キャプテンアメリカ/シビル・ウォー(2D・字幕版)(ネタバレ)
キャプテンアメリカ/シビル・ウォー(2D・字幕版)※ムービーウォッチメンのリンクを追記しました(6/14)
原題:Captain America: Civil War
2016/アメリカ 上映時間148分
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
製作:ケビン・ファイギ
製作総指揮:ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、パトリシア・ウィッチャー、ネイト・ムーア、スタン・リー
共同製作:ミッチ・ベル
脚本:クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
撮影:トレント・オパロック
美術:オーウェン・パターソン
衣装:ジュディアナ・マコフスキー
編集:ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット
音楽:ヘンリー・ジャックマン
音楽監修:デイブ・ジョーダン
視覚効果監修:ダン・デレウー
出演:クリス・エバンス、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、エミリー・バンキャンプ、トム・ホランド、フランク・グリロ、ウィリアム・ハート、ダニエル・ブリュール、マーティン・フリーマン、ジョン・カニ、ジョン・スラッテリー、ホープ・デイビス、マリサ・トメイ、ケリー・コンドン、アルフレ・ウッダード
パンフレット:★★☆(820円/しっかりした作りで情報量も多め。ポスターが付いてるのも良いけど、スパイダーマンが載っていないのは残念)
(あらすじ)
人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマンはその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で持つべき」という持論のキャプテン・アメリカは反発。2人の意見はすれ違い、一色触発の緊張感が高まっていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※この映画に関しては、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
※で、基本的にはそのまま観てもなんとなく楽しめると思いますが、できれば「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」と「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「アントマン」は観ておくと良いザンス
※今回は「セブン」のネタバレに触れているんですが、「セブン」もネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
※今回の感想については、映画評論家の町山智浩さんのポッドキャスト(200円)で大体のことは語られているので(政治的な解釈とか)、そっちを聴いて!
「アイアンマン」からスタートした「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の映画はすべて劇場で観ているし、同じルッソ兄弟による前作「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は「2014年に観た新作映画ベスト10」で第4位に選ぶほど好きだったし、そりゃあ観るに決まっているということでね、公開してちょっと経った5月3日に親友夫婦とTOHOシネマズ上大岡にて2D・字幕版を鑑賞。で、「もう一回は観ておきたいな~ (´∀`)」なんて思っていたら、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の人気コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画にも選ばれた→感想を今週中にアップしようと思ったため、木曜日にTOHOシネマズ新宿でまた2D・字幕版を観てきました。面白かったですYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!
1回目は上大岡の9番スクリーンで。レイトショー上映だったせいか、客は10分の1ぐらいの入り。
2回目は新宿の11番スクリーン。結構混んでてビックリしました。
最初にストーリーを乱暴に書いておくと、アフリカのナイジェリアでブロック・ラムロウ(クロスボーンズ)がテロを企てたので、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)率いるアベンジャーズが阻止しようとしたところ、隙を突かれて自爆→ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)の処理が失敗したことで多くの死傷者が発生。さらに「『エイジ・オブ・ウルトロン』でも東欧の国ソコヴィアが崩壊して甚大な被害が出た→アベンジャーズのせいじゃねぇか!( ゚д゚) クソガ!」という世論も盛り上がってたため、アベンジャーズは「国連っぽい組織の管理下で活動しなさい」なんて内容の“ソコヴィア協定”を押し付けられまして。
