ブラッド・スローン(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ブラッド・スローン(ネタバレ)

ブラッド・スローン

ブラッド・スローン

原題:Shot Caller
2017/アメリカ 上映時間121分
監督・脚本・製作:リック・ローマン・ウォー
製作:ミシェル・リトバク、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、ジョナサン・キング
製作総指揮:ジェフ・スコール、ジェフリー・ストット、リサ・ザンブリ、マット・ローズ
撮影:デイナ・ゴンザレス
美術:ガイ・バーンズ
衣装:ケリ・ジョーンズ
編集:ミシェル・テゾーロ
音楽:アントニオ・ピント
出演:ニコライ・コスター=ワルドウ、オマリー・ハードウィック、ジョン・バーンサル、エモリー・コーエン、ジェフリー・ドノバン、ベンジャミン・ブラット、ホルト・マッキャラニー、レイク・ベル、エバン・ジョーンズ
パンフレット:なし
(あらすじ)
ささいなことから事故を起こしてしまい、刑務所に収監されたジェイコブ(ニコライ・コスター=ワルドウ)は、それまでの順風満帆な人生が一変。殺し合いの抗争が渦巻く酷薄無情な監獄の中で生き抜くため、自らの肉体を鍛え上げ、囚人同士の争いに立ち向かっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※今回の記事は、どうでもいい下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!

Twitterで相互フォローしているそちゃさんが「ほぼ悪くて怖いマッチョしか出てきません!」「ロック様の『オーバードライヴ』の監督なんですが、あの作品でなぜあんなに息子が辛そうだったのかがよくわかる作品でした!」と本作をオススメしてきまして。4代目実写版パニッシャーのジョン・バーンサルが出演しているので気になっていたし、映画の好みが結構近いそちゃさんがプッシュするなら普通に楽しめるだろうと思って、10月下旬の上映最終日、新宿シネマカリテ割引クーポンを利用→1500円で鑑賞いたしました。「僕も刑務所に入りたいナー (´∀`=) ウフフ」なんて思ったり。


劇場には記事の切り抜きがあるだけでなく…。
記事の切り抜き

なんとアメリカの刑務所関連書籍が販売中で、スゲー面白そうな本ばかり。
刑務所関連書籍が販売中

スクリーン1,観客は5人程度だったような。
スクリーン1

入場者プレゼントをもらいました。裏面は「ロキシー」という仕様。
入場者特典

ブラックコーヒーとドーナツを摂取しながら観たのです。
ブラックコーヒーとドーナツ


最初にお話を乱暴に書いておくと、映画冒頭、ジェイコブ(a.k.a.マネー)が刑務所から出所すると、いかにも悪いムードの人たちがお出迎え。仲間たちと犯罪計画を実施すべく、あーだこーだと頑張るんですが、それと同時進行で「なぜジェイコブが刑務所に入ったか?」が描かれまして。昔のジェイコブったら、エリートファイナンシャル野郎だったんですけど、飲酒運転&不注意のコンボで同乗者が死亡→過失致死容疑で刑務所に入ることになりましてね。そこは暴力が支配する世界であり、弱みを見せると強制アナル開発が発動されるということで! ジェイコブったら、絡んできたデブの黒人受刑者を躊躇なくボコボコにすることで一目置かれて、ギャンググループの仲間となり、アナルを活かした運び屋になるというね (´Д`;) イタイヨゥ...


すっかりコワモテなジェイコブですが…。
ジェイコブ(ニコライ・コスター=ワルドウ)

昔は良き社会人、良き夫、良き父として、リア充な生活を送っていたのです。
普通のお父さんでした

ところが、自業自得の過失から刑務所へ。
事故を起こして刑務所に

弱みを見せるとすぐにアナルを狙われる世界なので、絡んできた奴を速攻でボコったら…。
絡んできた奴をぶっ飛ばせ!

「お前、根性あるじゃん」とギャングたちからグループ入りを誘われちゃって。
刑務所でできたお友だち

アナルに現金を隠したり、敵対グループの囚人を刺殺したりと、大忙しであり、刑期も延びまくりなのでした。
乱闘で刺殺!


アナル開発は強制じゃないし、「みんなヤッているよ」という流行に流されないでほしい…なんて文章はどうでも良いとして。ギャンググループの指示に従いまくったり、古代より伝わる自重を利用した鍛錬法「キャリステニクス」を囚人向けに発展させた「コンビクトコンディショニング」をこなしたりしているうちに、ジェイコブはすっかりマッチョな絵人間“マネー”に変貌。順調に刑務所内の地位を上げていったものの、いざ出所という段階になったら、刑務所の元締め“ビースト”が犯罪計画の実行を強要してきたため(やらないと家族が殺される)、あえて犯罪計画を失敗させる→逮捕されて刑務所に収監される→ビーストを倒して、刑務所の頂点に立ったぜッ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! 


