スキップ・トレース(吹替版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

スキップ・トレース(吹替版)(ネタバレ)

スキップ・トレース(吹替版)

スキップ・トレース

原題:Skiptrace
2016/アメリカ、中国、香港 上映時間107分
監督:レニー・ハーリン
製作:ジャッキー・チェン、チャールズ・コーカー、ダミアン・サッカーニ、ウー・ホンリャン、エスモンド・レン、デビッド・ガーソン
製作総指揮:フランク・ボットマン、クリス・レイトン、サイモン・デイクス、マーク・シッパー、ミン・リー
脚本:ジェイ・ロンジーノ、ベンデビッド・グラビンスキー
撮影:チャン・チーイン
編集:デレク・フイ
音楽:チャン・クォンウィン
音楽監修:デイブ・ジョーダン、ジョジョ・ビリャヌエバ
出演:ジャッキー・チェン、ジョニー・ノックスビル、ファン・ビンビン、エリック・ツァン、シー・シー、ウィンストン・チャオ、ヨン・ジョンフン、イブ・トーレス、マイケル・ウォン、リチャード・ン
吹替:石丸博也、堀内賢雄、恒松あゆみ、塩屋浩三、大塚芳忠、川島得愛、沢城みゆき、木村雅史、本田貴子、加藤亮夫、豊永利行、ふくまつ進紗、堀川千華、清水はる香、大津愛理、中村章吾、蓮岳大、野川雅史、塙英子、丸山智行、鈴木拓也
パンフレット:★★★★☆(720円/知野二郎さんのコラム、コミック風のあらすじ紹介が好き!)
(あらすじ)
香港のベテラン刑事ベニー・チャン(ジャッキー・チェン)は、相棒ユン(ウィンストン・チャオ)を殺した疑いのある香港の犯罪王ヴィクター・ウォンを9年間も追い続け、ユンの娘であるサマンサ(ファン・ビンビン)を育ててきた。しかし、捜査中の過度の追跡により近隣住宅に甚大な被害を与えてしまい、停職処分となり、サマンサもヴィクターの犯罪に巻き込まれてしまう。ベニーはサマンサを救出するため、事件の鍵を握るアメリカ人詐欺師コナー・ワッツ(ジョニー・ノックスビル)を追ってロシアへと向かうが、なぜかベニーとコナーが追われる身となってしまい……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※「そう言えば『ライジング・ドラゴン』が最後のアクション大作じゃなかったの?」と思っている方は、この記事を読んで!

ジャッキー・チェン主演作=ジャッキー映画は劇場で観る主義なので、前売り券(特製マトリョーシカ付きだよ!)を買って楽しみにしていたんですが、気がつけば都内での上映は終了…という、最近ありがちなパターン(9月1日公開なのに1ヵ月もやってなかったと思う…)。だがしかし、調べてみれば、10月下旬から栃木県の小山シネマロブレ「吹替版」の上映が始まるということで、10月31日にいそいそと足を運んでみれば! なんと人生で3回目の貸し切り映画鑑賞が楽しめたのだから、とてもありがたい話。まぁ、ジャッキーらしいバディムービーでしたヨ (´∀`) ウフフ


小山駅には午後15時ごろに着いたので、駅ビル内にあった「元祖 宇味家」に入りましてね。
元祖 宇味家

遅めの昼食として、ラーメンとチャーハンと餃子を摂取してしまったのでした (´・ω・`) タベスギ
ラーメン&チャーハン&餃子

食べた後は、隣のビルにあるシネマロブレに行きまして。
シネマロブレ

前に来た時は気付かなかったけど、入口に有名人のサインが貼ってあったのね (゚⊿゚) ヘー
有名人のサインが!

劇場はシネマ2だったんですが…。
シネマ2

なんと貸し切り状態だったのです! いっそ全裸で観れば良かったかなぁ(アウトな文章)。
劇場貸し切り!

ブラックコーヒーとチップスターを摂取しながら鑑賞いたしました。
ブラックコーヒーとチップスター

ちなみにこの映画館、「13」の席がないみたい。不吉だから…なのかな?
J-13がない!?


お話をザッと書くと、ジャッキー演じる刑事ベニー・チャン(なぜこの名前?)は「犯罪王マタドール」を追っていたんですが、死んだ相棒の娘サマンサ(ファン・ビンビン)のためにアメリカ人詐欺師コナー・ワッツ(ジョニー・ノックスビル)をロシアで捕まえてみれば、なんとマタドールの正体だと思われる実業家ヴィクター・ウォン(ウィンストン・チャオ)の殺人現場を目撃していた上に、証拠のスマホまで持っていたということで! あーでもないこーでもないと揉めながら、ロシアから香港まで陸路で旅をする…ってな感じ。で、マタドールの正体は死んだハズの相棒ヤン(エリック・ツァン)であり、ヤンが反省して自殺&やっぱりグルだったタン警部(マイケル・ウォン)などが逮捕されて、めでたしめでたし。コナーはサマンサと良いムードになって、ベニーはアルパカ牧場をプレゼントされた上に部下の刑事レスリー(シー・シー)との距離が縮まりまして。最後は、コナーに「気を失うツボ」を突かれたベニーが倒れて、いつものようにNG集が流れていた気がします。


こんな感じや…。
ボロい三輪自動車

こんな感じの“ジャッキーとジョニー・ノックスビルの2人旅”が楽しめるのでした。
羊の浮き袋のイカダ


スゲー面白かったです。モロに「ラッシュアワー」以降の「外国人とのバディモノ」のパターンであり、ギャグとアクションも本当に”いつもの感じ”というか、決してこちらの期待を裏切らない作風でして。主人公2人の掛け合いは愉快だったし、予告編でも観た「マトリョーシカ」のシーンとかとても楽しかったし、モンゴルや中国の無理矢理な観光要素も面白かったし…(「歌を歌わないと通れない」場面の強引さよ!)。あと、ファン・ビンビンがスタンガンで相手を倒すシーンも爆笑しちゃいましたね〜。


その土地の物を活かしてギャグにする姿勢、見習いたいものです。
マトリョーシカギャグ!


