「ゴジラ(1954年版)」から「ゴジラ FINAL WARS」までの雑な感想文(後編) | 三角絞めでつかまえて2

「ゴジラ(1954年版)」から「ゴジラ FINAL WARS」までの雑な感想文(後編)

いや~、前編をアップしてから結構経ってしまいましたが(汗)、今さらながら残りの平成ゴジラシリーズからミレニアムシリーズの感想を残しておきますよ。正直、僕はかなり適当に観ている&それほど思い入れがないので、ゴジラが好きな人は読まない方が良いかもしれません。



<16本目:ゴジラ (1984年版):40点>

前作から約9年振りに作られた映画。「1作目から約30年後にまたゴジラが現れた!Σ(゚д゚;)」というお話なので、2作目から15作目までとは繋がっていない感じ(とは言え、昭和シリーズの各作品の繋がりも適当な印象ですが)。しっかりした役者さんを揃えて人間ドラマを重厚にして、リアル路線を目指したのは良いけど、中途半端で地味というか。展開が遅いのには凄まじくイライラしたし(ヘリに乗り込むくだりとか武田鉄矢さんとか、人間パートに不要な描写が多すぎ)、ゴジラが火口に落ちた後の辛気くささにも超ゲッソリ。まぁ、個人的にスーパーXは嫌いじゃないんですけどね… (´・ω・`) あと、まったく関係ないんですが、「靖子のポットは使いYASUKO」というパンチラインを久しぶりに思い出しました。

ちなみに昔、このことわざを教官に言われたことがあります ('A`)
16 大男総身に知恵が回りかね



<17本目:ゴジラvsビオランテ:75点>

ちょっと思い出したんですけど、僕はちょうど格闘アクション映画に夢中になってた時期で、ゴジラ映画にはあまり興味が持てなくなってたんですよね…。だから、当時はそれほど好きじゃなかったものの、見直してみたらかなり面白かったです (・∀・) イイジャン! ビオランテとのバトルもカッコ良かったなぁ。ただ、最後の三田村邦彦さんのアクションは不要だったような。

このビオランテを倒す場面、モロに「GODZILLA ゴジラ」のラストに引用されてましたな。
17 口の中に放射能!



<18本目:ゴジラvsキングギドラ:66点>

ごめんなさい、当時観た時は、ハリウッドの特撮と比べちゃって全然乗れなかったというか。特にM11というアンドロイドの「ターミネーター」もどきのシーンには心底ガッカリしてね…(遠い目)。で、あらためて観ても、タイムパラドックスの辻褄は何が何やらだし、スピルバーグ少佐とか全然上手くないと思いましたが、予想より楽しかったというか。バブル崩壊直前の映画ということで、当時の人が想像した23世紀の世界の設定が面白いし(前に観た時は変だと思わなかった)、クライマックスに未来人のエミー・カノー(中川杏奈)がメカキングギドラに乗り込んで闘う場面は、どことなく呑気なところも含めて大好きでしたよ。

このM11のダッシュシーン、「電子戦隊デンジマン」のOPを連想しました。
18 走るM11



<19本目:ゴジラvsモスラ:59点>

この映画では「小美人」が「コスモス」という名前で出てくるんですが、出て来た途端に一気にリアリティラインがファンタジー寄りになって萎えるというか。まぁ、あくまで好みの問題であって、不思議と昭和シリーズでは許せるんですけどね…。ところどころ「モスラ対ゴジラ」を意識した人間ドラマも、そんなに上手くない印象(「キングコング対ゴジラ」っぽい場面もありましたな)。ただ、僕の地元ということもあって、クライマックス、みなとみらいでのゴジラvsモスラ&バトラは燃えました! (*゚∀゚)=3 ムッハー

このビーム鱗粉乱反射攻撃はカッコ良かったです。
19 MM21でのバトル!