ウルトロンを作ったトニー・スターク(アイアンマン)は犠牲者の母親から罵られたりして海より深く反省していたために賛成するも、スティーブは「ウィンター・ソルジャー」で「頼りにしていたS.H.I.E.L.D.がヒドラの手先だった… (´・ω・`) ザンネン」なんてこともあっただけに反対ですよ。アベンジャーズがトニーを中心とする賛成組と、スティーブを筆頭とする反対組に分かれる中、“ソコヴィア協定”の署名がおこなわれようとした会議が爆破されて和姦だ…じゃなかった(わざとらしいボケ)、ワカンダ国王のティ・チャカが死亡。監視カメラにはバッキー・バーンズ(ウインターソルジャー)の映像が映っていて、彼が国際指名手配されるのです。
スティーブったら、こんな景気の良いドロップキックを放って活躍していたものの。
バッキーの話題を出されて熱くなってしまい、クロスボーンズに自爆されて多数の犠牲者を出しちゃって。
これを機に「インクレディブル・ハルク」では将軍だったロス国務長官がソコヴィア協定への調印を迫ってくると…。
スティーブは拒否するんですけれども。
ウルトロンの事件を猛省しているトニーは受け入れる気マンマン状態。
そんな時、ソコヴィア協定の署名式の会場が爆破されてバッキーが指名手配されるという濡れ衣感満載の展開に。
親友のバッキーを救うためにスティーブが勝手に助けに行って特殊部隊を一緒に凹ったり、父親の仇を討とうとワカンダ国の王子ティ・チャラがブラックパンサーになってバッキーを襲ったりと、あーだこーだ揉めた挙げ句、スティーブとバッキーは逮捕されるも! 精神鑑定医に化けたソコヴィアの兵士ヘルムート・ジモによりバッキーが洗脳されて暴走! スティーブは何とかバッキーを確保すると「ジモの狙いはバッキー以上の力を持つ5人のウインターソルジャーを使って世界を破滅させることだッ!m9`Д´) ビシッ」と推察して、「トニーに話したってわかってもらえないよ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と勝手に仲間を集めて行動を開始。それを察知したトニーもネットの動画で見つけたピーター・パーカー(スパイダーマン)をスカウトしたりして、「トニーが封鎖したので暴れてもOK!(o^-')b」な空港にて、ド派手かつ甘噛みな戦いを繰り広げるのでした。
父親を殺されて復讐に燃える新国王のティ・チャラは…。
ブラックパンサーとなって、バッキーを襲撃! スーツはヴィブラニウム製だから、ちょっとやそっとじゃ崩れないわ!
いろいろあって逮捕されるも、ヒドラの秘密手帳を使ったジモの洗脳によって、またもバッキーが暴走しまして。
スティーブが何とか捕まえて事情を聴くと、バッキー以上に凶暴なウインターソルジャーたちが復活するとのこと!Σ(゚д゚;) アブナーイ
仲間を集めることになって、スコット・ラング(アントマン)が仲間入り。
サミュエル・ウィルソン(ファルコン)が“あの出来事”をこんな風に語るのが愉快でしてね。
そんなワケでスティーブ組のメンバーはこんな感じ。
それに対抗するトニー組はこの面子に…。
“地獄からの死者”スパイダーマンも参戦だッ! って、誰もが思いつく安易なコラを作ってすみません… (ノω・、) ゴメンナサイ
何度も映画化されている人気キャラなだけあって、バッキーのパンチを片手で受け止めたりと、戦闘力は高めだったり。
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)の土壇場での寝返りによって、スティーブとバッキーは無事シベリアに向かって旅立ったものの、他の仲間は全員逮捕→収監されまして。味方であるヴィジョンの誤射によりジェームズ・ローズ(ウォーマシン)が撃墜されて重傷を負ったこともあって、トニーは超カリカリしていたところ! ジモがそれとなく情報を発信→バッキーの爆破&暴走はジモが仕組んだことが判明したので、ちょっと反省してシベリアの施設に向かって、スティーブとバッキーに謝罪。一緒にジモ with ウインターソルジャーズを殲滅しようとしてみたら、ウインターソルジャーズは全員殺されていて、ジモが“洗脳されたバッキーが過去に遂行した任務の動画”を公開→トニーの両親を殺したのはバッキーだったことが発覚するから、ずーーーーーーーーと溜まっていたトニーのストレスが大爆発!ヽ(`Д´)ノ ドウニデモナーレ! バッキーを殺そうとするというね。
本気で襲ってくるアイアンマン! コイツは強敵だぜ!(°д°;) ヒィィィ
実はジモったら、ソコヴィアの崩壊で最愛の家族を失ってアベンジャーズを憎みつつも、とても敵わないとションボリしていたところ、ジョースター卿に「ジモ、それは自分で戦おうとするからだよ。逆に考えるんだ、『奴ら同士を戦わせればいいさ』と考えるんだ ( ´_ゝ`)」と助言されたことで、今回の計画を思いつきまして(雑なウソ)。目的を果たしたジモは自殺しようとするも、ティ・チャラがそれを阻止。で、トニーの方は、結局、2人掛かりで凹られちゃって。「盾は置いてけ!」と言われたスティーブはその通りにすると、バッキーとともに立ち去りましてね。ラストは、バッキーは「オレがまた洗脳されると迷惑だから (´∀`しシカタナシ」とワカンダで冷凍保存されて、ローズはトニーの家でリハビリをスタート(御大はここに登場)。スティーブがトニーに送った謝罪の手紙のナレーションが流れる中、収監された仲間たちをスティーブが助けたところでエンドクレジットに突入。ピーターがウェブシューターをいじくっていたら、なんと最新の端末っぽいスパイダーマンのマークが天井に映って、映画は終わってましたよ。
仕方なく死に物狂いでアイアンマンに立ち向かうバッキー。
2人掛かりで凹られるシーンは超愉快だったけど、ちょっと可哀相でもありました (´・ω・`) トニー...
