グレタ GRETA(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

グレタ GRETA(ネタバレ)

グレタ GRETA



原題:Greta
2018/アメリカ 上映時間98分
監督・製作総指揮・脚本:ニール・ジョーダン
製作:シドニー・キンメル、ジョン・ペノッティ、ジェームズ・フリン、ローレンス・ベンダー、カレン・リチャーズ
製作総指揮:キム・ドゥス、ファン・ソンイル、レイ・リュオ、メイ・ハン、ブルース・トール
原案・脚本:レイ・ライト
撮影:シーマス・マッガーベイ
美術:アンナ・ラカルド
衣装:ジョーン・バーギン
編集:ニック・エマーソン
音楽:ハビエル・ナバレテ
出演:イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツ、マイカ・モンロー、コルム・フィオール、スティーブン・レイ
パンフレット:★★★★☆(820円/コンパクトなデザインで、コラムが4本も入ってて読み応えアリ!)
(あらすじ)
ニューヨークの高級レストランでウェイトレスとして働くフランシスは、帰宅中の地下鉄で誰かが置き忘れたバッグを見つける。そのバッグの持ち主は、都会の片隅でひっそりと暮らす未亡人グレタのもので、グレタの家までバッグを届けたフランシスは、彼女に今は亡き母への愛情を重ねていく。年の離れた友人としての親密な付き合うようになる2人だったが、グレタのフランシスへの行動は日に日にエスカレートし、ストーカーのようなつきまといへと発展していく。グレタの奇行におびえるフランシスは親友のエリカとともに恐ろしい出来事に巻き込まれていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、心底どうでも良い文章が書かれているので、ちゃんとした感想が読みたい方は気をつけて!

現在、「2019年に観たにもかかわらず感想をアップできなかった映画」が76本もあるので、日々憔悴しながらブログをアップしているワケですが…。ああん、仕事やら何やらで忙しいので、本日は「あまり思い入れがないのでササッと感想が書ける映画」として、本作の記事を更新しておきますよ。まず、「なぜこの作品を観よう思ったのか?」を書いておくと、あの「クライング・ゲーム」ニール・ジョーダン監督作だから…というワケではなく、大好きなクロエ・グレース・モレッツちゃん主演だから…ということでもなく。サスペンス映画として面白そうだった…という動機でもなくて、国連でスピーチをして話題を呼んだグレタ・トゥーンベリを絡めた社会派の文章を書こうと思ったから…でもない。いくぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ


川´∀`) パパ、大好き〜
(´∀`=) おやおや、子どもとは可愛いもの、ですな

↓ 10年後

川 ゚д゚) ジジイ、金よこせ!
Σ(°д°;) グレた!



今の僕の心境を代弁する姫川勉を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。



こういうのって、面白いとか面白くないとかではなくて(涙目でにらみながら)。ふと思いついてしまってから、どうしても書きたくて仕方なくて、でも、そのためにわざわざ映画を観に行くなんて、ただでさえ忙しいのに、バカじゃないの? こんなどうしようもないダジャレを書いて、何になるの? そんな風に自問自答を繰り返しても、自分の気持ちにウソはつけなくて、12月17日、キネマ旬報シアターにて、火曜日のメンズデー割引(1100円)を利用して「台風家族」とハシゴ鑑賞してきました。「意外とストレートな話!Σ(゚д゚;)」と思ったり。


キネ旬センター、手描きポップが良い感じなのです。


あと、売店で手軽にタンパク質を摂取できる食品が売っているのも高評価(偉そう)。


スクリーン3、20人ぐらいはいた気がします。



最初にあらすじを雑かつ適当に書いておくと、主人公はニューヨークの高級レストランでウェイトレスとして働くフランシス。ある日、地下鉄で置き忘れたバッグを発見→駅の遺失物窓口が閉まっていたので、中身を見て自分で届けに行く→未亡人グレタと知り合いまして。亡くなった母をグレタに重ねたフランシスは、ルームメイトで親友のエリカから警告されながらも「うふふ」「あはは」とすっかり親密に付き合っていたんですが、しかし。グレタの家で“自分が拾ったバッグ”と同じものが大量にあるのを発見→「この女、狂ってる!Σ(°д°;し」と気付いたので、距離を置いてみたものの、グレタったらストーカーと化したから、実に面倒くさい話なのです ('A`) イヤーン


