エンダーのゲーム(字幕版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

エンダーのゲーム(字幕版)(ネタバレ)

エンダーのゲーム(字幕版)

エンダーのゲーム

原題:Ender's Game
2013/アメリカ 上映時間114分
監督・脚本:ギャビン・フッド
製作:ジジ・プリッツカー、リンダ・マクドナフ、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、ロバート・チャートフ、リン・ヘンディ、オースン・スコット・カード、エド・ウルブリッヒ
製作総指揮:ビル・リシャック、デビッド・コートスワース、アイビー・ツォン、ベンカテッシュ・ロッダム、テッド・ラビネット、デボラ・デル・プレト、マンディ・サファビ
原作オースン・スコット・カード脚本ギャビン・フッド
撮影:ドナルド・M・マカルパイン
美術:ショーン・ハワース、ベン・プロクター
衣装:クリスティン・ビーセリン・クラーク
編集:ザック・ステーンバーグ、リー・スミス
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
出演:エイサ・バターフィールド、ハリソン・フォード、ベン・キングズレー、ビオラ・デイビス、ヘイリー・スタインフェルド、アビゲイル・ブレスリン、アラミス・ナイト、スラージ・パーサ、モイセス・アリアス、カイリン・ランボー、ノンソー・アノジー、コナー・キャロル、ジミー・ジャックス・ピンチャク、スティーブ・レイ・ダリモア、アンドレア・パウエル
声の出演:逢坂良太、佐藤聡美、白石涼子、沢城みゆき、桑島法子、内山昂輝、田中敦子、木村昴、磯部勉、麦人、斉藤貴美子、乃村健次、大友龍三郎、志村知幸、阪口周平、田谷隼
パンフレット:★★★★(700円/コラムと解説記事が超充実してて、イイ!)
(あらすじ)
強大な軍事力を持つ昆虫型生命体、フォーミックとの宇宙戦争を続けている人類。その第2次侵攻に備えるべく、世界中から優れた少年兵士たちが防衛軍ベースキャンプのバトルスクールへと集められ、宇宙で戦う技術と知識をたたき込まれていた。そんな中、戦いを終わらせる特殊な能力を秘めているとして少年エンダー(エイサ・バターフィールド)もベースキャンプに送られる。生命を持つ者同士が戦争で殺し合うことに強い疑問を抱きながらも戦士の才覚を発揮し、少年戦士の指揮官となるエンダーだった。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




68点


※今回の記事は、映画の感想以外の部分がダラッと書かれているので、そういう文章が苦手な人は読まない方が良いです。
※この映画に関しては、小覇王さんのブログがオススメですぞ。


新宿ピカデリーで観てきたんですが、予想以上に面白かったです (・∀・) ヨカッタヨ 正直、僕的に「絶対観てほしい!(o^-')b マジオススメ!」級ではないものの、ネタバレを知らない方が楽しめる作品なのは間違いないし、さらに大画面で観た方が良いのも確かなのでね、少しでも興味がある方は、こんな駄文を読むのは止めて、ぜひ劇場に足を運んでほしいような気がしないでもないけど、やっぱり結構微妙な気もするという、ファジーな心境だったりします (・ε・) ナニガナニヤラ


新宿ピカデリーで観たんですが、席は8割ぐらい埋まってましたよ。
新宿ピカデリー


ダラッと前置きを書きますね。昨年末、予告編の“子どもが艦隊を操る場面”を観て、「あら、カッコイイじゃない!(・∀・) イイ!」と思って、前売り券を購入したものの…。時間が経つに連れて、面倒くさいなぁと思い始めまして。なんて言うんですかね、「スーパー天才少年が『僕は戦いたくない~ (`∀´) ヘラヘラ』なんて悩みながらも、スーパー能力を発揮して適当に世界を救ったりするスーパーな話!ヘ(゚∀゚*)ノ スーパー!」って、41歳のオッサンにはさすがにキツイ気がするじゃないですか(今さらな文章)。いや、僕自身、そういう物語を好んだ時期もあるし、それはそれで良いんですけどねー。


このシーンに惹かれちゃったのです。
艦隊を操る場面


ただ、せっかく買った券を無駄にはしたくないので、1月下旬の某日、新宿ピカデリーに行きまして。劇場に入ると、入場者特典として“吹替え声優サイン入りスペシャル・ポストカードセット”を渡されたものの、マジで「誰?(゚д゚;)」と不思議顔になったりしてね。そうしていたら、僕の前に入ったカップル&後ろから来る男性2人組の両方も「誰?(゚д゚;)」と呟いていたので、思わず噴き出しそうになりましたよ。


これが入場者特典。第一弾の3枚セットの方だったら喜んだと思いますが…誰?
入場者特典だけど...誰?


そんなワケで、全体的に“舐めたムード”で映画を観たんですが、しかし! 想像していた以上に僕好みだったから超ビックリ!∑(゚Д゚) 確かに天才少年がスーパーに活躍する話ではあるけれども、その描き方が結構しっくりきて、非常に面白かったんですよね~。世界観が軍事政権的だったり、フォーミックという敵が昆虫型異星人だったりして、ジュブナイル化された「スターシップ・トゥルーパーズ」って印象を受けた…って、モロに小覇王さんのブログさんのパクリなんですがー(とは言え、人間の首がスパスパと飛んだりはしないゾ (o^-')b キヲツケテ!)。


「スターシップ・トゥルーパーズ」の名シーンを貼っておきますね↓(グロ注意!)