最初に不満を書くと、ヒーロー同士が戦う原因がドーナッツだったので驚いたもっと「ヒーローは管理されるべきなのか?」問題が描かれるのかと思ってた。原作のようになるとは思いませんでしたが、町山さんがポッドキャストで語っているように「アベンジャーズ=アメリカの“世界の警察”の暗喩」的な部分を掘り下げるのかと思いきや、“バッキーの濡れ衣事件”が話の中心になったことで、結局、「バッキーを巡る友情の対立」しか描かれなかった印象(別にヒーローが管理されてようと、されてまいと関係ない感じ)。それと、電話機の保留の点滅が好きなトニーがロス国務長官を無視したり、捕まった仲間たちが解放されたりするラストとか観ると、「ヒーローは管理しなくてOK!(o^-')b」みたいな着地に感じちゃったんですが、「そのオチでいいのかなぁ (・ω・;) ウーン」と。
もう少しこんな感じの話になるのかと(「範馬刃牙」より)。
あまり関係ありませんが、こんな動画もありました↓ ファルコンが体作りに母乳を使っているのは有名ですな(混同した文章)。
あと、「1991年の事件」に関しては、劇中でヒントが散りばめられていたにもかかわらず、僕は「ジモの狙いは超人血清を打った5人のウインターソルジャーなのか… (`Δ´;)」とすっかり騙されていて。「バッキーがトニーの両親を殺していた」という展開は衝撃的だったし、見事なミスリードだと感心したんですよ。こんな記事もありますが、確かに「セブン」っぽいなぁと。ただ、同じく「セブン」でも感じたことなんですが(汗)、あまりにも犯人の思惑通りにことが運びすぎというか。「復讐を決意した1人の父親の執念がヒーローたちの絆を壊した」みたいに考えるとグッとこなくはないけどさ、どちらかというと「アベンジャーズほどの人たちがたった1人の兵士に手玉にとられちゃったの?」的に思っちゃったんですよね…。
ただ、「ヒーローの管理云々」は置いといて、「ヒーローが友情ゆえに対立する映画」と考えるとスゲー良かった!ヽ(`Д´)ノ 中盤は「話し合えば済むのでは」と思わなくもなかったけど、「① ヴィオラ・デイヴィスに『アンタのせいで息子が死んだ! 川`Δ´)』と罵られる ② ロス国務長官にチクチクとイヤミを言われる ③ バッキーに殺されかける ④ 親友のローズが重傷を負う ⑤ バッキーが自分の両親を殺したことを知る ⑥ そのことをスティーブはずっと黙っていた」など、トニーにストレスが溜まる様子が丁寧に積み重ねられていたため(しかも、ペッパー・ポッツも側にいないし)、最後の本気の戦闘も「そら、キレるわな… (´∀`;) シカタナシ」とスムースに納得出来たというか。直近の作品なのでちょっと比較しちゃうと「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」よりも全然よく出来た展開じゃないでしょうか。
ガチで殺されかけてビックリなトニー。この時のストレスレベルは1だったんですが…。
親友が傷つけられてレベル2に突入しまして。
さらにバッキーの犯罪をスティーブが黙ってたことでレベル3→ブチギレだッ!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス!
