プリディスティネーション(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

プリディスティネーション(ネタバレ)

プリディスティネーション

プリデスティネーション

原題:Predestination
2014/オーストラリア 上映時間97分
監督・製作・脚本:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
製作:パディ・マクドナルド、ティム・マクガハン
製作総指揮:マット・ケネディ、ジェームズ・M・バーノン、マイケル・バートン、ゲイリー・ハミルトン
原作:ロバート・A・ハインライン
撮影:ベン・ノット
美術:マシュー・プットランド
衣装:ウェンディ・コーク
編集:マット・ビラ
音楽:ピーター・スピエリッグ
出演:イーサン・ホーク、サラ・スヌーク、ノア・テイラー
パンフレット:★★★★(720円/わかりやすい解説&小ネタが満載で良いパンフ)
(あらすじ)
1970年、ニューヨーク。ある流れ者によって不遇の道を歩まされたという青年(サラ・スヌークジョン)の身の上話を聞いた酒場のバーテンダー(イーサン・ホーク)は、自分が未来からやってきた時空警察のエージェントであることを明かす。青年の人生を狂わせた流れ者への復讐のチャンスを与えるため、バーテンダーは1963年にタイムスリップし、当時の青年をエージェントに勧誘するが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この映画はネタバレを読んじゃうと興を削がれるタイプの作品なので、少しでも観ようと思っている人はこんな駄文を読んじゃダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ
※この映画の感想については、ナイトウミノワさんの記事が良かったので、ぜひ読んで!
※今回の記事は、「タイムコップ」のネタバレにも触れているので、気をつけて!
※今回の記事には、グロい画像が貼られているので、そういうのが苦手な人は読まないで!
※今回の記事は、同じ画像を何度も使っているけど、決して手抜きじゃないです。


もうすっかり都内での公開が終わったのかと思っていたら、まだギリギリやっているみたいだし、僕なりの理由もあるので、とりあえず本日アップしておきますよ。イーサン・ホーク主演のSFという情報だけでもなんとなく興味が湧くのに、劇場で予告編を観たらなかなかカッコ良くて(確かバルト9だったと思う)。なんかさ、テンポラル・エージェントなんて気取った職業名を付けちゃってるけど(苦笑)、要はイーサン・ホーク版「タイムコップ」ってことでしょ? 


名称から凝りたい気持ちはわかりますけどねぇ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ
テンポラル・エージェント

なんとなく木曜洋画劇場「タイムコップ」の予告編を貼っておきますね↓




ハッキリ言って、ピーター・ハイアムズ監督作の「タイムコップ」はそんなに良い映画ではないけれども(というか、駄作認定されても仕方ない出来)、僕は「1」「2」も決して嫌いではなくて。さらに監督が「デイブレイカー」のスピエリッグ兄弟だと知って、観る気マンマン状態に突入。高橋ヨシキさんオススメのタイムトラベル映画「プライマー」を観たりして自分なりに準備をしてみたものの、なかなか足を運べなかったんですが…。3月下旬、上映終了間際のユナイテッド・シネマとしまえんで観てきました。「ナイス70点!m9`Д´) ビシッ」って感想ですかね。


スクリーン2で観たんですが、15人ぐらいは観客がいた記憶。
スクリーン2


あのね、まったくイーサン・ホーク版「タイムコップ」って感じじゃなかった!Σ(゚д゚;) チガウ! なんて言うんだろう、タイムパラドックスミステリーというか…。正直、ネタバレを読んじゃうと興を削がれるタイプの映画ではあるので、ちょっと興味がある方はこんな駄文を読むのは止めて劇場に行くか、二番館での公開を待つか、DVDがリリースされるまで読まない方が良いですよ、マジで。


唐突ですが、花澤香菜さんの「星空☆ディスティネーション」を貼っておきますね↓




最初は全然違う話を想像してた。予告編で流れていたように「女性の相棒と組んで、犯罪者を捕まえるのだろう」程度のボンヤリとした認識ですよ。だから、神出鬼没の連続爆弾魔フィズル・ボマーを追う捜査官(イーサン・ホーク)が、1970年に“ジャンプ”→バーテンダーに化けて“社会への怒りに満ちた青年”と話している時は、「この客がフィズル・ボマーなのかな…?」なんて思ったりもしたんですね。