フランシスとグレタはこんな感じでラブラブになるんですが…。


バッグを発見してドン引き! 会わなくなった途端、グレタはストーカー化するというお馴染みの展開なのです。



で、グレタがあまりにしつこいので、「謝る振りをして相手の気持ちを落ち着けてから、あらためて距離をとっていこう」戦法に切り替えてみたら思惑はバレバレであり、「ぐったりする薬物」を投与されてしまったフランシスはグレタの屋敷に監禁されてしまいましてね。グレタの死んだ娘のロールプレイに散々付き合わされたり、逃げようとした罰として箱詰めにされたり、助けに来てくれた探偵がアッサリ殺されたりと、散々なエブリデイだったんですけれども。なんと親友のエリカが「地下鉄にバッグを放置する」というグレタの罠に引っ掛かった獲物に擬態して屋敷にやってきまして。エリカは一服盛ってグレタを眠らせるとフランシスを見事救助!川´∀`)ノ(ノω・、し アリガト... 2人はグレタを箱に閉じ込めたのでした。


こんな風に監禁されるも、エリカが助けてくれたというね。



ううむ、予想外に予告編のまんまの映画でして。ハッキリ言って、「優しいと思っていた相手がサイコパスでした (ノ∀`) コワーイ」なんて話は腐るほど作られてきて、今どきはもう一捻りぐらいありそうなものですが、思いのほかその要素だけでストレートに押してくる映画だったので、かなりビックリしましたよ。ただ、パンフ掲載のインタビューで関係者が「シンプルなハリウッドスリラー」とか「80年代や90年代にはよく作られたけど、今では珍しいスマートなストーリー」とか語っているように、本作はかなり自覚的にシンプルな「サイコパス迷惑譚」になっていて、それがなんとなく懐かしくて。狂女グレタ役のイザベル・ユペール(踊るシーンがマジで怖ぇ!)や、被害者フランシス役のクロエ・グレース・モレッツちゃんの魅力が存分に堪能できて、意外と満足したというね (°∀°)b ヨカッタ!


イザベル・ユペールほどの女優のサイコ演技が味わえるだけでもありがたいと言えなくもない。



ちょっとユニークだったと思ったのが、クライマックスの展開。この手のハリウッド映画だと「主人公が危機を打開する→成長する」というのが定番なワケですけど、本作は親友のエリカがヒーロー的役割を果たすから、結構驚きました。まぁ、フランシスの精神的な問題(依存体質)は解決していない気がしないでもないものの、エリカ役のマイカ・モンローがなかなかカッコ良かったのでノー問題(正体を明かすシーンが最高!)。その他、イザベル・ユペールのストーカー振りはマジで厭な感じだったし、指の切断シーンは驚きつつ笑えたし(とは言え、もっと攻撃しろと思った)、探偵の死に方が切なかったりしたしと(とんだ役立たず)、そりゃあ「グレタの能力が万能すぎるだろ」的なツッコミもありますけど(汗)、結構好きなところがある映画でしたね〜。


マイカ・モンロー、「実はイヤな奴」展開があるかと思いきや、普通に頼れる友人でした (´∀`) ナァンダ



もうね、パンフ掲載の平山夢明先生による「グレタの手口の分析」が見事なので(要は「“良い子”を見つける手口」)、興味がある人はぜひ読んでいただくとして。心底くだらない動機で観に行った作品ですけど、思いのほか楽しかったです (´∀`=) ヨカッタワー まだ上映されているのでね、昔ながらの「サイコパスに絡まれて大変ですスリラー」が好きな人は観てみるとよござんす。おしまい。




デジタル盤のサントラでございます。



結局、一番好きなニール・ジョーダン監督作はこれなんだよなぁ。



ここら辺の映画が近いですかね。



ちょっと興味がある本。キツそうで手が出ないのです… (`Δ´;) ヌゥ