デッド・ドント・ダイ
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原題:The Dead Don't Die
2019/スウェーデン、アメリカ 上映時間104分
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
製作:ジョシュア・アストラカン、カーター・ローガン
製作総指揮:ノリオ・ハタノ、フレデリック・W・グリーン
撮影:フレデリック・エルムス
美術:アレックス・ディジェルランド
衣装:キャサリン・ジョージ
編集:アフォンソ・ゴンサウベス
音楽:スクワール
出演:ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セビニー、スティーブ・ブシェーミ、ダニー・グローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ロージー・ペレス、イギー・ポップ、サラ・ドライバー、RZA、キャロル・ケイン、オースティン・バトラー、ルカ・サバト、セレーナ・ゴメス、トム・ウェイツ
パンフレット:★★★★★(820円/コラムの人選、監督作解説と小ネタ、そして血が滴るデザインと、見事な出来!)
(あらすじ)
アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住人のトラブルの対応に日々追われていた。しかし、ダイナーで起こった変死事件から事態は一変。墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふれかえってしまう。3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダとともにゾンビたちと対峙していくが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
50点
あのジム・ジャームッシュ監督がゾンビ映画を撮ったというのは興味深いし、本作と同じくアダム・ドライバーを主演にした監督作「パターソン」が超素晴らしかったので、前売り券を購入。7月8日(水)、ユナイテッド・シネマとしまえんにて、3回目の「ランボー ラスト・ブラッド」とハシゴ鑑賞いたしました。まさかこれほどとは… (`Δ´;) ヌゥ
本作の公開直後にTwitterをボンヤリと眺めていたら、
戸惑っている人の感想が多めだった印象があったし、そもそもジム・ジャームッシュ監督が普通のゾンビ映画を撮るワケがないので、それなりに覚悟していたんですが、ちょっと舐めてたというか、
まさかこれほどとは… (`Δ´;) ヌゥ まぁ、
オフビートなホラーコメディといった感じで、
イギー・ポップがゾンビ化して出てきたりと出演者は地味に豪華だし(ジム・ジャームッシュ監督作ゆかりの出演者が多め)、意外とゴア描写はしっかりしているし(今をときめくセレーナ・ゴメスがあっさり首チョンパに!)、ティルダ・スウィントンの不思議キャラ振り&チャンバラアクションは愉快だったし(パンフによると
「大菩薩峠」の影響だとか!)、
嫌いじゃないところも多いんですけれども(奥歯に物が挟まったような文章)。
とはいえ、
あまりにもオフビートというか。「この曲、知ってるのか?」「知ってます、テーマ曲だから」とか、ビル・マーレイが「こんな展開、脚本に書いてなかった」とか言い出す
「第四の壁」を越える演出とか、ティルダ・スウィントンが宇宙船に乗って飛び去ってしまうくだりとか、役者さんたちの魅力にも助けられて一つ一つのネタは笑ったし、「登場人物たちが“ゾンビ”というクリーチャーを知っている」という世界観もユニークだったけど、
結局はどの要素も投げっぱなしだから、監督の「これって面白いでしょ?」以上の意味が感じられなかったというか。ううむ、「そこがイイんじゃない!(o^-')b」という人もいるんでしょうけど、ごめんなさい、僕的には
「だからなんだよ ( ゚д゚)、ペッ」と思っちゃう気持ちの方が強かったかなぁ…。
つーか、ジム・ジャームッシュ監督はジョージ・A・ロメロ監督の
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」や
「ゾンビ」を愛しているそうで。「セレーナ・ゴメスたちが乗っている車が
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に出てきたものと同じ」といったネタは気付きませんでしたが、本作のゾンビの特徴である「コーヒーとかWIFIとか、生前に好きだったものに固執する」というのは、物質文明を批判した
「ゾンビ」に通じるところがあるとは思いましたよ。ただ、それに関しても他のゾンビモノで通過済みというか(ゾンビ自身が「コーヒー」とか直接言うのは新しいけど)、正直、「今さらそんなことをやられても… (`Δ´;) ヌゥ」とあまり乗れなかったです。一応、オチを書いておくと、更生施設にいた少年たちと、森に住んでいたハーミット・ボブ(トム・ウェイツ)以外は全滅して終わってたんじゃないかしらん(世捨て人のボブからすれば「物質文明にドップリ浸かった人間もゾンビも同じ」的な感じっぽいのかなー)。
鑑賞後の僕の気持ちを代弁する寺田と愚地克巳を貼っておきますね(「刃牙道」より)。
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なんかね、前に「面白そうな殺し屋映画だな!(*゚∀゚)=3 ムッハー!」と期待して観に行って、なかなかガッカリした同監督の
「リミッツ・オブ・コントロール」を連想したというか。パンフによると監督はスマホを見ながら歩く人々を見て本作のゾンビを着想したそうですが、そういう部分も合わなくて(なんとなく
宮﨑駿監督のタブレット批判を思い出しました)。一応、観て良かったとは思いますけど、トータル的には
結構どうでも良い映画でした (´・ω・`) ウーン まぁ、あまりオススメしませんが、たぶん監督と波長が合う人は楽しめるっぽいのでね、気になるなら観てみると良いザンス。おしまい。
アダム・ドライバー主演×ジム・ジャームッシュ監督作。僕の感想はこんな感じ。
なんとなく思いだしたジム・ジャームッシュ監督作。今観たら面白いのかな…。
一応、貼っておきたいジョージ・A・ロメロ監督作。一度は観ておくとよござんす。