この映画、酒場での会話シーンがスゲー長かったり。
酒場での会話シーン


だがしかし! 青年がバーテンダーに「私が少女だったころ…」なんて風に身の上話を始めた瞬間、謎はすべて解けた!m9`Д´) ビシッ この時点まで青年役をサラ・スヌークという女性が演じていたことに気付かなかったのは恥ずかしい話ですが(ただ、彼女の演技が上手いと思う)、今まで「複製された男」「典型的な侵略映画だな!(`∀´) フハハハハハ」とカン違いしたりと、低偏差値丸出しな駄文を垂れ流してきた僕が、今作に関しては即座に「タイムコップ」とは違うことを看破し、スムースにオチまで読めたというミラクルLOVE。いや~、非常に気持ち良かったです (´∀`) ウフフ


僕の気持ちを代弁する愚地独歩の画像を貼っておきますね。
気持ちイイ~

なんとなく牧瀬里穂さんの「Miracle Love」も貼っておきますね↓




まぁ、正直なところ、映画冒頭で捜査官が「整形して声も変わってしまった」という時点で、「じゃあ、誰かと同一人物だったりする可能性があるな ( ̄ー ̄) ニヤッ」なんて思ってたワケで。さらに青年の話が進めば進むほど深まる確信。話の構成を無視して、この映画がどんな事情だったかを画像を使って雑に説明すると、こんな感じなのです↓


① 始まりは1945年。赤子のジェーンが孤児院に届けられまして。
孤児院に届けられたジェーン

② ジェーンはスクスクと育ちながらも「誰からも愛されないんだわ…」なんて孤独を抱えていたところ!
スクスクと育ったジェーン

③ 自分のことを超良くわかってくれる素敵な男と恋に落ちて、セックス!川`Д´)人(`Д´)ノ ヤッチャオーゼ! だが男は去ってしまう…。
ジェーンとジョンの出会い

④ しかも妊娠→出産! 難産により女性としてはダメになるも、実は両性具有だったので、今度は男性“ジョン”として生きることに。
妊娠→出産

⑤ 赤子は女の子。ジェーンと名付けて大事に育てようと思ったところ、何者かにさらわれてしまって…。
さらわれるジェーン

⑥ やさぐれて酒場でグダグダしていたところにバーテンダー=捜査官が登場するのです。
酒場での会話シーン

⑦ 「妊娠させた男を殺したい!」という望みを叶えるべく、捜査官と過去にジャンプをしたら、その男は“未来からきた自分”だったというオチ。
ジェーンとジョンの出会い

⑧ 自分自身からタイムコップ業務を受け継いだジョンは、フィズル・ボマーを追うも大火傷。
火傷で重症

⑨ すっかりイーサン・ホークの顔と声になって、1970年にジャンプ→昔の自分をスカウトですよ。
酒場での会話シーン

⑩ さらにジャンプして、ジェーンが生んだ赤子を誘拐。
さらわれるジェーン

⑪ 1945年の孤児院に届ける…ってことは、自分とセックスして自分を産んだことに!Σ(゚д゚;) ナニソレ!
孤児院に届けられたジェーン

⑫ これで任務完了…かと思いきや、フィズル・ボマーを発見→未来の自分だということが発覚→射殺。
フィズル・ボマーを射殺!

⑬ ただ、度重なるジャンプの影響でおかしくなったジョンは、フィズル・ボマーになりそうなムードなのでした~ (・∀・) オシマイ
フィズル・ボマー


もうね、究極のナルシスト話というか、自作自演というか。正直、僕はフィズル・ボマーを経て、「タイムコップ」の元締めであるロバートソン(ノア・テイラー)になると思っていたので、若干、拍子抜けしたところはあったんですけど、よくよく考えると「誕生も死も自分自身がやる」ってのがキモなんでしょうな。超有名な「鶏が先か、卵が先か」話も出たりしましたが、こういうのって「時間のすべてが同時に存在する」的なことなのかな…って、何だかよくわからないや (´∀`;) ムズカシイ


ちなみに僕は吉田戦車先生の「ヒヨコが先」派でございます(「甘えんじゃねぇよ!」より)。
三角絞めでつかまえて-ヒヨコが先だった!