<20本目:ゴジラvsメカゴジラ:69点>

昭和シリーズよりもリアル寄りな世界観でベビーゴジラを出すのは微妙に感じたし、佐野量子さんとベビーの愛情物語とか心底どうでも良かったし、Gフォースが英語でやり取りするくだりは微妙に感じちゃったけど(こっちの「Gフォース」じゃないヨ (o^-')b キヲツケテ!)、メカゴジラが人間側の兵器として登場するというのは、やっぱりグッとくる。メカゴジラの戦闘シーンはどれも好きでしたが、最後はゴジラを倒してほしかったなぁ。早すぎた「パシフィック・リム」…ってのは、ごめんなさい、さすがに褒めすぎでした (ノ∀`) エヘヘ 

メカゴジラとガルーダがドッキングしてスーパーメカゴジラに! 勝ってほしかったなぁ。
20 メカゴジラとガルーダがドッキング



<21本目:ゴジラvsスペースゴジラ:30点>

これはキツかったです ('A`) 僕的にはリトルゴジラだけでもイラッとするのに、フェアリーモスラとか「正気か!?Σ(゚д゚;)」と。スペースゴジラに関しても「ゴジラを倒して地球を征服する」って何なのか。基本的に人間側のロボ兵器は好きだけど、モゲラのデザインはさすがにカッコ良いと思えないし…。それと、どうしても被災者がいるワケだから、平成シリーズのリアリティラインで「ゴジラも結構いい奴」みたいなことを人間側が言い出すのってスゲー苦手だなぁと(権藤吾郎が死んだ話も出てるのに!)。実は、超能力者の三枝未希というキャラが結構好きなだけに、主役級に扱われていた分、こんな映画になっちゃって可哀相になっちゃいましたよ… (´・ω・`) ザンネン

この台詞、バカじゃないかと思ったり。
21 結構いい奴だったよな



<22本目:ゴジラvsデストロイア:56点>

ゴジラのメルトダウン問題とか、1作目で使用されたオキシジェン・デストロイヤーの話が出て来たりとか(映像も流れる)、そういう要素は超素晴らしいと感心したんですが…。「ゴジラが可哀相」的な主張ってスゲー苦手だし、ゴジラジュニアも全然好きになれない。「エイリアン2」っぽいシーンが出てくるけど、劣化コピーって感じで本当にツラい。ただ、ラストのゴジラとデストロイアのバトルは派手で良かったし、人間がデストロイアを倒すという展開も好きです (o^-')b

1作目のヒロイン・山根恵美子(河内桃子)が登場したのも良かったんですけどねー。
22 山根恵美子(河内桃子)が登場!



<23本目:GODZILLA(1998年版):53点>

“マグロ食ってるダメな奴”として知られるローランド・エメリッヒ監督版もあらためて観たワケですが、結構楽しかったですよ。「怪獣映画じゃなくモンスターパニック映画」ってのは確かにその通りで、都会を舞台にした「ジュラシック・パーク」って感じなんですよね。まぁ、嫌いじゃないけど、確かにこの作品に出ているのはゴジラじゃないし(特に「放射能を吐かない」のと「卵を産む」のがイヤ)、上映時間が長いのは苦手かなぁ。

こういう場面での音楽が“感動モノ”っぽかったりするのも好みじゃなかったり。
23 感動的な音楽が流れてました



<24本目:ゴジラ2000ミレニアム:54点>

仕切り直したミレニアムシリーズの1本目。前に観た時は、ゴジラ予知ネットワークの主宰の娘にイラッとしたものですが、3歳の娘を持つ今では「頑張って!(´∀`)」とすっかり応援モードに。前半はなかなか良くて、特にゴジラvs自衛隊は燃えました。クライマックスのバトルも決して嫌いじゃないです。ただ、あのUFOのCGはちょっと…。話も雑で、ゴジラシリーズのリスタートと異星人襲来は食い合わせが悪かった気がします。ラスト、主人公が「ゴジラはオレたちの中にいるんだ」なんて言ってましたけど、「おまえは何をいってるんだ (゚Д゚)」と思ったり。

vs自衛隊のシーンは楽しかったですぞ!
24 自衛隊vsゴジラ!



