コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝(ネタバレ)

コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝

コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝

原題:危城 Call of Heroes
2016/中国、香港 上映時間120分
監督・製作・脚本:ベニー・チャン
製作:アルビン・ラム
製作総指揮:ダニエル・ラム
脚本:ドン・ウォン、タム・ワイチン、ティム・トン、チェン・イーチン
撮影:バーキー・チャン
美術:ベン・ラウ
編集:ヤウ・チーワイ
音楽:ウォン・キンワイ
アクション監督:サモ・ハン
出演:エディ・ポン、ラウ・チンワン、ルイス・クー、ウー・ジン、ユアン・チュアン、ジャン・シューイン、リウ・カイチー、シー・ヤンネン(シン・ユー)、サミー・ハン、フィリップ・キョン、サモ・ハン
パンフレット:★★★(700円/出してくれただけありがたいし、江戸木純さんのコラムも良かった)
(あらすじ)
1910年代、内戦下の中国。自警団に守られ、貧しいながらも平和な暮らしが営まれている普城の村に、各地で略奪と虐殺の限りを尽くす、ツァオ将軍率いる軍閥の魔の手が迫っていた。非道な軍閥を迎え撃つ自警団、そして流れ者のマー・フォン(エディ・ポン)ら気高く生きる者たちによる正義を貫く戦いが描かれる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※本作は、「ドラッグ・ウォー/毒戦」のネタバレに触れているんですが、「ドラッグ・ウォー/毒戦」はマジでグッとくるアクション映画なので、できれば観てから読んで!

「サモ・ハン・キンポーの20年振りの監督主演作」である「おじいちゃんはデブゴン」については観る気マンマンであり、前売り券を買って応援しようと思っていたら! なんとサモ・ハンがアクション監督を担当した本作の前売り券を一緒に買うと「本国版ビジュアルポストカードの他に特製缶バッジがもらえる」ということで、「セコいマネしやがってェェ… (`Δ´;) ヌゥ」と憤りながらも購入。6月下旬、新宿武蔵野館にて鑑賞いたしました。「いいクーだなぁ (´∀`=) クー」と思ったり。


前売り券を買う前は、ラベルト・ゲランの入場を待つ加藤清澄気分だったんですが…(「グラップラー刃牙完全版」より)。
セコいマネしやがってェェ......

手に入れてみれば、すっかりホクホク顔に (´∀`=) ホクホク このバッジ、流行品にならないかなぁ。
ポストカード2枚とサモ・

ロビーにはサモ・ハンの等身大(?)スタンディがあったけど、記事の切り抜きはなかった記憶。
サモ・ハンのスタンディ


若干のウソを交えながらあらすじを書いておくと、北洋軍閥の将軍チョウ・インのドラ息子チョウ・シウロン(ルイス・クー)が、普城(ボウセン)という村にやって来ましてね。面白半分に店主&子ども&女教師パク・レン(ジャン・シューイン)を殺害したので、怒った自警団団長ヨン・ハックナン(ラウ・チンワン)が即逮捕。「明日、死刑にする!m9`Д´) ビシッ」って感じだったんですけれども。軍閥の将校チョン・イック(ウー・ジン)がやってきて、「釈放しないと皆殺し!m9`Д´) ビシッ」と言い出すから、サンデル教授が出てきて、「正義を貫くか、命を選ぶか、みんなはどうする?( ´_ゝ`)」なんて白熱教室なのです。


平松伸二先生の漫画に出てきそうな、ライトに人を殺すドラ息子。
ゲーム感覚で殺すドラ息子

ところが、彼を解放しないと村が戦場になるので、みんな悩むのです。
オレたちは奴隷じゃない

そして、そこには敵の将校と因縁のある風来坊がいたりしてね。
風来坊登場

サンデル教授が「君はどう思う?」なんて意見を聞くと…って、このくだりはどうでもいいね (´∀`;) スミマセン
マイケル・サンデル


で、腕の立つ流れ者マー・フン(エディ・ポン)とチョン・イックが同門で因縁があったり、村の富豪が用心棒(シン・ユー)を使って団長を殺そうとしたり、村人たちが団長に懇願してきたりした結果、チョウ・シウロンを釈放して団長を引き渡すというチョイスになって、サンデル教授も「仕方ないね ( ´_ゝ`)」顔。だがしかし、軍閥ったらやっぱり村人たちにも非道な行為を実施してきたので、激怒したマー・フンwith 自警団メンバー&村人たちが命懸けで蜂起→勝利!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! 中国の将軍っぽいサモ・ハンが特別出演感をムンムン漂わせながらやってきてくれて、マー・フンが旅立って、めでたしめでたし…って感じでしたよね、確か。


クライマックスは村でバトル&爆発!
爆発!

サモ・ハンがやってきて終わってました。
サモ・ハン登場


結構好きなところが多い映画でしたよ。そりゃあ、サモ・ハンが担当しているだけあって、ムチやトンファーでの戦闘や“紹興酒の瓶の山バトル”といったアクションは普通に楽しかったし、「尊厳か命か」という選択についても真剣に考えさせられたし、不幸な役を演じる確率が高いリウ・カイチーが例によって不幸になったりするのも良かったし…(なんだそりゃ)。ただ、本作の白眉はルイス・クー。この人、悪役も結構演じてますが、過去作では「ドラッグ・ウォー/毒戦」、近作では「ドラゴン×マッハ!」の時以上のクズというか。子どもを笑いながらアッサリ殺したりと、あまりに極悪非道すぎて笑っちゃうレベルなんですよ(サイコパスっぽい)。だからラスト、村人たちに無惨に殺されるオチはキッチリ溜飲が下がる感じで、気分爽快でした♪ (^ε^) ウッフン


本作のルイス・クーは驚くほど憎たらしいけど、ちゃんと苦しんで死ぬので超スッキりすなのでした〜。
悪党ルイス・クー


まぁ、正直なところ、ウー・ジンに関しては前述の「ドラゴン×マッハ!」が素晴らしかった分、非常に物足りなさを感じたし、用心棒役で出てきたシン・ユーは敵対するより共闘してほしかったりもしたんですが(個人的にはその方が燃えた)、それ以外は普通に面白かったし、とにかくルイス・クーが最高でしたヨ (´∀`=) クー 映画仲間のグラビトンボルトさんが「クー様」と呼ぶ気持ち、なんかわかる気がいたしました。ルイス・クーのファンなら必見の1本じゃないでしょうか。おしまい。




近年のベニー・チャン監督×ルイス・クー&ラウ・チンワン主演作。僕の感想はこんな感じ



終盤、ルイス・クーが清々しいほどにクズ化するジョニー・トー監督作。僕の感想はこんな感じ



ルイス・クー主演作で一番好き…というか、ジョニー・トー監督作でもこれが一番好き。