すっかりサマーランドに入れない体になり、「マネー」と呼ばれるようになったジェイコブですが…。
すっかりワルになりました

今でも一番大事なのは家族。妻子の命を守るために悪の道をまっしぐらだったのです。
家族は守りたい

ラストは、ビースト(右の人)を殺害して、“血まみれの王座”を奪ってましたよ。
ビーストと対決!


ハッキリ言って、夢のような映画でした… (ノД`) 出演者はジョン・バーンサルを始めとするコクのある俳優ばかりでしっかりマッチョなボディを作り上げているし、成り上がりモノとしてのストーリーも燃えるし、「隠し持った刃物でサクサク刺す」という戦闘描写もリアルで楽しいし、「今どきのアメリカの刑務所ってこうなのヨ (o^-')b シッテタ?」といった“トリビア的な目線”でも面白かったし…(リック・ローマン・ウォー監督、ボランティアの仮釈放監察官として刑務所に2年潜入取材したそうな)。主演のニコライ・コスター=ワルドウが「ゲーム・オブ・スローンズ」で人気が出た俳優だから「ブラッド・スローン(血まみれの王座)」という邦題になったんでしょうけど(原題の「Shot Caller」はスラングで「指令する人」といった意味だとか)、作品にスゲー合っていて、鑑賞後に感心しましたよ。


本物のギャングが参戦したという刑務所の乱闘シーンの公式動画を貼っておきますね↓




ただ、最もテンションが上がったのは、「コンビクトコンディショニング」描写。今までの映画で描かれた「刑務所でのトレーニング」ってバーベルなどのウェイトが置いてあって「順番にやってます」的なものが多かったし、「懸垂描写」などが”まったくなかった”ワケではないものの、いわゆる自重トレをここまで盛り込んだ刑務所映画ってなかったんじゃないかなぁと。出所したジェイコブがモーテルの自室に入った途端、バーピージャンプを始めた瞬間から“ひと味違う”雰囲気がムンムン漂ってきて、その後も刑務所内でクローズ・プッシュアップや同じ房の囚人を肩車した状態でのスクワットなどが繰り広げられるから、最高としか言いようがなくて。で、今年7月下旬発売の“「コンビクトコンディショニング」を取り上げたトレーニング本”「プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ」が僕的には超ストライクの名著であり(タマフルの推薦図書特集で紹介したかったほど!)、本作を観る少し前から実践し始めていたこともあって、「なにこのシンクロニシティ!Σ(゚д゚)」とスゲー驚いたし、「運命なのね (^ε^)」とすっかり愛してしまった次第。


単行本だけでなくkindle版も買っていることからも、僕がこの本をどれだけ好きかわかってもらえるかと。
単行本とkindle版

そして、本の中で説明されていた筋トレが次々と繰り広げられるのだから、そりゃあ射精しましたよ(心が)。
クローブ・プッシュアップ

ちなみに劇中でやたらとビーストが推薦していた「舞い上がったサル」も買っちゃいました。
舞い上がったサル


そんなワケで、房の中で仲良く筋トレする彼らを観ていると、つい「僕も刑務所に入りたいナー (´∀`=) マゼテヨ-」なんて思ったりするほど楽しい映画でしたね〜(って、冷静になればもちろんイヤですが)。リック・ローマン・ウォー監督、「オーバードライヴ」に続いて、また僕好みの名作を撮ってくれたというか。Blu-rayが発売されたら当然購入するし、未見だった「プリズン・サバイブ」も観ようと思ったり(つーか、刑務所絡みの映画ばっかりですな)。マジで“凶悪なムードのマッチョが筋トレしたり殺し合ったりする作品”が好きな人は要チェックですぞ。そちゃさん、勧めてくれてありがとうございました m(_ _ )m カンシャ!!!




来年2月に発売されるBlu-ray。スゲーほしいです。



リック・ローマン・ウォー監督作。僕の感想はこんな感じであり、本当もウソも興味が無いのヨ (´∀`) ナイノヨ



ハマッている自重トレーニング本。板垣恵介先生が表紙を書いた書物にハズレなし、ですな(知った風な口調で)。



シネマカリテで販売されていた書籍は、すべてKEIさんの著作でしたよ。読もうかしらん。



ジャン=クロード・ヴァン・ダムが刑務所でトレーニングするリンゴ・ラム監督作を貼っておきますね。