世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(ネタバレ)
原題:El Pepe, Una Vida Suprema
2018/アルゼンチン、ウルグアイ、セルビア 上映時間74分
出演:ホセ・ムヒカ、ルシア・トポランスキー、エレウテリオ・フェルナンデス=ウイドブロ、マウリシオ・ロセンコフ、エミール・クストリッツァ
パンフレット:★★★(720円/興味深いコラムが3本にウルグアイの説明記事、書籍紹介など、まとまってていいね)
(解説)
収入の大半を貧しい人々のために寄付し、質素でありながらも心豊かな暮らしを実践してきたムヒカ。国民のより良い生活のために自己犠牲をいとわず、予想外の政策を打ち出す彼の姿に、「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感したクストリッツァ監督は、2014年から撮影を開始。大統領の任期が満了する感動の瞬間までをカメラに収めた。極貧家庭に育ち、左翼ゲリラとして権力と戦い、13年に及ぶ勾留生活を経て、大統領として国民に愛されたムヒカの波乱万丈な人生を追う。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
50点
ハッキリ言って、ウルグアイの元大統領であるホセ・ムヒカなんて人のことはまったく知らなかったものの、「おいおい、大統領のくせに貧しい奴がいるぜ!(`∀´) オモシレー」と興味が湧いたので、前売り券を購入(なにこの理由)。まぁ、コロナ禍だなんだでバタバタして、なかなか観に行けなかったら、すっかり近所での上映が終わってしまったのでね、7月15日(水)、イオンシネマ日の出にて、鑑賞いたしました。「スゴい男がいたもんだ!(°д°;)」と感心しましたよ。
ああん、僕ったら無学すぎて全然知らなかったけど(汗)、ちょっと検索すると、いろいろな本やら動画やらが引っ掛かるし、「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」なんてドキュメンタリーも公開待機中だったりと、ホセ・ムヒカったらかなり前から話題の人だったのね (´∀`;) シラナンダ で、清貧ムード全開の“ていねいな暮らし”振りや「収入のほとんどを貧しい人々に寄付していた」といった逸話が素敵なだけでなく、「12年間投獄された(友人曰く「尿を飲んで渇きをしのいだ」とのこと)」とか「ゲリラ活動で銀行強盗をした」とか「銃弾を受けた」とかとか、大統領という地位に辿り着くまで決して綺麗事では済まなかったことがうかがえる、なかなかハードなエピソードトークが繰り広げられるので、普通に「スゴい!(°д°;)」と尊敬しましたよ。その他、恥ずかしながら、ウルグアイが過去に「南米のスイス」なんて呼ばれていたのも知らなかったし、とにかく勉強になりましたね〜。
僕のムヒカへの気持ちを代弁する範馬勇次郎を貼っておきますね(「バキ」より)。
とは言え、僕的に50点なのは、ドキュメンタリーとして物足りなかったから。なんと監督はあの名匠エミール・クストリッツァであり(って、僕は「黒猫・白猫」しか観たことありませんがー)、本作にも出てきてムヒカと一緒にマテ茶を飲んだりするんですけど…。なんて言うんですかね、基本的には「ムヒカのことを知っている人向けの作品」だった印象。奥さんのルシア・トポランスキーとの映像とか、全体的にムヒカの実直な人柄が伝わってくる雰囲気のシーンが多めであり、確かに観ていてホッコリはするんですが、とは言え、僕的には「もっとムヒカの実績とかが知りたいのに… (´・ω・`) ウーン」という気持ちになった…って、分かっていただけるでしょうか。
ムヒカ大統領はこの2012年のスピーチで世界的に知られるようになったそうな↓
一応、オチを書いておくと、ムヒカ大統領は国民に惜しまれながらも任期満了すると、「奥さんとは超ラブラブだけど、子どもがいないのが後悔カナー ( ´_ゝ`)」みたいなことを言って、映画は終わってた気がします。もちろん「貧しい=正義」ではないけどさ、日本に溢れている地元利権とドップリな世襲政治家たちとかと比べちゃうと、「なんだかなー (゚⊿゚)」なんて気持ちになりましたよ。まぁ、何はともあれ、いろいろとやることが多い昨今ですが、時間を作って、ホセ・ムヒカについての本を一冊ぐらいは読んでおこうと思います。おしまい。
すでに配信で観られるのです。