ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人(ネタバレ)

ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人

ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人

原題:Gallowwalkers
2013/アメリカ 上映時間90分
監督・脚本:アンドリュー・ゴス
製作:ジャック・ボウヤー、コートニー・ローレン・ペン、ブランドン・バローズ
製作総指揮:アレックス・アバント、ロジャー・アラン・グラッド、デビッド・シフ、ケン・ロス
脚本:ジョアン・リエイ
撮影:ヘナー・ホフマン
美術:ローレンス・ボーマン
衣装:ピエール・ビエンニングス
編集:ルドルフ・ブテンダッハ
音楽:スティーブン・ウォーベック、アンディ・グレン
出演:ウェズリー・スナイプス、ケビン・ハワース、ライリー・スミス、タニット・フェニックス、シモーナ・ベールコワ、スティーブン・エルダー、パトリック・バーギン、ジェイ・グラント、ヘクター・ハンク、デビッド・デ・ビール、アリッサ・プライダム、ダラス・ペイジ、デリック・グリフィス、アレックス・アバント、ジェニー・ガゴ、トミー・ファン・デア・ネスト
パンフレット:なし
(あらすじ)
アメリカ西部開拓時代。恋人を死に追いやった悪党と手下たちに復讐を果たし、自らも命を絶ったアマン(ウェズリー・スナイプス)。しかし、アマンの母親がわが子を生き返らせるため神と恐ろしい契約を結ぶ。アマンは息を吹き返すが、同時に彼が殺した悪党たちも「ギャロウ・ウォーカー」と呼ばれるゾンビとなってよみがえり、アマンへの復讐を企てる。復活したアマンは、ゾンビたちとの果てない戦いに身を投じる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※今回の記事は、無駄な文章や下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は気を付けて!
※今年から、1年に観る新作映画は120本と決めているのですが、ウェズリー・スナイプスの出所祝いということで、本作はカウントしないことをあらかじめ断っておきます。


まだ2月公開の映画で感想をアップしていないのがあったりするんですが、今週の金曜日で公開が終わってしまうということで、更新しておきますよ。ウェズリー・スナイプスの主演作を劇場で観るのは「ブレイド3」以来(出演作は「クロッシング」以来)ですけれども、「映画秘宝 2014年 05月号」ギンティ小林さんの紹介記事のテンションがダウナー気味だったので、そんなに期待はしてなくて。ただ、出所祝いとして観てあげようと思って(撮影したのは投獄される前みたいですがー)、先日、シネマート六本木に行ってきました。予告編の方が超良かった!ヽ(`Д´)ノ


パンフレットは作られていないのでした…。
パンフレットはなし


つい先ほど、「そんなに期待はしてなくてぇ~ (`∀´) ヘラヘラ」なんて文章を書きましたが、あれはウソだ(突然、偉そうに)。ハッキリ言って、結構期待してた。だってさ、この予告編がスゲー僕好みなんだもの…。いや、ちょっとね、さすがに狙いすぎなところはあると思いますよ。例えば、僕も「首ぱっちん」の平仮名の使い方にはイラッとするんですが、しかし! 「いま、『ブレイド』を超える“伝説”が降臨する!」なんて煽り文句とか、クセのある敵キャラの数々とか、もうこの手の予告編を観てDNAレベルで燃えてしまうのは仕方のないことなのです… (´Д`;) ハァハァ


「銀幕」と書いて「シャバ」と読ませるセンス、嫌いじゃないぜ?
銀幕へ完全復活!

こういうクセのある敵キャラが続々出てくるのも超好き! コイツはどんな攻撃を仕掛けてくるのやら (´∀`) キニナルー
煉獄の看守!

そして雌雄を決する悪と正義! やだ、体が火照って来ちゃった…(なにこの文章)。
地獄の亡者vs煉獄の処刑人


つーか、もうアクション映画の予告編のナレーションに立木文彦さんは禁止!ヽ(`Д´)ノ そりゃあ、燃えるよ、燃えるって、燃えるんだけどさ、まんまとしてやられた感もするというか。作り手の「ホラ、お前、こういうのが好きなんだろ?(`∀´) オラオラ」って顔が透けて見えるのに、「ああん、悔しいけど感じちゃう… (´Д`;) ダメェ」的な? って、なんとなく下ネタを書いてしまうのは、僕自身、欲求不満を抱えているからかもしれませんな… (´・ω・`) ナンダソリャ