<25本目:ゴジラ×メガギラス G消滅作戦:64点>

今回、平成シリーズから連続で観ていただけに、作品ごとに世界観が違うミレニアムシリーズは結構新鮮。「1作目でゴジラが死んでない」「首都が大阪になっている」という設定を説明→ゴジラと自衛隊が戦うオープニングは良かったです。ブラックホールを使った対ゴジラ用兵器ディメンション・タイドも理屈はよくわからないけど盛り上がりましたね。残念だったのは、渋谷の水没描写が雑だったことと、肝心のゴジラとメガギラスのバトルが安っぽかったこと(メガギラスのシッポを噛んだ場面は笑ったけど)。あと、ヒロインがかなり暴走気味な人で、「博士たちの技術を信じます (`・ω・´し キリッ」なんて言いながら、作戦が失敗したら即キレてたのは辟易しました。

水道局員役で極楽とんぼが出てましたよ。山本圭一さん、懐かしいですな…。
25 極楽とんぼ



<26本目:ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃:79点>

平成ガメラ3部作で知られる金子修介監督が手掛けたゴジラ映画なワケですけど、スゲー面白い!ヘ(゚∀゚*)ノ「ゴジラが太平洋戦争で死んだ人たちの怨念の集合体」って設定がユニークな上に、怪獣のせいで一般人が死ぬ描写をちゃんと入れているところにも好感が持てます。こんな内容を「とっとこハム太郎」と同時上映したのは、いろいろな意味でスゴいですな。白目をむいたゴジラの凶悪なツラ構えも最高だし、日本を守るために復活した護国聖獣たちもカプセル怪獣みたいで燃えるし…(結局、みんな弱いのもカプセル怪獣っぽかった)。「最後にゴジラを倒すのは人間」というのも良い感じ。それと…実は新山千春さんが大好きなので、彼女が頑張る姿を観られたのもうれしかったです (*ノ▽ノ) ハズカシッ

若大将のモノマネをしてた時とは大違いの凶悪ヅラですな。
26 白目で凶悪なゴジラ



<27本目:ゴジラ×メカゴジラ:89点>

スゲー好きです (´∀`) ウフフ “人間側の兵器としてのメカゴジラ”は「ゴジラvsメカゴジラ」から引き継いだ設定ですが、さらに“初代ゴジラの骨格”を使っているという新要素を加えたのが面白い(暴走したりする)。自衛隊の組織内描写がしっかりしているのも良くて、その中で頑張る特生自衛隊員・家城茜役の釈由美子さんがまた素敵。このころの彼女は「修羅雪姫」でアクションに励んでいたりしたっけ…(しみじみ)。この映画のメカゴジラ=3式機龍はマジでカッコ良くて、対ゴジラとの戦闘シーンでは大興奮。特に肉弾戦を挑むクライマックスは、このころのゴジラ映画にはなかった“怪獣プロレス感”に溢れてて最高でした。当然ながら機龍を開発したシングルファーザー(子どもは娘)にも感情移入しまくりで、本当に大好きなゴジラ映画ですね~。

上官役の高杉亘さんも好みのタイプでしたよ(アウトな文章)。
27 上官は高杉亘



<28本目:ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS:57点>

「ミレニアムシリーズでは唯一、前作から世界観を引き継いでいる」ということで期待したんですが、それほどでもなかったです (・ε・) ウーン 3式機龍の活躍振りとか、機龍の正オペレーターが虎牙光揮さんだったりしたのは良かったんですけど…。さっきも書きましたが、小美人が出てくると一気にファンタジー色が強くなるのもあって、話自体が苦手だったかなぁと。あと、“整備士の主人公”って微妙に盛り上がらなくて。やっぱり戦闘する人が主人公の方が好みだし、何よりもこいつがウジウジしてばかりだから、結構イラッとしちゃいました、すみません。