「ウィンター・ソルジャー」に続いて、アクションも良かったですね~。あれだけの人数のヒーローがいるのに、ちゃんとそれぞれに見せ場を用意していて。特に中盤の戦いは、新キャラのブラックパンサーやスパイダーマンをカッコ良く見せながら、旧キャラにも活躍させていて、さらにアントマンが巨大化するというサプライズもあるんだから、よく整理したなぁと。それと、中盤の戦いは愉快な要素を多めにしていることで、クライマックスの“本気のアイアンマン”が怖く見えるのも素晴らしい。正直なところ、カメラがブレる感じは好みじゃなくて、「ウィンター・ソルジャー」のアクションの方が好きではありますが、本作のアクションも何度でも観たいと思わされましたね。
一番ときめいたのがブラックパンサー。スーツなしでもウインターソルジャーと互角に戦える格闘能力が素敵すぎ。
やたらとターゲティング広告にS.H.Figuartsが出るようになったんですが、高くて買えないよぅ… (ノД`) アァン
唐突ですが、スパイダーマンがジャイアントマンを倒す時に参考にした昔の映画の動画を貼っておきますね↓
その他、「スティーブのキスをニヤニヤしながら見るバッキーとサム」とか「マリサ・トメイが演じることで、初めてメイおばさんにグッときた!」とか「スパイダーマンのスーツをトニーが作ったことで“目の大きさが変わる表情”が出来るように!」とか「ヴィジョンはもう少し活躍できたのでは?」とか「スティーブはバッキーしか昔の話ができる人がいないのに…」とかとか思うところはあるんですが、時間がないので割愛! 多少不満も書きましたけど、基本的には相変わらず良く出来てて面白かったです (・∀・) ヨカッタ! よく頑張ったというか、ルッソ兄弟による大作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー Part1 Part2」にも期待できるんじゃないでしょうか。ブラックパンサーとスパイダーマンの単独主演作も楽しみだし、今後も「MCU」の映画は見逃せない…なんて凡庸な意見を書いて、この駄文を終えたいと思います。
※宇多丸師匠のわかりやすい時評がアップされたので、ぜひ読んで! 「次が限界だろうなという一種の危うさも感じる1本」というのはなんかわかる気がします… (´・ω・`) ウーン
ルッソ兄弟による前作。僕の感想はこんな感じ。
原作となったコミックス。内容は違うけど、スゲー面白いのでオススメ。
サントラを貼っておきますね。
公式アートブック。発売は7月でございます。
この手の映画の前に出るプレリュード系アメコミ。評判は良くなさそう…。
原題:Captain America: Civil War
2016/アメリカ 上映時間148分
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
製作:ケビン・ファイギ
製作総指揮:ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、パトリシア・ウィッチャー、ネイト・ムーア、スタン・リー
共同製作:ミッチ・ベル
脚本:クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
撮影:トレント・オパロック
美術:オーウェン・パターソン
衣装:ジュディアナ・マコフスキー
編集:ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット
音楽:ヘンリー・ジャックマン
音楽監修:デイブ・ジョーダン
視覚効果監修:ダン・デレウー
出演:クリス・エバンス、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、エミリー・バンキャンプ、トム・ホランド、フランク・グリロ、ウィリアム・ハート、ダニエル・ブリュール、マーティン・フリーマン、ジョン・カニ、ジョン・スラッテリー、ホープ・デイビス、マリサ・トメイ、ケリー・コンドン、アルフレ・ウッダード
パンフレット:★★☆(820円/しっかりした作りで情報量も多め。ポスターが付いてるのも良いけど、スパイダーマンが載っていないのは残念)
(あらすじ)
人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマンはその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で持つべき」という持論のキャプテン・アメリカは反発。2人の意見はすれ違い、一色触発の緊張感が高まっていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※この映画に関しては、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
※で、基本的にはそのまま観てもなんとなく楽しめると思いますが、できれば「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」と「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「アントマン」は観ておくと良いザンス
※今回は「セブン」のネタバレに触れているんですが、「セブン」もネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
※今回の感想については、映画評論家の町山智浩さんのポッドキャスト(200円)で大体のことは語られているので(政治的な解釈とか)、そっちを聴いて!