原作はロバート・A・ハインラインの「輪廻の蛇」という短編小説なんだそうで(原題は「All You Zombies」だけど、良い邦題だと思う)。恥ずかしながら未読だったので(汗)、いそいそと買って読んでみたら、「1人の人間が父親も母親も赤ん坊も兼ねてみるって、どうよ? (・∀・) ニヤニヤ」なんて思いつきをわずか29ページで見事にまとめてましてね。正直、「よくこれを長編映画にしたな!Σ(゚д゚;)」と。イーサン・ホークとサラ・スヌークの演技力が素晴らしいのはもちろんのこと、原作になかった少女時代のエピソード(「ステゴロが強い」という設定が好き)や連続爆弾魔のアイディアを盛り込んだのは面白かったし、低予算ながらも作品の雰囲気やガジェットもイイ感じだったし、スピエリッグ兄弟はセンスが良いなぁと感心いたしました。


このバイオリンケース型タイムマシンとか、カッコ良かったです。
バイオリンケース型タイムマシン


ただ、個人的に微妙に乗れなかったのは、“主人公が生殖可能な両性具有”という都合の良さは置いといても、自分とセックスしますかね? 僕も自己愛はかなり強いタイプですけど(苦笑)、正直、女性状態の自分とのセックスなんて…想像しただけで…残念な気持ちになります… ('A`) ゲッソリ 漫画で例えるなら「俺がいちばんセクシー」的な感じなんですかね? 確かに孤独な自分の気持ちを一番わかってくれるのは自分なだけに、まったく理解できないワケではないんですが、セックスまで行くと「なにこの話」感は拭えなかったかなぁ。


自分で自分を慰める「サニー 永遠の仲間たち」の一場面。こういうのだったら、わからないでもない。
三角絞めでつかまえて-自分をそっと抱き締める

一方、「タイムコップ」では同じ人間が接触するとこんなことになるのでセックスできない…というどうでも良い情報。
タイムコップのラスト


とは言え、この手の話って、「ジョンはあの後、爆弾魔のスクラップ記事の現場にジャンプを繰り返して、その主張が正しかったことがわかってしまった&頭がおかしくなってしまったので、フィズル・ボマー化したんじゃないだろうか? (・ω・) ドウヨ?」的なことを自分なりに考えたりするのがスゲー楽しいんですよね。主人公の名前が名無しの権兵衛を想起させたりとか、小ネタも満載で、たぶん一度観ただけでは拾いきれないんじゃないかしらん。なんかね、ちょっとオチが読めたぐらいで「謎はすべて解けた!m9`Д´) ビシッ」なんて偉そうな文章を書いちゃいましたが、それだけじゃないというか、妙に味わい深い作品だと思ったり。

そんなワケで、原作を読んでいる人が観たらまた違う感想を抱くのかもしれませんけど、僕的には「文句ナシの70点」って感じの映画でしたよ。ちなみに、主演のイーサン・ホークがインタビュー「この映画のことを知ったような口を利くヤツがいたら、きっとウソつきだと思うよ (`Δ´) クソガ!」なんて言っている中、散々知ったような文章を垂れ流してしまったワケですが、しかし。この感想を更新した今日はエイプリルフールということでね、こんなウソつきな僕を許してほしい…。届け、この思いよ!ヽ(`Д´)ノ ナンダコレ




イーサン・ホークが主演したスピエリッグ兄弟監督作。僕の感想はこんな感じ



原作の短編が入ったロバート・A・ハインラインの作品集。買っちゃいました。



高橋ヨシキさんがオススメしていたので観たら、面白かったけどサッパリだったタイムトラベル映画。



イーサン・ホーク主演のSFで好きなのはこのアンドリュー・ニコル監督作ですかね。



一応、貼っておきますよ。リブートのウワサはどうなったのか…。



劇場公開されなかった続編も貼っておきますね。ジェイソン・スコット・リーが龍化する場面が好き。