「モスラ」で重要な役割を果たした中條信一(小泉博)が登場したのは悪くなかったんですが。
28 「モスラ」にも出てました



<29本目:ゴジラ FINAL WARS:90点>

みなさん、ごめんなさい!ヽ(´Д`;)ノ 心あるゴジラファンなら、この映画に90点を付けている時点で「ふざけんな!(`Δ´)」と激怒する可能性が高いワケですが、ちょっと待って! なんて言うんですかね、怪獣映画って、怪獣の大暴れと大暴れの間には“人間ドラマ”が挟まれるのが相場ですけれども、もしそこに“人間アクション”が挿入されたならーー? ハッキリ言って、僕にとって夢のような作品ではあるじゃないですか、たぶん、きっと。実は僕が唯一、自主的に劇場へ足を運んだ&DVDを所持しているゴジラ映画だったりするのです… (;`∀´) エヘヘ

オープニングから「リベリオン」っぽかったりしてね。いろいろと「マトリックス」っぽかったりもします。
29 リベリオンっぽい

怪獣バトルだけでなく、バイクに乗った松岡昌宏vsケイン・コスギが観られるなんて! 「運転はどうしてるの?」なんて聞くんじゃない!
29 松岡vsケイン

松岡昌宏さんが北村一輝さんにマウントパンチする後ろでゴジラもマウントパンチ! なにこの特盛り状態。
29 マウントパンチ

というか、この作品は僕が好きなものだらけなんですよ。まず、北村龍平監督のファンだし、松岡昌宏さんと北村一輝さんも好きだし(のちの「夜王 ~yaoh~」である)、ケイン・コスギさんも「マッスルヒート」を公開初日に観る程度には応援しているし。さらに格闘家が出演しまくっているのも魅力で、ドン・フライが主役の1人というだけで80点じゃないですか。船木誠勝さんもカッコ良かったなぁ。その他、カイル・クーパーによるオープニングタイトルが素敵だし、「ミュータント部隊“M機関”」とか「オペレーション・ファイナルウォーズ」とか「最強の存在“カイザー”」とか中二心をくすぐるキーワードが満載だし…。まぁ、正直なところ、“勢いだけの映画”って気もするけど、でも、どうしても好きなのです… (´Д`;) スミマセン

北村一輝さんの魅力に支えられているところも大きいですよね。ガイガンを呼ぶシーンはこの映画の白眉。
29 ガイガン!

男気がムンムン匂い立つドン・フライ。こんな艦長ならどこまでもついて行くぜ!
29 ドン・フライが最高!

この台詞を言っているのは船木誠勝さん。ミュータント戦士相手に生身で大暴れでした (´∀`) ンモウ!
29 船木誠勝もカッコイイ!



ううむ、ダラダラと書いて来ましたけど、僕のゴジラ映画の感想はこんな感じでございます。最後に、今年公開された「GODZILLA ゴジラ」を含めた合計30本の中で、TBSラジオの人気番組にあやかって、「好きなゴジラ映画トップ5」を残しておきますね↓


第1位 モスラ対ゴジラ
第2位 ゴジラ FINAL WARS
第3位 ゴジラ
第4位 ゴジラ×メカゴジラ
第5位 ゴジラ対ヘドラ

※一番好きな造形のゴジラは「GODZILLA ゴジラ」


今回、「GODZILLA ゴジラ」の公開に乗せられて全作品を観て、低い点数を付けちゃったのもありますが、全体的には非常に面白かったですよ。恥ずかしながら、この企画をやってなかったら、初めて劇場で観たゴジラ映画が「モスラ対ゴジラ」だってことすら忘れてたワケで、本当にやって良かったです。これで当分、ゴジラ騒動が収まってしまうと思うと、スゲーつまらないというか、饅頭でも食べたい気持ちになりますな…。製作が決定したハリウッド版の続編、早く公開されないかしらん (・ε・)


杉浦茂先生の愉快な一コマを貼っておきますね(「ゴジラ漫画コレクション 1954-58」より)。
まんじゅうでもくおう


おしまい。