「アイアンマン」からスタートした「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の映画はすべて劇場で観ているし、同じルッソ兄弟による前作「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は「2014年に観た新作映画ベスト10」で第4位に選ぶほど好きだったし、そりゃあ観るに決まっているということでね、公開してちょっと経った5月3日に親友夫婦とTOHOシネマズ上大岡にて2D・字幕版を鑑賞。で、「もう一回は観ておきたいな~ (´∀`)」なんて思っていたら、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の人気コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画にも選ばれた→感想を今週中にアップしようと思ったため、木曜日にTOHOシネマズ新宿でまた2D・字幕版を観てきました。面白かったですYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!
1回目は上大岡の9番スクリーンで。レイトショー上映だったせいか、客は10分の1ぐらいの入り。
2回目は新宿の11番スクリーン。結構混んでてビックリしました。
最初にストーリーを乱暴に書いておくと、アフリカのナイジェリアでブロック・ラムロウ(クロスボーンズ)がテロを企てたので、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)率いるアベンジャーズが阻止しようとしたところ、隙を突かれて自爆→ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)の処理が失敗したことで多くの死傷者が発生。さらに「『エイジ・オブ・ウルトロン』でも東欧の国ソコヴィアが崩壊して甚大な被害が出た→アベンジャーズのせいじゃねぇか!( ゚д゚) クソガ!」という世論も盛り上がってたため、アベンジャーズは「国連っぽい組織の管理下で活動しなさい」なんて内容の“ソコヴィア協定”を押し付けられまして。
ウルトロンを作ったトニー・スターク(アイアンマン)は犠牲者の母親から罵られたりして海より深く反省していたために賛成するも、スティーブは「ウィンター・ソルジャー」で「頼りにしていたS.H.I.E.L.D.がヒドラの手先だった… (´・ω・`) ザンネン」なんてこともあっただけに反対ですよ。アベンジャーズがトニーを中心とする賛成組と、スティーブを筆頭とする反対組に分かれる中、“ソコヴィア協定”の署名がおこなわれようとした会議が爆破されて和姦だ…じゃなかった(わざとらしいボケ)、ワカンダ国王のティ・チャカが死亡。監視カメラにはバッキー・バーンズ(ウインターソルジャー)の映像が映っていて、彼が国際指名手配されるのです。
スティーブったら、こんな景気の良いドロップキックを放って活躍していたものの。
バッキーの話題を出されて熱くなってしまい、クロスボーンズに自爆されて多数の犠牲者を出しちゃって。
これを機に「インクレディブル・ハルク」では将軍だったロス国務長官がソコヴィア協定への調印を迫ってくると…。
スティーブは拒否するんですけれども。
ウルトロンの事件を猛省しているトニーは受け入れる気マンマン状態。
そんな時、ソコヴィア協定の署名式の会場が爆破されてバッキーが指名手配されるという濡れ衣感満載の展開に。
親友のバッキーを救うためにスティーブが勝手に助けに行って特殊部隊を一緒に凹ったり、父親の仇を討とうとワカンダ国の王子ティ・チャラがブラックパンサーになってバッキーを襲ったりと、あーだこーだ揉めた挙げ句、スティーブとバッキーは逮捕されるも! 精神鑑定医に化けたソコヴィアの兵士ヘルムート・ジモによりバッキーが洗脳されて暴走! スティーブは何とかバッキーを確保すると「ジモの狙いはバッキー以上の力を持つ5人のウインターソルジャーを使って世界を破滅させることだッ!m9`Д´) ビシッ」と推察して、「トニーに話したってわかってもらえないよ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と勝手に仲間を集めて行動を開始。それを察知したトニーもネットの動画で見つけたピーター・パーカー(スパイダーマン)をスカウトしたりして、「トニーが封鎖したので暴れてもOK!(o^-')b」な空港にて、ド派手かつ甘噛みな戦いを繰り広げるのでした。
父親を殺されて復讐に燃える新国王のティ・チャラは…。
ブラックパンサーとなって、バッキーを襲撃! スーツはヴィブラニウム製だから、ちょっとやそっとじゃ崩れないわ!