なんとなく失笑するステイサムを貼っておきますね(「ブリッツ」より)。
三角絞めでつかまえて-なんだそりゃ


閑話休DiE!m9`Д´) ビシッ で、実際に観てみたら、ウェズリー・スナイプス、ウェスタン、ゾンビ、ゴア描写と、僕がそこそこ好きなモノが揃っていたハズなのに、「ブレイド」を超えるどころか、足下にも及ばないレベルでビックリですよ。いや、ビジュアル的にカッコ良い場面は結構あるし、敵の首をもぐところは素敵だし、ウェズリー・スナイプスの早撃ち描写とかはそんなに悪くないんですけど、その他のところがスゲー適当なんですね。


ちなみに「ブレイド」はこんな感じの映画です↓ やべぇ、スゲー観たくなった!ヘ(゚∀゚*)ノ




例えば、ウェズリー・スナイプス演じるアマンの戦闘力が高い理由を描かないんです。いや、別にそういう作品も普通にありますけど、この映画の場合は、アマンがどうやって育ってきたかを長々と説明するシーンがあるワケで。そうやって過去を見せられると、「じゃあ、アマンはどのタイミングで戦闘訓練をしたんだろ?(・∀・)」って興味が湧くのが普通じゃないですか。ところが、そこはスルーして、大人になったら、すでに凄まじい射撃能力を習得済みだから、なんか腑に落ちないんです。

全編そんな感じで説明不足…というか、もともとちゃんと考えてないんでしょうな、たぶん。アマンが保安官に捕まっていた若僧ファビュラス(ライリー・スミス)を助けた理由とか、悪のゾンビ軍団は変な顔になってたりするのに同じ原理で蘇ったファビュラスがそうならない理由とか、アマンがファビュラスを撃って蘇らせた理由とか、本当にサッパリで。それとなくスナイプスに“したり顔”をさせてれば、こっちが勝手に脳内補完して納得するとでも思ってるんですかね? 回想シーンの挟み方も下手だしさぁ(いきなりベラベラかつ長々としゃべり出す)。


誰か、アマンがわざわざコイツを救った理由を教えてほしいです。何かのシーンを見落としたのかなぁ…。
ファビュラス(ライリー・スミス)


肝心のアクションも全然ダメ。序盤の早撃ちバトルあたりは、それっぽく見えて悪くないんですが、終盤、アマンが実家に敵をおびき寄せて戦うシーンが最低。ああいう“敵を迎え撃つシチュエーション”なんて、誰が撮っても面白くなりそうなのに、作戦はないわ、襲ってくる敵の位置関係はよくわからないわと、本当に残念なクオリティ。即物的に個々のアクションを楽しもうかと思ってみても、そんなにセンスが良いワケでもなく。襲撃されるシーンで、アマンがわざわざムチを取り出したから、「おっ、見せ場ですな!ヘ(゚∀゚*)ノ」って期待したら、あまりにも凡庸でガッカリしました。「それでも夜は明ける」のムチシーンの方がよっぽど斬新でしたよ(背中の皮を肉ごと剥ぎ取っていく描写とか)。

まぁ、「自分が殺した相手がゾンビ化する」って基本設定は嫌いじゃないんですけどね。あと、敵の親玉カンサ(ケビン・ハワース)の息子が蘇らない理由は「彼だけ独房ですでに自殺していた→アマンが殺してない」って展開も悪くないとは思いました。一応、オチを書いておくと、アマンはカンサとの早撃ちバトルを制して、首をもいで勝利。ゾンビ化したファビュラスに「死に方がわからないんだけど?」って聞かれたアマンが「まずは正直に生きろ!」なんて上手いことを言った風なムードで終わってました。ちなみにエンドクレジットに出てくる絵はなかなかカッコ良かったです。


予告で流れたこのシーン、ラスボスでした。首を手でもぐ描写はどれも良かったです。
首をもげ!


ということで、心から失望いたしました。つーか、予告編が一番面白かったというか。「クセのある敵キャラが続々出てくるぅ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」なんて期待してましたが、実際に観てみれば、全然大したことなくて…('A`) 超忙しい合間を縫って観たから超イライラしたし、超忙しい合間を縫ってこの駄文を書いてて超イライラしているということで、本来なら20点ぐらいにしたかったんですけど、ウェズリー・スナイプスの出所祝いとして50点。あんた、次はちゃんと面白い映画に出てくれよな!(o^-')b ヤクソクダヨ!




ウェズリー・スナイプスの代表作。嫌いじゃないけど、シリーズで一番好きなのはこのシーンだったりします (〃∇〃) ウフフ



アンドリュー・ゴス監督作。なんとルーク・ゴス主演なので、ちょっと興味があったり…。



なんとなく思い出したジョシュ・ブローリン主演作。まだこっちの方が面白かったなぁ。