結局、好みの問題ではありますが、「優秀な子どもたちを集めて優れた司令官を作る」という設定に関しては、結構乗れました。というのは、僕はWi-Fi設定をどうしたら良いのかサッパリなほど手元のスマホを使いこなせていないので、今のデジタルネイティブ世代が天才に見えることがあって、「そういう時代もくるだろうなぁ」と。あと、主人公のエンダーが天才なりにも睡眠不足に陥るほどハードな訓練で追い込まれてしまい、「たくさんやることはあるのにアタマがちっとも働かない… ('A`)」なんて嘆いたりするので(誇張アリ)、「天才でもいろいろと大変なんだなぁ (´・ω・`)」とそこそこ同情できたのも良かったですな。


すみません、ベタですけど、好きなので貼っておきますね↓




一番ユニークだと思ったのが、トラブルの乗り越え方。この映画ではエンダーがその天才性ゆえに意地悪をされたり、いじめられそうになる場面がいくつかあるんですが、例えばケンカの時は手近にある物を迷わず武器として使うんです。その環境利用闘法振りは、一見、卑怯とも受け取られがちだけど、そもそも集団で囲んだり、勝手に暴力で挑んでくる相手の方が酷いワケでさ。だからこそ武器を手にしつつも「心に負い目がない」というね。シャワールームで襲われる直前、シャワーを密かに熱湯に変えつつ体に石鹸を塗る場面とか、「それをやるか… (`Δ´;) ヌゥ」と超感心ですよ。それ以外にも、絡んできた相手の“面子”を潰さないように気遣ったりとか、子どもを主人公とした物語の割には現実的な対処法が描かれていて、実に楽しく観られました。


シャワールームでのバトル、なかなか面白かったです。
シャワールームでの死闘!


そして、何よりも驚いたのが「ゲームだと思って敵を全滅させたら本番だった!Σ(゚д゚;)」というラストで、恥ずかしながら全然気付かなかったです… (´∀`;) エヘヘ  いや、僕もすでに他の“何か”で同じようなオチを観たことがある気がしないでもないんですが、一応、こっちが元祖だと考えると、味わい深いなぁと。ちなみに、最後の展開を書いておくと、すっかりフォーミックの気持ちも感じ取れるようになっていたエンダーは、己の手で1つの種族を全滅させてしまったことを心底後悔して、やさぐれまして。死の淵にいる“女王”と会って、フォーミックに戦争の意図がなかったことを知ると、“女王の卵”を手に、彼らのための星を探す旅に出て、終わってましたよ。


本当に申し訳ないんですが、高確率で連想する人が多そうなホイットニー・ヒューストンの動画を貼っておきますね↓




役者さんたちについて触れておくと、主人公のエイサ・バターフィールドは神経質なムードが“天才少年”っぽくて良かったです。ちょっと検索したら、本作を合わせて5作品も彼の出演作を観ていて、軽く驚いたりもして。射撃が得意なヒロイン、ペトラ役のヘイリー・スタインフェルドは相変わらずキュートで、『トゥルー・グリット』のマティがこんなになって… (´Д`;) ノノシラレタイ」とハァハァするほどでした(なんだこれ)。大人側では、ハリソン・フォード、ベン・キングズレー、ビオラ・デイビスなどがキッチリと良い仕事をしてましたね~。


ヘイリー・スタインフェルドは“優しい先輩”役でしたが、彼女にはぜひ上品な言葉で罵ってほしいものです (〃∇〃) ウフフ
ヘイリー・スタインフェルド

ハリソン・フォードはやたらとエンダーを贔屓するお偉いさん。何考えてるのかわからない感じが合ってました。
ハリソン・フォード

“実は生きてた伝説のパイロット”役で出て来たベン・キングスレーは存在感があって、カッコ良かったです。
伝説の戦士ベン・キングスレー

ビオラ・デイビスはケア担当。「エンダーは優しい子、エンダーは賢い子、エンダーは大切な子 川´∀`)(´∀`) ウフフ」と慰めてました(ウソ)。
ビオラ・デイビス


って、褒めまくってるムードですが、率直に書くと、原作小説が長編なので仕方ないんでしょうけど、全体的に描写が駆け足というか、ダイジェストっぽく感じる作りなんですよね…。例えばこの映画、「敵を倒すこと=敵をよく知ること=敵を愛すること」なんて天内悠を思わせる理屈がベースにあるため、最後、エンダーはフォーミックを全滅させた時に「僕ったらなんてことを!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!」って超ションボリするワケですが、別にそこら辺の“心の動き”を作中でキッチリ描いてるワケでもないので(ゲームの中で会う描写はありましたが)、僕的には「お前、そこまでフォーミックに思い入れなくね?(゚д゚;)」って、引いちゃったりもして…。


「グラップラー刃牙」の登場人物の中でも上位ランクに酷い目に遭う天内悠を貼っておきますね。
天内悠


その他、模擬戦闘シーンの“画期的作戦描写”が微妙に見えたりとか(天才が揃ってるハズなのに、アレを思いつかないのかと)、“落ちこぼれチーム”の取って付けた感とか、一発当てたら全滅できる兵器とか、最後にフォーミックの女王に会うくだりのご都合感とか、気になるところはいろいろあって。結果、「意外と面白かった (・∀・)」ぐらいの評価に落ち着いた次第。無闇にオススメはできないんですけど、嫌いにはなれない作品というか。特にあの世界観には興味があって、kindle版が出ているので、原作小説にチャレンジしようかなぁと検討中でございます (´∀`) エンダ~




オースン・スコット・カードによる原作小説。kindle版を買おうか迷っております。



サントラも貼っておきますね。



ギャヴィン・フッド監督の前作。「まぁ、普通 (・ε・)」という印象。



こちらはギャヴィン・フッド監督が名を挙げた作品。ちょっと気になっております。



一応、貼っておきたいポール・バーホーベン監督作。大好きだけど、残酷だから要注意。