いろいろあって逮捕されるも、ヒドラの秘密手帳を使ったジモの洗脳によって、またもバッキーが暴走しまして。
スティーブが何とか捕まえて事情を聴くと、バッキー以上に凶暴なウインターソルジャーたちが復活するとのこと!Σ(゚д゚;) アブナーイ
仲間を集めることになって、スコット・ラング(アントマン)が仲間入り。
サミュエル・ウィルソン(ファルコン)が“あの出来事”をこんな風に語るのが愉快でしてね。
そんなワケでスティーブ組のメンバーはこんな感じ。
それに対抗するトニー組はこの面子に…。
“地獄からの死者”スパイダーマンも参戦だッ! って、誰もが思いつく安易なコラを作ってすみません… (ノω・、) ゴメンナサイ
何度も映画化されている人気キャラなだけあって、バッキーのパンチを片手で受け止めたりと、戦闘力は高めだったり。
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)の土壇場での寝返りによって、スティーブとバッキーは無事シベリアに向かって旅立ったものの、他の仲間は全員逮捕→収監されまして。味方であるヴィジョンの誤射によりジェームズ・ローズ(ウォーマシン)が撃墜されて重傷を負ったこともあって、トニーは超カリカリしていたところ! ジモがそれとなく情報を発信→バッキーの爆破&暴走はジモが仕組んだことが判明したので、ちょっと反省してシベリアの施設に向かって、スティーブとバッキーに謝罪。一緒にジモ with ウインターソルジャーズを殲滅しようとしてみたら、ウインターソルジャーズは全員殺されていて、ジモが“洗脳されたバッキーが過去に遂行した任務の動画”を公開→トニーの両親を殺したのはバッキーだったことが発覚するから、ずーーーーーーーーと溜まっていたトニーのストレスが大爆発!ヽ(`Д´)ノ ドウニデモナーレ! バッキーを殺そうとするというね。
本気で襲ってくるアイアンマン! コイツは強敵だぜ!(°д°;) ヒィィィ
実はジモったら、ソコヴィアの崩壊で最愛の家族を失ってアベンジャーズを憎みつつも、とても敵わないとションボリしていたところ、ジョースター卿に「ジモ、それは自分で戦おうとするからだよ。逆に考えるんだ、『奴ら同士を戦わせればいいさ』と考えるんだ ( ´_ゝ`)」と助言されたことで、今回の計画を思いつきまして(雑なウソ)。目的を果たしたジモは自殺しようとするも、ティ・チャラがそれを阻止。で、トニーの方は、結局、2人掛かりで凹られちゃって。「盾は置いてけ!」と言われたスティーブはその通りにすると、バッキーとともに立ち去りましてね。ラストは、バッキーは「オレがまた洗脳されると迷惑だから (´∀`しシカタナシ」とワカンダで冷凍保存されて、ローズはトニーの家でリハビリをスタート(御大はここに登場)。スティーブがトニーに送った謝罪の手紙のナレーションが流れる中、収監された仲間たちをスティーブが助けたところでエンドクレジットに突入。ピーターがウェブシューターをいじくっていたら、なんと最新の端末っぽいスパイダーマンのマークが天井に映って、映画は終わってましたよ。
仕方なく死に物狂いでアイアンマンに立ち向かうバッキー。
2人掛かりで凹られるシーンは超愉快だったけど、ちょっと可哀相でもありました (´・ω・`) トニー...
