦現場ではスナイパー軍団の待ち伏せを受けて、さらにそこにロシア警察まで絡んできて全滅しそうになるも、ケリーの機転&みんなの頑張りで窮地を無事脱出。いろいろあって、黒幕は国防長官で「ロシアを“共通の敵”にすることで国民の意識を1つにしようとした」というのが動機だったことが判明すると、ケリーは国防長官と一緒に入水自殺を実行しつつも仲間に助けられましてね。なんとなく問題が解決した後、ケリーは「ジョン・クラーク」と名前を変えて、多国籍特殊部隊「レインボー」を創設すること決意して、映画は終わってたんじゃないかしらん。

 

 

最後はワシントン記念塔の前でチーム結成を語ってましたよ。

 

 

鑑賞後に検索したら、原作がトム・クランシーの小説「容赦なく」だというのは「アトロク」で聞いていたものの、あの「ジャック・ライアン」シリーズのスピンオフ的な作品だというのはちょっとビックリしました。まぁ、だからといって、同シリーズを知らなければ楽しめないものではなく。トム・クランシーお馴染みの「政府のお偉いさんが悪いことを企んでいて大変ですな」的なポリティカル・サスペンスドラマに、今どきの実戦風味アクションを盛り込んだエンタメムービーに仕上がっていて、普通に面白かったというか。監督と脚本が「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」のステファノ・ソッリマとテイラー・シェリダンというのは、実に合点がいきましたよ。

 

 

「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」の予告編↓ 超面白いです。

 

 

 

一番好きだったのはアクション。リアル風な銃撃戦のアクション演出が楽しかったのは言うまでもなく(ロシアでのスナイパーたちとの攻防とか最高!)。例えば映画序盤、主人公がロシア高官に仕掛ける「車で追突→ガソリンをかけて燃やす→自分もその中に入って拷問」という一連のシーンは、非常にフレッシュでしたね〜(ああいう「限定シチュエーション拷問」が流行りそう)。あと、独房での対刑務官バトル、鑑賞後に振り返ると「あのくだりは必要だったかな?」と少し思わなくもないんですけど(汗)、とはいえ、主演のマイケル・B・ジョーダンの躍動する半裸は眼福であり、とても美味しゅうございました (°∀°)b ウマイ!

 

 

この火の中拷問は新鮮でした。返答に躊躇するとすぐ足を撃つのも最高。

 

マイケル・B・ジョーダンの半裸も素晴らしかったよぅ… (´Д`;) ハァハァ

 

 

原作が書かれた時代から30年近く経っているということで、原作小説のwikipediaを読む限りは結構内容を改変したっぽいんですが…。まぁ、お話自体は「親父、いつもの!(゚⊿゚)」と頼んで出てきた定番感は否めない。そもそも派手なアクションの見せ場を入れながら2時間ぐらいの枠に収めようとしたら、ポリティカル・サスペンス的には浅めになっちゃうのは仕方ない気がするし…。僕はトム・クランシーの小説って2つぐらいしか読んだことないですけど、ちゃんと長めの話を展開できるドラマとかゲームとかの方が向いているんじゃないかなと(実際、「ジャック・ライアン」シリーズはドラマになっているし、多くのゲームに関わっているみたいだし)。もうね、クセ者役が多めのガイ・ピアースが国務長官役で出て来た瞬間、大方の話の流れが読めた視聴者は少なくないのではないでしょうか。

 

 

ガイ・ピアース、やっぱり悪役でしたよ。

 

 

ただ、僕はベタな展開も大好物なのでね(苦笑)、「『一緒に死ぬならコードネームは不要だ』とチームのメンバーたちが本名を教え合う流れ」はグッときちゃったし、いかにも「最初は厭な奴かと思っていたら誤解でしたキャラ」感が漂っていたCIA局員リター(ジェイミー・ベル)が、案の定、終盤に誤解だったことが分かる構成も最高のひと言。リターから助け船を出されたケリーが「あんたを誤解してた」って言うシーン、ちくしょう、恐ろしくベタベタな流れながらも「アタシも誤解してたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!」と涙を流したというね…(とはいえ、本当の僕は別に誤解してはいなかったんですけど…という面倒くさい文章)

 

 

リターは序盤から不穏なムードで描かれていて、中盤では対立から拷問までされちゃうんですが…。

 

実はイイ奴だったので、ケリーったら海より深く反省ですよ。そうだぞ、誤解だぞ!(゚⊿゚) ダメダゾ!

 

このシーンを観た僕は若き日の郭海皇ライクに涙を流したのでした…(新装版「バキ」第16巻より)。

 

 

その他、思ったことを書いておくと、「今どき『余所の国に勝手に潜入してドンパチ繰り広げる奴ら』を正義として描くのって…」とか「クライマックスの国務長官を拉致するくだり、トイレに潜入&拉致して脱出する描写を省略してたけど、そこが一番大変だと思った」とか「『ジョン・クラーク』とか『レインボー』とか、知ってる人は『おおっ!』って思ったんでしょうけど、まったく知らない僕には『ドヤ顔で言われても… (`Δ´;)』とまったくピンと来なかったのがなんか面白かった」とかとかとか。何はともあれ、僕的にはなかなか「ちょうどいい」温度のアクション映画であり、非常に続編が作りやすそうなムードで終わったのでね、すっかり「次を待つ (゚⊿゚) エラソウ」気分でございます(続編はケレン味少なめの「ミッション:インポッシブル」シリーズって感じになりそうな予感)。「そこのキミ、早く観なYO!m9・∀・) ビシッ」と積極的にオススメするほどではないけど、普通に面白いし、amazonプライムビデオに加入している人なら実質タダなので観とくと良いザンス。おしまい。

 

 

 

 

サントラがありましたよ。

 

 

トム・クランシーによる原作小説。面白いんでしょうけど、長そう…。

 

 

テイラー・シェリダンが脚本を手掛けたステファノ・ソッリマ監督作。僕の感想はこんな感じ。

 

 

近年リブートされてたジャック・ライアンシリーズ作品。僕の感想はこんな感じ。

 

 

amazonプライムビデオで配信されていたステファノ・ソッリマ監督の前作。ちょっと観たい。