このシーン、全然予想していなかったのもあって、かなりウケましたヨ (´∀`) ンモゥ!




あと、ジャッキー映画の世界観ならではの“マイルドなテイスト”も良かったです。いや、昔は僕も、派手に人を殺しては捨て台詞を吐くアーノルド・シュワルツェネッガーにハマッた結果、人を殺さずに道徳的なことを押しつけてくるジャッキーに反抗的になった時期があって。「んもう、女性にビンタされたからって、面白げな顔でホッペを押さえないで!(`Д´) マッタク!」とか「自転車のサドルが外れたの気付いているくせに、そのまま座ってアナルを痛がらないで!(`Д´) イイカゲンニシテヨ!」といった風に、実の母親への態度のように反発していたんですけれども。東京に出て、独り暮らしを始めてみれば、「そういえば、映画のために時計台から落ちてくれる人なんていなかった… (ノω・、) アタシッテホントバカ」と、そのありがたみがわかってきた…って、伝わりますかね(伝わらなさそうな文章)。

で、本作ですよ。僕がもっともグッときたキャラはイヴ・トーレス演じるダーシャでして。“ロシアンマフィアの刺客”というキャラ設定、その“見た目戦闘力”の高さ、“女ターミネーター(「女源治」でも可)”と思えるほどの不死身振りなどがストライクだったんですが…。コナーが彼女を車ではね飛ばしたところ、ジャッキーったら「これじゃ人殺しだ!ヽ(`Д´)ノ」みたいな温いことを言うから、むしろ「さっさとトドメを刺せ」と思っていた僕的にはマジでヤレヤレ気分というか。「また不殺の押しつけかよ ( ゚д゚)、ペッ」と久しぶりにウンザリしたんですけれども。後半、ピンチになった時、彼女が助けに来てくれましてね…(しみじみ)。「あの時、もしダーシャを殺していたら、ジャッキーもコナーも助からなかった… (ノДT)」と猛省ですよ。そう、命あってこそ、人はいろいろとやり直せたりもするワケで、お母さんはまたアタシに大切なことを教えてくれた…って、伝わりますかね(伝わらなさそうな文章)。


本作で八面六臂の活躍を見せるダーシャ。演じたイヴ・トーレスはWWE所属のディーヴァだったのね
ダーシャ(イブ・トーレス)

アタシったらすぐ範馬勇次郎ライクに厳しいことを書きがちだけど、頸椎を破壊しないことも大事でした(「グラップラー刃牙」より)。
もう一ひねりで頸椎を破壊できたはず......


その他、思ったことを書くと、「ジャッキー映画に出演する外国人が安く見えるのは“おどけ顔”にある?」とか「モンゴルの巨人(チャン・バオチェンという柔道家だとか)との対決シーンが愉快」とか「モンゴルの人たちと歌ったシーンと『アデルの「Rolling in the Deep」はクラシックだ』という台詞が好き」とか「羊の皮の浮き袋にビックリ」とか「コナーがロシアンマフィアの娘を妊娠させた責任を取ろうとする展開もジャッキー映画っぽい(「結局、別の男の子ども」というオチ)」とか「吹替版、違和感がなくてスゲー良かった!」とかとかとか。一応、乗れなかったところもあって、「脚本の微妙さ(スマホ認証のくだりはさすがにバカバカしい)」とか「ヤンが黒幕という無理のあるオチ」とか「風景との合成のクオリティが低い」とか、いろいろあるんですが、一番思ったのは「ダーシャみたいな敵キャラを出すなら、オッパイギャグが観たかった」ということ。こんな唐突に書き込まれて、かつポリコレに引っかかりそうな下ネタは、お好きですか?(お好きですか?)苦手ですか?(苦手ですか?)


本作の合成は全体的にクオリティ低めでしたよ。
合成感

ダーシャを相手に「サンダーアーム/龍兄虎弟」の有名なこの場面とか…。
龍兄虎弟のオッパイシーン

「ドラゴン・ブレイド」のようなギャグが観たかった…って、どうでもいいですな (´∀`) シノウカナ-
胸を触るジャッキー


まぁ、交通費に往復2600円ぐらいかかっちゃったけど(苦笑)、普通に楽しい「いつものジャッキー主演作」であることは間違いないし、1人映画鑑賞ということで、誰に遠慮することなく大声で笑いながら観られたのもあって、本当に気持ち良い映画体験でした (・∀・) ヨカッタ! そりゃあ過去の名作の数々ほどテンションは上がりませんが、もうジャッキーは63歳ということでね、これからも彼の作品は優しい目で観てあげたいなぁとあらためて思いました。おしまい。




来年1月にはBlu-rayが発売されます。



ジャッキーのハリウッド製バディ映画と言えば、これですな。



最近見たレニー・ハーリン監督作。僕の感想はこんな感じ



今年観たジャッキー主演作。僕の感想はこんな感じ