最初に不満を書くと、
もう少しこんな感じの話になるのかと(「範馬刃牙」より)。
あまり関係ありませんが、こんな動画もありました↓ ファルコンが体作りに母乳を使っているのは有名ですな(混同した文章)。
あと、「1991年の事件」に関しては、劇中でヒントが散りばめられていたにもかかわらず、僕は「ジモの狙いは超人血清を打った5人のウインターソルジャーなのか… (`Δ´;)」とすっかり騙されていて。「バッキーがトニーの両親を殺していた」という展開は衝撃的だったし、見事なミスリードだと感心したんですよ。こんな記事もありますが、確かに「セブン」っぽいなぁと。ただ、同じく「セブン」でも感じたことなんですが(汗)、あまりにも犯人の思惑通りにことが運びすぎというか。「復讐を決意した1人の父親の執念がヒーローたちの絆を壊した」みたいに考えるとグッとこなくはないけどさ、どちらかというと「アベンジャーズほどの人たちがたった1人の兵士に手玉にとられちゃったの?」的に思っちゃったんですよね…。
ただ、「ヒーローの管理云々」は置いといて、「ヒーローが友情ゆえに対立する映画」と考えるとスゲー良かった!ヽ(`Д´)ノ 中盤は「話し合えば済むのでは」と思わなくもなかったけど、「① ヴィオラ・デイヴィスに『アンタのせいで息子が死んだ! 川`Δ´)』と罵られる ② ロス国務長官にチクチクとイヤミを言われる ③ バッキーに殺されかける ④ 親友のローズが重傷を負う ⑤ バッキーが自分の両親を殺したことを知る ⑥ そのことをスティーブはずっと黙っていた」など、トニーにストレスが溜まる様子が丁寧に積み重ねられていたため(しかも、ペッパー・ポッツも側にいないし)、最後の本気の戦闘も「そら、キレるわな… (´∀`;) シカタナシ」とスムースに納得出来たというか。直近の作品なのでちょっと比較しちゃうと「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」よりも全然よく出来た展開じゃないでしょうか。
ガチで殺されかけてビックリなトニー。この時のストレスレベルは1だったんですが…。
親友が傷つけられてレベル2に突入しまして。
さらにバッキーの犯罪をスティーブが黙ってたことでレベル3→ブチギレだッ!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス!
「ウィンター・ソルジャー」に続いて、アクションも良かったですね~。あれだけの人数のヒーローがいるのに、ちゃんとそれぞれに見せ場を用意していて。特に中盤の戦いは、新キャラのブラックパンサーやスパイダーマンをカッコ良く見せながら、旧キャラにも活躍させていて、さらにアントマンが巨大化するというサプライズもあるんだから、よく整理したなぁと。それと、中盤の戦いは愉快な要素を多めにしていることで、クライマックスの“本気のアイアンマン”が怖く見えるのも素晴らしい。正直なところ、カメラがブレる感じは好みじゃなくて、「ウィンター・ソルジャー」のアクションの方が好きではありますが、本作のアクションも何度でも観たいと思わされましたね。
一番ときめいたのがブラックパンサー。スーツなしでもウインターソルジャーと互角に戦える格闘能力が素敵すぎ。
やたらとターゲティング広告にS.H.Figuartsが出るようになったんですが、高くて買えないよぅ… (ノД`) アァン
唐突ですが、スパイダーマンがジャイアントマンを倒す時に参考にした昔の映画の動画を貼っておきますね↓
その他、「スティーブのキスをニヤニヤしながら見るバッキーとサム」とか「マリサ・トメイが演じることで、初めてメイおばさんにグッときた!」とか「スパイダーマンのスーツをトニーが作ったことで“目の大きさが変わる表情”が出来るように!」とか「ヴィジョンはもう少し活躍できたのでは?」とか「スティーブはバッキーしか昔の話ができる人がいないのに…」とかとか思うところはあるんですが、時間がないので割愛! 多少不満も書きましたけど、基本的には相変わらず良く出来てて面白かったです (・∀・) ヨカッタ! よく頑張ったというか、ルッソ兄弟による大作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー Part1 Part2」にも期待できるんじゃないでしょうか。ブラックパンサーとスパイダーマンの単独主演作も楽しみだし、今後も「MCU」の映画は見逃せない…なんて凡庸な意見を書いて、この駄文を終えたいと思います。
※宇多丸師匠のわかりやすい時評がアップされたので、ぜひ読んで! 「次が限界だろうなという一種の危うさも感じる1本」というのはなんかわかる気がします… (´・ω・`) ウーン
ルッソ兄弟による前作。僕の感想はこんな感じ。
原作となったコミックス。内容は違うけど、スゲー面白いのでオススメ。
サントラを貼っておきますね。
公式アートブック。発売は7月でございます。
この手の映画の前に出るプレリュード系アメコミ。評判は良くなさそう…。